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焚火が教えてくれた、自然体の大切さ
先日、ソロキャンプに出かけ、焚火を眺めながら老子の本を開いていました。
火がゆらゆらと揺れ、暖かさがじんわりと体を包む。そんな静かな時間の中で、ふとあることに気づきました。
焚火というのは、意外と繊細です。
火をもっと大きくしたいと思って、やたらに木を足したり、火の部分をいじりすぎたりすると、かえって燃えなくなることがあります。木を詰め込みすぎれば、空気が足りなくなり、不完全燃焼を起こします。逆に何もしないと火は静かに燃え続け、必要なときに自然に燃え上がります。
その姿を見ていると、焚火がまるで自分自身を表しているように感じました。
自然と歩んできたこれまで
思い返せば、これまでの人生でも同じようなことがありました。
小学校の頃から、自分で「リーダーになりたい」「有名になりたい」と思ったことは一度もありません。それなのに、気づけば自然と人の中心にいて、リーダーとしての役割を任されることが多かった。中学、高校、大学に進んでも、その流れは変わらず、自分が努力して「そうなろう」と思ったわけではないのに、自然とそうなっていった。
だからこそ、今ではこう思えるのです。
人気になりたい、有名になりたい、人の上に立ちたい、成功したい――そうしたことを目指す必要はない、と。
自然体で、自分らしくいることさえ続けていれば、結果として必要なことは必ず自分のもとにやってくる。そんな確信が生まれました。
老子の言葉と焚火の教え
老子の言葉には、「無為自然」という考え方があります。
無理に何かをしようとせず、自然の流れに身を任せる。それが、結果として最も良い形を生む、という教えです。
焚火も同じでした。あれこれ手を加えなくても、必要な空間と時間さえあれば、自然に火は燃え続ける。そして、私自身の人生もまた、そうだったのだと気づきました。
自分の「自然体」を信じていれば、無理に何かを達成しようとせずとも、結果としてうまくいく。焦る必要も、無理をする必要もない。ただ、自分のペースで、自分のやるべきことを淡々と続ければいい。それが焚火と老子が教えてくれたことでした。
この気づきを忘れないために
この気づきを、これからも大切にして生きていきたいと思います。
無理に火をかき立てるのではなく、自然に燃え広がるのを待つように。たとえ火が小さくなったとしても、それはそれでいい。そのままの自分を信じ、自然体でいることを心がけたいです。
きっとまた、必要なことは自然と自分のもとに訪れるでしょう。焚火の火が静かに燃え続けるように、私も自然の流れに身を任せ、進んでいきたいと思います。
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