ダイエットがもっと楽になる!メンタルブロックの外し方
私たちの意識は90%以上が、潜在意識といわれています。
ダイエットで失敗や挫折を繰り返す人は、意志が弱いとは言い切れません。
誘惑に弱いとも、限りません。
潜在意識に刷り込まれた、「自分にはできない」という、メンタルブロックに邪魔されてる可能性があるからです。
1954年5月6日、イギリス人のロジャー・バニスターが、偉業を成し遂げました。
日本人にはなじみ薄いですが、欧米での人気スポーツに、1マイルレースという中距離走があります。
陸上競技のひとつで、1マイル(約1600m)のタイムを争う種目です。
バニスターは当時、絶対に無理とされていた「1マイルレースで4分を切る」という、新記録をたたき出しました。
1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミが、4分10秒の記録を出して以来、およそ31年の時を経て、人類には不可能と思われていた「4分切り」が、ついに成し遂げられたのです。
しかし意外にもバニスターは、4分を切ることを目標にしていませんでした。
毎レースで、16分の1秒ずつタイムを縮めることに、集中してたそうです。
いわゆる目標の細分化、スモールステップの設定ですね。
面白いのは、記録が出たあとの展開。
バニスターの新記録達成から1ヶ月後には、オーストラリアのジョン・ランディーが、記録をあっさり塗り替えてしまったのです。
さらにその後、1年間で23人が「4分切り」をおこない、その翌年にはなんと300人が、4分の壁を突破しました。
つまり1人の人間がやって見せたことで、ほかの選手たちのメンタルブロックが、いっせいに外れたわけです。
注目すべきは、バニスターの目標設定方法。
あえて高みを目指さず、ちいさな目標を連続させる。
毎レース16分の1秒ずつの、記録更新を目指しました。
ダイエットに置き換えれば「毎日ひと駅分を歩く」や、「1日に野菜を350g食べる」でもかまいません。
ひとつ達成するごとに、自己効力感が生まれ、それが継続の推進力になるからです。
気づいたときには、バニスターのように、思ってもみなかった結果が得られます。
そして、いちど到達してしまえば、それはもう成功体験。
そのあとの人生で、ふたたびやり遂げるのは、最初の時ほど難しくありません。
千里の道も、一歩の連続。
プチ成功の積み上げで、メンタルブロックは外せます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。