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終戦記念日ー戦後74年

 8月15日といわれてすぐに終戦記念日だということを思い出す日本人はどれだけいるだろうか?今日は我々にとって忘れてはならない日。忘れちゃ駄目な日である。

 今から74年前に大日本帝国は米国をはじめとする連合国軍に降伏した。日本人の犠牲者数は約300万人。原爆あり、民間人を巻き込んだ地上戦ありの凄惨な戦争だった。そして日本と連合国の戦場となった太平洋・アジア地域の戦死者数は実に1,500万人の犠牲者を数える。ちなみに先の大戦の犠牲者数は全世界で約6,000万人(今の日本の人口の半分程度に)に上るというのも記憶にとどめておきたい。

 よく我々日本人には先の大戦では日本が悪で、連合国が善だったという風に教えられるが個人的に言ってばかばかしいと思う。日独伊にも連合国側に対抗して開戦に踏み切るれっきとした背景があったわけだし、連合国側にしても数々の残虐行為をしてきた。ここでだれが悪いなどという話をするつもりはない。非生産的だ。あくまで、史実を顧みず善悪に分けて先の戦争を捉えようとする価値観に強い違和感を覚えるだけである。特定の国が悪いのではない。これは戦争を始めた人類全体の罪なのだ。

 自分の罪を相手に擦り付けて相手を批判するのは簡単だ。しかし、それはフェアじゃない。今日この日、人類は自分たちの数世代前の先人たちがなぜこのような悲惨で類を見ない戦争に突入しざるをえなければならなかったのか心を落ち着けて考えてみるべきである。歴史は繰り返すというが、もう二度と同じ過去を繰り返さないために我々一人一人ができることは小さいながらにしてもあるはずだ。先の大戦で亡くなられたすべての犠牲者のご冥福を祈って。

 

 

 

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