ささ身VS胸肉100年戦争!ダイエッターが摂るべき部位はどっち?
高タンパク・低糖質な鶏肉のなかでも、とくに胸肉は秀逸な部位。
皮を剥ぎ、黄色い筋状の脂肪を外せば、低カロリー食材に変身します。
鶏肉界の二枚看板、ささ身とくらべても、栄養価で見劣りしません。
鶏肉100gあたりの部位別栄養素比較(皮なし)
胸肉 110kcal タンパク質22g 糖質0g
腿肉 120kcal タンパク質19g 糖質0g
ささ身105kcal タンパク質23g 糖質0g
数字的にやや劣勢なところもありますが、胸肉を推す理由は他にあります。
それは胸に多く含まれる、イミダゾールジペプチドという成分。
その作用はダイエッターにとって重要な、疲労からの回復です。
ダイエットは、数ヵ月にわたる長期戦。
疲れをケアして活力を取り戻す、リカバリーの有無が明暗をわけます。
ハードな運動で活性酸素が生じると、細胞のエネルギー生産が邪魔されて、疲れが抜けにくいコンディションになりがちです。
疲労困憊でクタクタのときは、いわば細胞がエンストした状態。
ダイエットのモチベーションも、下がってしまいます。
だからこそ胸肉を、積極的に食べてほしいのです。
イミダペプチドはその抗酸化作用によって、活性酸素を抑えるといわれています。
数千キロを、連続飛行できる渡り鳥。
休まず飛び続けられる無尽蔵のスタミナは、胸筋に含まれるイミダペプチドが、疲労を溜まりにくくしているからではと考えられています。
ある調査によると、アラスカからニュージーランドまでの約1万1000キロを、ノンストップで飛び続けたこともあるとか。
翼をうごかす胸筋の回復力が高いからこそ、疲れ知らずでタフな移動が可能になっていると想像できます。
ほかにはマグロやカツオなど、回遊魚の尾ビレまわりにもイミダペプチドは含まれていて、延々と泳ぎ続けるためのサポートをしているのです。
高タンパクなだけでなく低糖質で、疲労からの回復も請け負う鶏胸肉は、もはやダイエッターの必修食材と言っても過言ではありません。
ただ唯一、食べたときのパサパサ感は気になりますよね?
おすすめなのは、レンジで簡単にできる蒸し鶏です。
100gのむね肉にフォークで5~6カ所の穴をあけ、野菜といっしょに耐熱皿に入れ、ラップをしてレンジに置きます。
600wで3分加熱したら、裏返してさらに3分。
味付けは塩胡椒とニンニク、生姜、ネギ、お酢などお好みで。
カレーパウダーもOKです。
砂糖、みりん、お酒など、糖質の多い調味料は控えてください。
ブロッコリーやキャベツとセットで調理すれば、鶏肉の出汁で野菜も美味しく食べられます。
ただイミダペプチドで要注意なのが、水に溶けだす水溶性。
汁まで残さず食べてこそ、明日もダイエットをがんばれるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。