本の紹介8冊目 ジョー・ジラードさんの著書『営業の神様』
今回私が紹介するのはジョー・ジラードさんの著書『営業の神様』です。
著者は「世界No.1のセールスマン」として、ギネスブックに認定されており、米国で自動車を15年の間に1万3001台も新車で販売しました。
本書は伝説的な営業マンである著者が、現場の体験を通して行き着いた13のルールについて学ぶことができます。
以下に著者についてと特に勉強になったポイントを紹介します。
【著者のジョー・ジラードさんについて】
著者は、1928年にデトロイトの下町である、貧しいイタリア移民の家に生まれました。
8歳から靴磨きを始め、
・新聞配達
・皿洗い
・ストーブの組立工
・住宅建築業など
40余りの職を転々として、35歳でミシガン州のシボレー販売店でセールスマンとなります。
その後、わずか3年で自動車販売台数米国トップにのぼりつめ、4年目以降、引退までの12年間「世界No.1のセールスマン」としてギネスブックに認定されて、今なおその記録は破られていません。
また営業マンとしては唯一、米国自動車殿堂入りを果たしています。
【成功に魔法などない】
著者は、本を読み始める最初の段階で、
ジョー・ジラードの成功の「秘訣」を知りたいと思ってこの本を読んでいるなら、ただちに忘れろ。今すぐ本を置くことだ。
このように断言しています。
それに加え、
人生の成功を築くために私が徹底したのは、その成功の土台となった自らのスキルや長所に絶えず磨きをかけることだった。
とも語られています。
つまり、世界No.1の営業マンでさえも、結果を出すためには近道や奇策は無いので、本書で記載されてあるような13のルールを日常的な習慣にすることが一番の近道だと学びました。
また、著者は
人々が買うのは商品ではなく、人なのだ。
自分自身こそもっとも重要な売り物であり、世界一の商品だ。
とも語られており、以下の13のルールを徹底して貫いたことで成功したのだと学びました。
(1-6は準備のルール、7-10は現場のルール、
11-12はクロージングのルール、13は充電のルール)
1.健康のための選択をする
2.ポジティブな姿勢を持つ
3.計画を立てる
4.働くときはとにかく働く
5.ジラード流、絶対厳禁リスト
6.適切な装いをする
7.聞き役に徹する
8.笑顔をあげる
9.連絡を絶やさない
10.真実を告げる
11.すべてのチャンスをものにする
12.常に最前線に立つ
13.自分にご褒美をあげる
【準備のルール】
準備については、著者は健康のための選択をし、ポジティブな姿勢を持ち、きちんとした計画を立て、よい印象を与えてよい仕事をするための準備に焦点を当てることが大切だと語られています。
【現場でのルール】
現場については、実際にお客さん接して、聞き役に徹すること、笑顔をあげること、連絡を絶やさないと語られています。
つまり、特に大切なのは神経を研ぎ澄ませて、鋭く敏感でいること、ベストな状態で臨むことです。
【クロージングのルール】
クロージングについては、望み通りの結果を手に入れるための方法として、顧客の信頼を勝ち取ることが最大の目標であり、自分を売り込むことが大切だと語られています。
【充電のルール】
充電については、自分へのご褒美として、リフレッシュすることです。
著者も何か目標を達成するたびに、自身も妻にもご褒美をあげていました。
頑張った自分を何らかの形で褒めることが大切であり、それは次のチャレンジに向かって一から準備を始める必要があるからです。
【最後に】
本書は「営業の神様」と呼ばれる、ジョー・ジラードさんの成功した習慣・思考を13のルールから学ぶことができます。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!