一人旅が持つ価値たち
一人旅をしながら全国を旅し続けるバイオリニストのMさんと、オーロラが見えると噂の釧路で再会した際、一人旅には三つの大きな価値があると力説された。というわけで今回はその言葉をメモしておこうと思う。
─
一つ目の価値は、計画完遂の楽しさ。Mさんによると、旅の計画を立て、それを実行に移し、クリアするプロセスにわくわくするそう。例えばA観光地からBルートを経て、Cまでに到達すると目標を設定し、それらを実際に踏破することで得られる達成感は、同じ場所で小さく行動を続ける日常生活では味わえない特別なもの。
─
二つ目の価値は、未知との邂逅。Mさんによると、一人旅でゲストハウスに宿泊すると、様々なバックグラウンドを持つ人々が集まり、夜通し語り合うことで予期せぬ発見や学びがあるそう。同じ職場で同じ人間関係の中では多様性に欠け、また深く語り合う機会が少ないからこそ、それは飛躍をもたらしてくれる。
─
三つ目の価値は、紹介の加速。Mさんによれば、一人旅を全国各地で重ねることで、面白い人や場所の情報が増え、それを求める人に簡単に紹介できるようになったそう。ググって得た薄い情報とは異なり、自分の体験から得た知識や繋がりをもとにより魅力的な提案ができ、それが聞き手の感謝に繋がっている。
─
Mさんは一人旅に意義を見出している。プロジェクトを達成する喜びを、出会いからの新しい発見を、そして人々への紹介加速を。そんな旅を積み重ねるMさんの輝かしい未来が待ち遠しい