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50日後に無職になる男

会社のみんなに私の退職が知れ渡る


10年も勤めていた会社だから、
一人一人と時間ある時に喋ろうかなぁーと思っていたが、こういう話って広がるの早い(笑)

そもそも楽しくない会社というのは、
こういうある種の「イベント」みたいな物にみんな食い付く。面白い情報や人のプライベートの話。

渇ききったところに、
水を与えているようなものだ。

そしてその情報を受け取った社員さんは、
誰かに話したくなる。共有したくなる。


私から退職を伝えたのは正直3人だけだ。
今となっては30人ぐらいは知っている。
「○○○さん、辞めるの?」
って言われて、事の経緯を話すのはもう疲れてきた(汗)

後味が悪くなるのは嫌だから、
嫌な社員の事はやんわりとディスりながらも、それが原因だとバレないようにしてる。

そして辞めたのは違う理由だと言い、相手を納得させる。
納得するまで質問攻めにあうので…(笑)


同期の事務員さんが2人いる。

1人とは今日話した。寂しいって言ってくれて嬉しかった。
部署の中で○○○くんが一番忙しそうだったもんね、常に
って言葉が身に染みた。

鈍感な人でも私の忙しさは分かったと思う。
だけど、それを口にしてくれて
あぁ、見ててくれたんだ』って思えて嬉しかった。


退職を申し出てから約1ヶ月。

退職日が近付いてるはずなのに、逆にどんどん実感がなくなっていく。
前と変わらぬ普通の一日を過ごしているからだろうか。

『ほんとにこの辛い毎日から抜け出して良いんだ?』なんて、
退職を申し出る前みたいな感情になる。
もう決定事項なのに。

フリーランスで生きると決めても、
やはり《会社員脳》に引き戻される…。


退職の旨を伝えてから、
パワハラ上司は怒らなくなった。

自分自身が後味の悪い思い出を残したくないからだろう。
このタイプはなかなかいないでしょう。

基本、自分が良ければ全て良しな人。
   自分のルールが全てな人。

それにどれだけ翻弄されてきたか。
ここまで疲弊したのはあなたのせいだよ…。


仕事の仲間とは一度離れれば、もう他人
たとえ家族よりも長い時間を過ごしてきたとしても。

色んな過去があり、思い出がある。
他の全部の社員との。

しかし、今の私には何の未練もない。
悲しくもないのが正直なところ。
多分、町でばったり社員さんを見つけても自分からは声を掛けないような気がする。

そう考えるとやっぱり退職は正解だったと思える。お金だけの為に行っていた場所。
お金の為にカラダ壊して適応障害になって、この文を書いている今も胃腸がやられている…。


残りの50日も相変わらず忙しく、
社長に申し出た昇給の話もなくなっている。
辞める人間になんて当然払いたくないよね。

11月に入ってからは、無職に慣れる為に
積極的に平日休みをとろうと思う。

今まではパワハラ上司の機嫌が悪くなるから、数回しかとったことなかったから…



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渡邉拓馬@図解・SEOライター
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