本の紹介72冊目 『トランプ自伝-不動産王にビジネスを学ぶ』
こんにちは、TAKUです。
今日紹介するのは、
ドナルド・トランプさんの著書『トランプ自伝-不動産王にビジネスを学ぶ』です。
この本は、
1980年代に「トランプタワー」をはじめ、
大規模開発を次々に手がけ「アメリカの不動産王」と名を馳せた著者が、
一代で巨万の富を築いたその思考や、
緻密な計算などを綴っています。
また市当局や銀行との折衝、
提携先やライバル企業との攻防などを
生々しく描いており、
全米ミリオンセラーとなった一冊です。
それでは、紹介していきます。
【著者のドナルド・トランプとは?】
著者は現在、
現在アメリカ合衆国の第45代大統領で、
実業家でもあります。
これまで手がけた、
不動産開発プロジェクトは、
国の内外で一流の物件との評価を受けています。
例としてニューヨーク五番街にある、
世界的に有名な超高層ビルの、
・トランプ・タワー
・パームビーチの歴史的なマール・タ・ラーゴクラブ
・ドバイで開発中のパーム・トランプ・インターナショナルホテル&タワー
などがあります。
また、
大ヒットしたテレビのリアリティ番組、
「ジ・アプレンティス」では、
スター兼共同プロデューサーとして、
エミー賞にノミネートされ、
彼の著書は9冊すべてがベストセラーとなりました。
【著書に日常に決まったパターンはない】
著者は、
一生かかっても使いきれないほどの
お金を持っており、
絵を描いたりするよりも、
取引こそが芸術だと言います。
また大方の人は、
著者のビジネスのやり方を見て驚きます。
それは、
・アタッシュケースを持ち歩かない
・会合の予定もぎっしり入れない
などであり、
組織化しすぎると、
想像力や起業家精神を発揮する余地が
なくなるからです。
そして、
1週間では決まった生活はなくて、
・朝は6時に起きることが多く
・朝は1時間ほどで朝刊を読む
・オフィスには9時に行く
・電話をかけたり受けたりを100回を超える
・電話の合間に12、13人に会う
・夜中の12時ごろまで電話をかけることが多い
このように、
将来よりも現在に焦点を合わせて、
それを楽しんでいくのだと語られています。
【トランプの手札-大きく考える】
著者は物事を大きく考えるのが
好きだと言います。
大きく考えるためのカギとして、
「あることに没頭することだ。」
と述べています。
これは、
起業家として成功する人によく見られる性質で、
目標とする物事に対して、
異常とも思えるほどの執念を燃やすからです。
そして、そのエネルギーを全て仕事に注いで、
そこから活力を得ていきます。
【トランプの手札-自分を宣伝する】
著者は、
「どんなに素晴らしい作品を作っても、
世間に知られなければ価値は無いに等しい。」
と述べられています。
またマスコミとの関わりについて、
ビジネスの見地からすると、
マスコミに書かれるということは、
マイナス面よりもプラス面の方が多いのだと言います。
例えば、ニューヨーク・タイムズ紙の
一面を借りきってプロジェクトの宣伝を
すれば4万ドルはかかるところを、
肯定的な記事を書いてもらうことで、
一銭も払わずに4万ドルよりもはるかに大きな
宣伝効果を上げることができます。
そして、
もう一つ著者が心掛けているのは、
記者たちと正直に話すことです。
マスコミを的にまわさないようにするためです。
そして宣伝の最後の仕上げは、
はったりだと言います。
ここで著者は、
人々の夢をかきたてることは、
「真実の誇張」と呼び、
これこそが効果的な宣伝方法だと
語られています。
【最後に】
本書では、
「アメリカの不動産王」と呼ばれる著者が、
一代で巨万の富を築いた
「ビジネス思考」をはじめ、
これまでの生い立ちや
ストーリーを綴った一冊です。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!