本の紹介5冊目 ダニエル・ピンクさんの著書『ハイコンセプト』
今回私が紹介するのは、ダニエル・ピンクさんの著書『ハイコンセプト』です。
本書は、「第四の波(コンセプチュアル社会)」という新たな時代で生き抜くために必要不可欠な能力である、
・右脳を生かした全体的な思考能力
・新しいものを発想していく能力
これらの能力について分かりやすくまとめられている、アメリカで大ベストセラーとなった本です。
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【著者のダニエル・ピンクさんについて】
ノースウェスタン大学卒業後、エール大学ロースクールにて法学博士号を取得します。
ビル・クリントン政権下のロバート・ライシュの補佐官を経て、1995年から1997年までアル・ゴア副大統領の首席スピーチライターを務めました。
世界各国の企業、大学、組織を対象に、経済変革やビジネス戦略についての講義を行なうかたわら、『ワシントン・ポスト』『ニューヨーク・タイムズ』『ハーバード・ビジネス・レビュー』他精力的に執筆しています。
【21世紀は「コンセプトの時代」】
現代は「第三の波(情報化社会)」から「第四の波(コンセプチュアル社会)」に変わりました。
コンセプチュアル社会では、「右脳主導思考(美的感覚や他人との共感力)」に磨きをかけて、今までとは違った新しい思考やアプローチが必要です。
そこで重要になるのが「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」です。
ハイ・コンセプトとは、
・パターンやチャンスを見出す能力
・芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力
・人を納得させる話のできる能力
・一見ばらばらな概念を組み合わせて新しい構想や概念を生み出す能力
などです。
ハイ・タッチとは、
・他人と共感する能力
・人間関係の機微を感じ取る能力
・自らに喜びを見出し
・他の人々が喜びを見つける手助けをする能力
・そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力
などです。
【新たな時代に必要な6つの感性(センス)とは?】
著者はハイ・コンセプトでハイ・タッチな「6つのセンス」を磨くことが新たな時代に必要不可欠な感性だと語られています。
1.機能だけでなく「デザイン」
商品やサービス、体験やライフスタイルにおいて、単に機能的なだけでは無く、外観が美しく、感情に訴えかけてくるものを創る能力です。
2.議論よりは「物語」
情報とデータがあふれた今日の生活では、効果的な議論を戦わせるだけでは十分ではありません。説得やコミュニケーション、自己理解に肝心なのは、「相手を納得させる話ができる能力」です。
3.個別よりも「全体の調和」
「産業の時代」と「情報化時代」の大半を通じて、何かに焦点を絞ったり、特化したりすることが重視されてきました。
「調和」とは、一見ばらばらな概念を組み合わせて新しい構想や概念を生み出す能力です。
4.論理ではなく「共感」
情報があふれ、高度な分析ツールのある世の中では、論理だけでは立ち行きません。「共感」とは、何が人々を動かしているかを理解し、人間関係を築き、他人を思いやる能力です。
5.まじめだけでなく「遊び心」
笑い、快活さ、娯楽、ユーモアが、健康面でも仕事面でも大きな恩恵をもたらすことが、数多くの例により証明されています。
コンセプトの時代では、仕事にも人生にも「遊びの能力」が必要です。
6.モノよりも「生きがい」
私たちは物質的に豊かな世界に住んでいます。「生きがい」とは、多くの人が日々の生活に苦しむことから解放され、目的、超越、精神の充足などを追い求めることです。
【最後に】
本書では、これからの新たな時代で生き抜くために必要なハイ・コンセプトでハイ・タッチな「6つの感性」について学ぶことができます。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!
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