本の紹介109冊目 「勝てば官軍』
こんにちは、TAKUです。
今日紹介するのは、
藤田田さんの著書『勝てば官軍』です。
この本は、日本マクドナルドの創業者で、
伝説の起業家とも呼ばれた著者が、
ビジネスマンとして、
生き残るための「藤田式」の
勝利の哲学を綴った一冊です。
それでは、紹介していきます。
【著書の藤田田さんについて】
著者は、旧制北野中学、松江高校を経て、
1951(昭和26)年、東京大学法学部を卒業しました。
在学中にGHQの通訳を務めたことがきっかけで「(株)藤田商店」を設立して、学生起業家として
輸入業を手がけました。
1971(昭和46)年には、世界最大のハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立します。
同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープンして、日本中にハンバーガー旋風をまき起こします。
過去2回、マクドナルド・コーポレーションのアドバイザリー・ディレクターを務めるなど、
マクドナルドの世界戦略にも参画しています。
1986(昭和61)年には、藍綬褒章受章し、
1989(平成元)年、大店法規制緩和を旗印に米国の玩具小売業トイザラス社との合弁会社「日本トイザラス(株)」を設立して全国展開しました。
また、世界一のネクタイ・スカーフ製造販売会社である英国タイラック社と提携し、全国店舗展開もしています。
(―社)日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長で、創立30年にあたる2001(平成13)年7月26日、日本マクドナルドは店頭株市場に株式公開を果たしています。
2004(平成16)年4月21日逝去(満78歳)。
著書は多数あります。
【数字に強くなる】
著者は、ビジネスマンが数字に強いのは
当たり前のことだといいます。
ですが、当時の日本人は、
「今日は暑いですね」や「少し寒くなったようですな」など、感覚的で曖昧な言い回しをするが、
これらでは成功できないと指摘しています。
まず、日常における数字に目を向けると、
・人間の精神活動にもっとも適切な温度は18度
・水が一番美味しいのは4度
・口の中に入ってくるモノが一番美味しいのは62度
など、これらであり、
著者は会社においてもこの適正温度を
保っていたといいます。
そのため、日常的に数字を意識して、
数字に沿って行動したり環境を
整えることが大切だと学びました。
【恐ろしい時代は動物的なカンで生き抜く】
著者は、経営者としての人生を
全うする中で、ある日突然目に病ができて
手術することになりました。
そこで、不老不死を望んだ秦の始皇帝の
ように、自分だけは永遠に生きられると
思ったのだといいます。
この時に、改めて生命は有限だと気づき、
自分の命をより情熱をかけられることに
注ぐと決めました。
著者は、世の中の現象の中から本質を抽出し、
それを集約し、分析する力こそが、
「動物的なカン」だといいます。
改めて、人生の有限さと、
何に命を使うかの時間の過ごし方を
考えることができ、日常の時間配分を
見直すきっかけとなりました。
【悲観はビジネス最大の敵である】
著者は、事業を始める時には、
100%成功するという思い込みではなく、
絶対成功すると自分で信じることが大切だといいます。
思いは現実になると信じて、
全力を尽くしたあとは、
なるようにしかならないので、
常に己を信じて前進することが大切だと学びました。
【最後に】
本書は、日本マクドナルドの創業者で、
伝説の起業家とも呼ばれた著者が、
ビジネスマンとして、
生き残るための「藤田式」の
勝利の哲学を綴っています。
孫正義さんも著者のアドバイスを元に、
アメリカに渡りそこから大成功を果たしました。
ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか!