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「文化をつくる」が勝ち(価値)。

いつもありがとうございます。
のnoteの記事を投稿するときの画像を何にしようか毎回困っていたのですが、今まで仕事してきた学校で子どもたちからもらった大量のお手紙やプレゼントの写真を(名前や内容はわからない形で)一つずつ使っていけばよいことに気づいた、学校事務職員のタクトです。
#どれもめちゃくちゃ素敵で最高なんだよ

今日は、「結局、内容の良し悪しじゃなくて、人間関係の問題。最終的には文化を作りにいく。」という話です。
タイトルで話のオチまで言っちゃってますがよろしくお願いします。

僕は、毎日仕事をする中で、自分のスケジュールや締切仕事など以外で、1日一つは、直接的に自分の学校のためになる仕事(先生や子どもっちらのためになる仕事)をやるようにしています。

と言っても、これはルール化してるわけじゃないので厳密に1日1個かわかりませんが、いつもそーゆー仕事ないかなぁという感覚で動いてるので、たぶんやってると思います。(たぶん←)

この業界の堅苦しい言葉で言うと、「学校運営改善」とかになると思うのですが、そんな大それた感じじゃなく、「これやったらみんな楽じゃない?」とか、「あーしたらみんなが気持ちよく仕事できるよね。」と思ったことを1回ちゃんとやってみているというだけです。

なので、そんなに(というか本当に)小さなことです。(でも、その積み重ねが大事だと思ってます。)

で、そんな小さい取り組みをやる中で、改めて思ったことが、今回の本題です。(前置きが長くてすみません。)

今回やった取り組みは「退去届のデータ共有」です。

退去届というのは他の学校に転校する事になった子どもの保護者が学校へ提出しなければならない、「今度〇〇市に引っ越すので、うちの子は〇月〇日で学校を去りまーす。」という届のことです。

学校ではコレを基に、教科書や教材の処理、給食費などのお金の精算、転校するための書類の作成など、色々な手続きが行われます。めちゃくちゃ大事な情報です。そして、早く知りたい情報です。(転校前に済ませなきゃいけないので。)

今までうちの学校では、保護者から提出された紙媒体のものを、学校で回覧して、各担当(十数人いる)に見てもらう、というのをめちゃくちゃお忙しい主幹教諭の先生が段どってやってくださっていました。

・・・で、事務職員のところにも回ってくるものなのでよくわかるのですが、回覧が遅くて間に合わないことがあるんです。


必要な情報が必要なタイミングで手に入らない、というエラーです。

断っておきますが、これは誰も悪くありません。

本来は、転校が決まった時点ですぐに出してもらい、その届出を受けて数週間前から準備していくものなのですが、ご家庭の急な都合で転校となり、届出がギリギリになってしまうことがあるんです。ごめんなさい、来週転校します先生!みたいな。

今回も同じような状況で回覧がギリギリで僕のところに回ってきました。そして、僕の後にもあと10人近くの人に見てもらわないといけない状況・・・。

・・・なので、紙媒体の届をスキャンしてデータ化し、職員室のネットワークシステムの掲示板に投稿して職員みんなに共有してみました。

これにより、紙の届が回ってくるのを待つことなく、一斉に情報が入るのでみんながそれぞれのタイミングで最短の処理に移れます。

主幹教諭の先生とも話しをして、今後それでいこうということにすんなり決まりました。

で、今回言いたいのはその改善内容のことじゃないんです。その事務処理自体は(マジで)誰でも思いつくし誰でもできることなので。

今回の件で大事なのは2つ。
1、なぜそれが今まで実現(ルール化)されなかったか。
2、何で今回はそれができたのか。

この2つをちゃんと言語化した方がよいなぁと思ってます。

まず、1についててですが、データにして共有なんてのは、たぶん今までも思いついた人は1億人くらいいたはずです。そして、スキャンしてデータ化する作業ができる人なんて5億人くらいいたはずです。

じゃあ、なんで今までそれが実現されなかったか。厳密に言うと、実現されようとしたけど、叶わなかったor諦めたか。

・・・たぶん、めんどくさかったんだと思います(笑)

いや、やる気の問題とかそーゆうことでなくて、これを正攻法で実現しようとすると、

⚫主幹教諭の先生に了解を得る 
⚫もちろん管理職にも了解を得る
⚫各担当の先生方“全員”に説明をして理解を得る

ここらへんが必要になります。

つまり、みんなに内容を説明して、そして良いと思ってもらって、やってみようというとこまでもっていかないといけない。途中で誰か一人に内容のダメ出しをされたところで改善がストップもしくは遅れてしまいます。

さらに言うと、

⚫職員みんなが掲示板システムをチェックする習慣をつける(そのための呼び掛けなど推進をする)

が条件として加わります。(全然チェックしない人とかいるよね。)

・・・これ、めちゃくちゃめんどくさくないですか?

