札幌の地下は散歩すると面白い
今日はちょっと小話。
久々にバスセンター前駅から地下通路を歩いてみた。実はこの駅を起点とし、札幌駅北口の第一合同庁舎まで行くと、日本で3番目に長い地下通路となる。
バスセンター前駅の東端は大通東5丁目にある。
途中の大通駅が大通西4丁目、札幌第一合同庁舎が北8条西2丁目。
1ブロック歩くとだいたい120mくらいということで、それに諸々の移動を加えると2,300mになるそう。
(ところで余談だが、創成川以東では南北で丁目の境目が半ブロックずれていたり、大通以南のブロックは大きい通りではなく路地が境目になっていたり、完全な碁盤目に見える区域でも謎仕様が潜んでいる。)
時代の坩堝?
さて、札幌の地下鉄というのは結構面白くて、新旧様々な案内や施設がかなり混在しており、言うなれば「時代の坩堝」みたいな魅力がある。
例えば、バスセンター前駅構内にはもう使われていないであろう料金表が裏返しで放置されている。
見るところ、1999年開業の宮の沢駅が載っており、料金が2019年の値上げ前だから、2000年代~2010年代に使われていた可能性がある。
また、札幌の地下鉄のロゴはやたらとバリエーションがある。
最近のロゴはよく見る一般的なデザインとなっているが、ある種「伝統的」なロゴは、それぞれの路線で走っていた車両をかたどっている。
南北線は2000形、東西線は6000形、東豊線は7000形のシルエットだ。
今はもうどの車両も走っていないが、なかなか再現度が高い。
特に、札幌市営地下鉄はゴムタイヤ+案内軌条という特殊な構造をしているが、それらもすべて表現されている。
新しめのロゴはそういう所も全部省略するのかな…と思いきや、案内軌条だけ残されたこんなパターンも。
……あれ?どっちも7000形?
とまあ、たまに謎のロゴが存在するところも面白い。
ほかにも新旧色々なサインが色々な姿かたちをして、札幌のサインの独特な生態系を作り出している。
皆歩いているときはたぶん気にしないけれど、よく見てみるとそういう発見があったりする。外はすっかり寒くなって散歩しにくくなってしまったが、屋内の散歩もこれまた一興というところだ。