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本の紹介55冊目 『完全教祖マニュアル』

こんにちは、TAKUです。

今日紹介するのは、
架神恭介さん、辰巳一世さんの著書
『完全教祖マニュアル』です。

「多くの人をハッピーにしながら、
大きな尊敬を受ける。
教祖ほど素敵なビジネスはほかにありません。」

これは、
著者のお二人がお伝えしたいことです。

またこの本は、

・キリスト教
・イスラム教
・仏教

などの大手伝統宗教から、
現代日本の新興宗教まで、
古今東西の宗教を徹底的に分析しています。

そして、

・教養の作成
・信者の獲得の仕方
・金集め
・組織づくり

など、あらゆるシチュエーションを
実践的に解説した教祖になるための
マニュアル本です。

この本からは、

「宗教はなぜ成立するのか?」
「宗教に関する基礎知識」

など、
宗教を色んな視点から見ることにより、
理解を深めることができる一冊となっています。

それでは紹介していきます。

【教祖は素敵な職業】

教祖は立派な社会貢献をしています。

これについて、教祖は人を洗脳し、
お金を巻き上げるイメージがありますが、

ですが、本当は人を幸せにする素晴らしい仕事だと著者は言います。

世間では、宗教にハマると不幸になってしまうと言われていますが、
これは真逆で、進行している人ほど実は幸福度は高いのです。

例えば、

・キリスト教は硬直化した社会をリセットした
・釈迦は輪廻転生によるカースト制度を壊した

など、教祖は人々を幸せにしようとしました。

【真実かどうかはどうでもいい】

この本では、
教義を作る上で本当に神がいるのかどうか、
教えが真実かどうかはどうでもいいと言います。

それは、
宗教で大切なことは、
それが正しいかどうかではなく、

人々を幸せにできるかどうかが全てだからです。

つまり、
信者を幸せにさえすれば、
それが立派な価値提供をしていることになります。

【宗教の本質は反社会性にある】

この本では、
現在世界で大ブレイクしている宗教として、
「キリスト教」「イスラム教」「仏教」

などを挙げており、
どれも最初は社会に迎合されない宗教だったと
語られています。

それは、
そもそも新興宗教が「今の常識」
妨げられている人を救おうとするためです。

新たな宗教は、
どうしても反社会的になるのだと語られています。

そのため、
宗教の役割は、
社会に迎合するのではなく、
むしろ社会に逆らって新たな価値観を作っていくことです。

【これまでの負け組と考えていた人を勝ち組に変える】

現在、不幸な人というのは、
今の社会の価値基準で考える不幸な状態にあります。

それは、
社会に対する価値基準では、
負け組が出てしまうのは仕方がないことだからです。

なので宗教は無くならないし、
多くの人が必要としています。

ここで、大切なことは以下の2つです。

・今の価値観では、幸せになれない人を見つける(社会の問題点を見つけること)

・常識とは異なる反社会的な価値観を与えて、その人を幸せにする

つまり、
元々不幸だった人が宗教に入ることで、
幸せになるので、
負け組を勝ち組に変えて幸せにする
役目があるということです。

これは、キリスト教も仏教も同じであり、
新しい価値基準を提供することで、
社会の枠からはみ出た人を救っていました。

これが多くの人を救ったために、
社会の常識が塗り替えられていくのです。

この反社会的な教えは、
「誰にでも理解できるようにする」
ことです。

あのヒトラーでさえも、
「大衆の中でも一番知的水準が低い人に合わさねばならない」と語っており、

大衆に迎合することが大切になります。

【最後に】

この本では、
「教祖のビジネス」について、
古今東西の宗教の分析や、教義の作成、信者の獲得の方法など、

あらゆるシチュエーションから実践的な知識を学ぶことができます。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

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