みんなに説明して理解を得て、さらに掲示板を見てもらえるようにしないといけない。しかも上手く行かなかったとき何か言われるのは自分・・・。

だったら、まぁ現状維持でいいかとなると思います。

じゃあ、2、何でこれが実現できたのか。

僕がさっき上げたことをそのときに全部やった・・・というわけじゃありません(笑)

結論、人間関係です。

主幹教諭の先生とは、仕事にやり方(無駄省き)についての相談改善はいつも話し合ってるので問題なし。

校長先生とは、昨年の教育課程のときから、働き方改革を含めた学校運営改善の取り組みをしていこうという話は何度も何度もしていて、かつそういう立場を今年はいただいてるので、そもそも問題無し。

先生方の理解については、前述した立場もありますが、昨年教育課程編成の中でペーパーレス化の話を議論したのと、普段からできるだけ多くの先生とコミュニケーションをとって、「まぁ、こいつがやろうとしてるのであれば、まぁ悪いことではないだろうからまぁいいか。」くらいのレベルまでは持っていけてるので、とりあえず一回のっかってやってくれる。

別にものすごく特別な人間関係を築いたりする必要はありませんし、そんな能力僕にはありませんが、「まぁ、良し悪しはまだよくわからんけど、アイツがやろうとしてるなら、悪いことではないか。」くらいに思ってもらえる程度の関係をつくっておいてあった。

(と、言いつつ、不満があった方もいたかもだけど、まぁ、文句は言わないでおこうくらいには思ってもらえていたということで良しとさせてください笑)

でも、ただそれだけです。

これは僕が人間関係作れる人間だぞう!みたいなことではなく、(さんざん人に嫌われて叩かれてきた僕でもできた)ちょっとの努力でできるレベルの話なので、学校を良くしたいなら、おたがいにそこはもっと重要視した方がよくないですか?という話です。

基本、改善という打ち手は“初の試み”なので、「やってみなくちゃ良いか悪いか結果がわからない。」というものが多い。

それでいて、何かを改善するときに、「仕事だからやってよ」で進める(=事前の良し悪しの判断のみで決められる)のはあまりにもコスパが悪い。

人間関係でもっと楽に(しかもお互い気持ちよく)突破できるところなので。

と、もう一つの条件「掲示板システムをチェックする習慣」ですが、これは、過去の積み重ねです。昨年度の教育課程でペーパーレス化の話をし、自分も普段から積極的に掲示板システムを活用して、「ほら、紙より手間だと思ってたかもだけど、意外とこっちの方が便利でしょ?ここ見れば情報が集まってるよ。」という職員間の雰囲気を前々からつくっておく。(これは僕一人でなく、職員みなさんのおかげです。)

そのおかげで、すでにうちの学校は掲示板システムの活用がすでに当たり前になっていました。なので、そもそも本校ではネックにならない。

ここらへんまでいくと、もう僕個人(と相手)の人間関係の話でもない。

最終は、仕事をする中で「職場の文化をつくりにいった方がいいよなぁ。」というのが僕の答えです。

(ペーパーレス化して)ネットワークシステムを使っていこうという文化。

学校の仕事のことを改善していこうとする雰囲気。もしくは、それを応援する雰囲気。

こういった、文化や雰囲気づくりみたいなものって、数値化しずらいからあいまいになりがち。そして、時間がかかるものなので、すぐに目先の結果を求めちゃうと上手くいかないという側面もあります。

でも、めちゃくちゃ大事だよなぁと思いました。

とにかく数字で結果出せ!しか言わない人には、「うるせータコ!なんでそんな優しくない仕事してんだ!お前が自分の取り分(数字)を求めてるせいで死んでる文化や嫌な気持ちになってる人がいるのをなんでわかんねーんだ!」と言ってやりたいと思います。

嘘です。絶対言いません。

そういう反対の意見も含めてたくさんコミュニケーションを取って、自分の学校に一番良い文化・雰囲気づくりを“みんなで”目指したいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

未来を創るのは今の子どもたち。

明るく楽しい未来のために、明るく楽しい学校を創る。

明るく楽しい学校の未来を拓く人になる、学校事務職員、タクト。

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