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本の紹介20冊目 『最強の食事』
今回私が紹介するのは、デイヴ・アスプリーさんの著書『最強の食事』です。
本書は、著者が15年間で30万ドルを投じて、世界中の食とダイエットを研究しつくし、脳科学から栄養学、生化学まであらゆる研究を総合して、自らの身体まで「ハック」し尽くした、全米の食生活を変えたベストセラー本です。
以下に著者についてと、特に学びになったポイントを紹介しています。
【著者のデイヴ・アスプリーさんについて】
著者は、IT起業家、マーケター、投資家で自分の心身を劇的に改造したバイオハッカーでもあります。
ウォートン・スクールでMBAを取得し、eコマース(電子商取引)を史上初めて行うなどシリコンバレーで成功するも肥満と体調不良になりました。
その体験から、ITスキルを駆使して自らの体をバイオハッキング(=数値化&徹底分析)し、
・世界トップクラスの医学博士
・生化学者
・栄養士
などの膨大な数の研究を総合し、自己実験に30万ドルを投じて心身の能力を向上させる方法を研究します。
著者自身もIQを20ポイント上げ、50キロ痩せたその画期的なアプローチは、数多くのメディアで話題になりました。
現在、ハリウッドスターからトップアスリートまで数々のセレブリティが実践するなど、全米で大ブームになっています。
【ベストな朝食であるバターコーヒーとの出会い】
著者は、2004年にチベットのカイラス山の人里離れた地域で、零下23℃の中、冷えきった身体でゲストハウスに入りました。
そこで出会った女性から、伝統的なヤクのバター茶を振る舞われて、そのクリーミーな一杯に生き返った心地になったと語られています。
そこで、
「テントで生活していて荷物を軽くすべき遊牧民が、あえて重いブレンダーや手動の攪拌気(かくはんき)を持ち運ぶのはどうして?」
と疑問に思いました。
帰国後、紅茶にバターを入れてみたり、あの感動した一杯を実現させるために試行錯誤を繰り返します。
そこから世界中のブランドバターを買い漁り、逐一試していった結果、「グラスフェット牛の無塩バター」があの感動したバターでした。
そこで、著者はアンチエイジングの研究から「MCTオイル(ココナッツオイルから抽出した中鎖脂肪酸オイル)」がとても健康的だと知っていたので、コーヒーにMCTオイル1〜2杯とグラスフェットバターを入れました。
これが本書で著者が推している、「完全無欠コーヒー(バターコーヒー)」です。
【カフェインが脳を守る】
コーヒーの一つの有益な成分はカフェインであり、効果としては
・脳内の炎症を防いで、認知機能の衰えを軽減する
・アルツハイマー病の発症リスクを低下させる
などが挙げられます。
また、コーヒーに含有される油脂(カーウェイオールとカフェストール)は独特な抗炎症性物質であり、酸化ストレスとDNAダメージを防ぎます。
また先ほど紹介したバターコーヒーは、ただ混ぜるだけではなく、溶かし合わせることも大切だといいます。
それは、バターやオイルを溶かすとミセルという状態に分解され、脂肪をエネルギーに変換するようになるためです。
つまり、バターをコーヒーにブレンドすることが、脂肪をエネルギー源とする体の働きを助けると語られています。
【最後に】
本書はアメリカで様々な分野で成功した著者が、自らの体でも実験を行いながら、見つけ出した究極の食事が分かる本となっています。
私自身も本書を学生時代に読んで実践してからは、日々の脳のパフォーマンスが上がり、ずっとやってきたサッカーにおいても判断スピードが上がって周囲から評価されるようになりました。
仕事やスポーツでパフォーマンスを上げたい方にはとてもおすすめです!