本の紹介85冊目 『苦しみの手放し方』
こんにちは、TAKUです。
今日紹介するのは、
大愚元勝さんの著書『苦しみの手放し方』です。
この本は、僧侶、事業家、作家・講演会、セラピスト、空手家と5つの顔を持つ著者が、
どんな悩みも手放せる、
人生をもっと楽に生きるための
「50の知恵」を綴っています。
【著者の大愚元勝さんについて】
著者は、佛心宗大叢山福巌寺住職で、
(株)慈光マネジメント代表取締役、
慈光グループの会長です。
駒澤大学、曹洞宗大本山總待寺を経て、
愛知学院大学大学院にて文学修士を取得しました。
また、
・僧侶
・事業家
・作家、講演家
・セラピスト
・空手家
など、5つの顔を持っています。
著者は、愛知県小牧市に540年の歴史を誇る禅寺、福厳寺の弟子として育ちました。
3歳で経を習い5歳で葬儀デビューして、
10歳で僧籍を取得するも、寺を飛び出します。
32歳で起業して、
40歳を目前に寺に戻ることを決意し、
事業を後進に引き継ぎ、
平成27年に福厳寺31代住職に就任しています。
【他人を生かすための行動は、回り回って「自分を生かす」】
人間は「社会的動物」であり、
「人の間」でしか生きていくことはできません。
それは、支え、支えられる関係の中で、
人間は生きていく運命にあるからです。
人間は本能的に、
・自分を守りたい
・自分を生かしたい
と思いますが、
私利私欲に走らずに、
他人のために生きていくことが大切だと言います。
なので、自分が生きるために、
他人を生かす、他人を生かすことで、
自分が生きていく「発菩提心」だと学びました。
【「書物」の中に、真理はない。真理は、「実践」の中にある】
著者が懇意している華道家の下に、
齢80歳のご婦人が入門してきたときのお話しです。
この時に、
「たくさんほ本を読めば、
技術は学べるかもしれない。
けれど、本を読むだけでは、華道の『真髄』は学べない。
華道の真髄に近くには、
それを体現している先生に教えを請うしかない」
と思い至ったと言います。
著者は、「知識」は大事ですが、
それ以上に先生の側にいて、
「何かを感じる」、あるいは、
自らの体験を通して実践的に
学ぶことが「真髄」に近づく方法だと
語られています。
先生の姿勢や感覚を徹底して
身につけていく大切さを学びました。
【「使命感を持って、毎日を生きる」ことが、健康長寿の秘訣】
日本人の平均寿命は年々伸びていて、
100歳を超える高齢者は2019年で7万人もいました。
そして、
元気に100歳を迎えている7割の方が、
毎日、足腰を使う運動や
軽作業を行なっており、
5割が毎日の日課やルーティンが
あるのだと言います。
仏教では、
「地域や家庭の中で、自分の役割を持つこと」
が長寿の秘訣だと教えられています。
「使命」とは、「命」を「使う」と書くので、
・自分にできること
・自分がやるべきこと
これらを見つけて、
それに向かって命を使っていくことが
大切だと学びました。
【貧しさから逃れたければ、人のために惜しみなく与える】
仏教では、
「自分の収入に見合った等身大の生活をする」「困っている人のためにお金を使う」
ことによって「富の循環」が生まれると言います。
自分にお金があってもなくても、
「先に、他人に与える」
「先に、他人の役に立つ」
ことが大切だと学びました。
【最後に】
本書は、僧侶、事業家、作家・講演会など5つの顔を持つ著者が、
どんな悩みも手放せる、
人生をもっと楽に生きるための「50の知恵」を
綴った一冊です。
また、日常生活を過ごしていく中で、
「誰しもが抱える不安や苦しみを手放す方法」を本書を読むことで解決することができます。
著者は、YouTubeチャンネルでも
多くの方の悩みに答えてもいます。
ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか!