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LOG ENTRY: SOL 16

 Clubs & Interest-Groups Fairというイベントがやってるそうなので、のぞきに行ってきた。大企業ではよくあることかもしれないが、JPLでも、同じ趣味を持つ人たちが集まって、サークルや同好会みたいなものを作って活動している。このイベントは各クラブが活動紹介をする場というわけだ。

キャンパス内にこんなテントが立てられていた。こういうイベントをやるのは、実は初めてだそう。ラッキー。

中はこんな感じ。MITにもこんなフェアはあったけど、さすがにそれよりは規模が小さい。年齢層はものすごく広いけど。そりゃそうだよね。

 30以上のクラブの中から、3つほど興味があるものを選び、ブースに行って話しかけてみた。まず一つ目は、アジアンアメリカンコミュニティ。机の上には、囲碁と象棋(シャンチー、中国将棋)が並べてあった。「僕、ジャパニーズチェスやるんだけど。ショーギ。」と言うと、「ショーギ!いいね!ショーギ盤が1セットあるんだけど、ちょうどショーギができる人を探していたんだ!」と、えらく興奮しているではないか。

 将棋は小学5年生の頃からの趣味だ。道場に行ったことや大会に出たことはないし、正式な免状も持ってないが、だいたいアマ四段あるかないか、くらいの棋力。MIT時代、勝手に「MIT名人」を自称していた。JPLでは、将棋はほとんど指されていないようだ。外国人も働くJPLでこれだから、NASAには将棋指しはおそらくいないだろう。これで、かねてから狙っていた「NASA名人」の称号はもらったようなもの。ふふふ。「NASAで最も将棋が強い男」と聞くと、なんかすごそうじゃん?むしろ僕がNASAに将棋を広めてやるか。登録用紙に名前と職員IDを書いて、次のブースへ。

 次は、Parents and Parents-To-Be (PP2B)というグループ。子供を持つ親たちで交流をしようというコミュニティ。Parents-To-Beというのは、近い将来子供を出産し親になる人のこと。僕の家族はまだ日本にいるが、そのうち合流したら参加しようと思っている。家族ぐるみで会える友人は貴重だ。パサデナ地区の公立の学校の仕組みなどを教えてくれる説明会も開くそう。

 最後は、ジャズバンドに行こうと思ったのだけど、下の写真にあるように皆ずーっと演奏していて、話しかけられるブースはなかった。ま、メールか何かで連絡するか。音楽系は他にコーラスサークルしかなかった。ロックやポップスをやってる軽音サークルはなさそうだったのが少し残念。キャンパス内に練習スタジオあったりしないかなー。

ジャズバンドが演奏していた。結構上手だし、楽しそうだった。年配の方ばっかりだなぁ。ギター募集してないかなぁ。

 その後は、友人の小野とランチ。今日の彼は忙しく、ミーティングとミーティングの間の30分だけ付き合ってもらった。矢継ぎ早に、いろいろ聞きたかったことを聞き、べらべらしゃべり、ばくばくメシをかきこんで、嵐のように彼は去っていった。彼の就職したての頃の話を聞いて、JPLの仕組みやプロジェクトのやりくりの仕方が少しずつ見えてきた。

 確かに、最初はちょっと無理をしてでも、複数のプロジェクトをうまく調整して掛け持ちし、ほうぼうに名前を売っておくのが得策かもなぁ。それにしても、JPLは新入社員になんて不親切なんだ。研修なんて初日で終わり。初日のやつも研修なんて呼べるものではない。JPLがどんな仕組みで回っていて、新入社員はどのように立ち回るべきか、なんて誰も教えてくれない。そういう情報をまとめた内部のサイトがあるのかもしれないけど、そんな話も聞いてない。自分で情報を集めるしかないのだ。小野がいて良かったー。なんてことを考えながら、1日が終わった。

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