デビッド・ワイズを好きでよかった
僕は人並みにゲームが好きだ。
今はSwitchで遊ぶぐらいでPS5は持っていないし、PCゲームもやっていない。
ただ、一般的な30代中盤の男性の中では平均的か少し上回るぐらいのゲームプレイ時間だと思っている。
そんな僕だが、最新のゲーム、というよりも、子供時代に遊んだゲームを未だに思いを馳せている。
その中でも特に好きなゲームが「スーパードンキーコング」だ。
今年、USJにもドンキーコングのエリアができるということで、めちゃくちゃ楽しみにしている一人だ。
まだ幼稚園児ぐらいの時に我が家にスーパーファミコンがやってきた。
初めてプレイしたゲームは「ミッキーとミニーのマジカルアドベンチャー2」だ。
そしてしばらくしてスーパードンキーコングが家にやってきた。
僕というよりも母がよくプレイしていた記憶がある。
そしてクリア率101%達成のために攻略本まで買っていたのを記憶している。
その攻略本、実はまだ僕の住むマンションに所蔵している。
その後、スーパードンキーコング2をしっかりプレイし、3もかなり遊んだ。
ドンキーコング64はほぼ未プレイなのが悔やまれるところ(早く Switchオンラインで配信されて欲しい)。
そんなスーパードンキーコングなのだが、今でも名作と言われる所以の一つが、音楽の良さだろう。
グラフィックの素晴らしさはもちろん、そのグラフィックの世界観を盛り上げてくれる音楽がとても素晴らしいのだ。
ドンキーコングはジャングルから始まり、洞窟や海など、自然豊かなステージを冒険するのだが、それぞれのステージにあったBGMがどれも秀逸なのだ。
そして2においてもその音楽の良さは遺憾無く発揮されている。
ドンキーコングの音楽の良さに気がついたのは高校生の時か、大学生の時か。
あまりにも好きで、iPodでもよく聴いていた。
寝る時のBGMとして「Aquatic Ambience」をよく流していた。
今でもよくアンビエント音楽を好んで聴くのだが、そのきっかけとなったのはこのドンキーの曲だ。
園児の時は心なしか怖い印象を抱いていたのだが、この美しいメロディーと自然音がたまらなく好きだ。
あとはSDK2だけでなく、ゲーム音楽界における名作と言われている「とげとげタルめいろ」はエモさすら感じる。
今思うと、大学生時代にスーパードンキーコングの音楽を好んで聴いている人ってどれくらいいたのだろうか。
少なくとも僕の周りにはいなかった。
バンドサークルに所属していた僕はSDK1の「キングクルールの船」のBGMをバンドサウンドでコピーしたいと本気で思った時もあった。
ただ、なかなかドンキーの音楽の良さを語り合える人というのがいなかった。
というよりも、ドンキー自体がそこまでメジャーでなかったと思う。
ゲーム史においてはもちろん名作であり、重要作品ではあるものの、任天堂のキャラで言えば、マリオ、リンク(ゼルダの伝説)、カービィ、ピカチュウ(ポケモン)が人気であり、ドンキーはそこまで人気ではないように思える。
むしろ、マリオファミリーの一員ぐらいの認識でないかと思う。
※実際にファミリーでもあるとは思うが。
マリオもなんだかんだで昔から好きだし、ゼルダは社会人になってから時オカをプレイしてハマり、ブレワイ・ティアキンでは睡眠時間を削ってまでプレイして涙を流した。
星のカービィスーパーデラックスでは何度、セーブデータが「0% 0% 0%」になったことか。
ポケモンだけは初代と金銀ぐらいしかプレイしていないが。。
けど、ドンキーは今でもSwitchオンラインでプレイするぐらい大好きなのだ。
そして、特にBGMが大好きなのだ。
特にドンキーの曲の多くを作ったデビッド・ワイズなのだが、僕の中ではすごい作曲家という認識だった。
所謂、神だ。
けど、周りに話しても「誰やれん」で終わってしまう。
それは仕方のないことだとも思っていた。
しかし、昨年。
とある動画がYouTubeにアップされた。
衝撃が走った。
まさに、僕の体の中にカミナリが降りてきたようだった。
ただのゲーム実況動画ではなく、音楽に焦点を当ててプレイする、という斬新な切り口。
堪らず僕は動画を再生した。
そしたら動画内で「デビッド・ワイズ」が何度も出てくる。
もう、それだけで感動ものだった。
涙がこぼれそうになった。
いや、こぼれていたのかもしれない。
まさか、デビッド・ワイズの良さをこうして触れてくれる動画に出会えるとは。。
実際、この動画はネットでも評判となり、第2弾が公開された。
これだけでもすごいことなのに、なんと、デビッド・ワイズにアポなしで会いに行こう、という企画も生まれた。
もう、これはドキュメンタリーだ。
すごい。
奇跡を見ているようだ。
「あ、ワイズ」は昨年度の個人的流行語大賞だ。
その後、おそらく日本では初となる単独インタビューに成功。
いや、これ、マジで貴重なインタビューだなぁ、と。
あの名曲がどのように生まれたのか。
見ていてすごくワクワクした。
そして今年、ついに来日し、ライブを開催!!
いや〜。すごい。本当にすごい。
まさか、実際に来日ライブが実現するなんて!!
正直、僕もこのライブには行きたかった。
生演奏も無料で公開してくれて感謝でしかない。
何よりも嬉しかったのが、僕みたいにデビッド・ワイズの音楽が好きな人がこんなにも大勢いる、という事実が嬉しい。
中学・高校時代から音楽が好きだったが、当時の流行りというよりもロキノン系を好んで聴いていた僕に音楽の話ができる友人というのがそんなにいなかった。
ただ、ライブ会場に行けば同じアーティストを愛する人たちと最高の時間を共有することができる。
その喜びは僕にとってはとても素晴らしい体験になった。
自分の趣味や嗜好が合うってやっぱり嬉しい。
ロキノン系に関してはまだファンの数は多いと思うけど、デビッド・ワイズとなるとなかなかいない。
けど、いた。
それが分かっただけでもとても嬉しいし、なんか誇らしさすらも感じる。
改めてこの企画を生み出したカミナリには感謝でしかない。
そして、とても笑わせてもらっている(他の企画もとても楽しく見ています)。
あの日、好きだったものを分かち合う。
それってとても素晴らしいことだ。
そして、わがままを言えば、そろそろドンキーの新作が出て欲しいし、そこにはデビッド・ワイズが参加してほしい。
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