【#16】退社した元社員のヨーロッパ1人旅<コペンハーゲン編②>
これは、拓匠開発に新卒で入社した社員(みほ)が会社を辞めて、2ヶ月間のヨーロッパ1人旅に出る壮大な(?)物語である。
みほは会社員時代に叩き込まれている(はず)の「拓匠力」を旅の中で活かし、人間として大きく成長することはできるのか?!
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コペンハーゲン観光
2日目はあいにくの雨だったので、街歩きというよりは美術館巡りを楽しむ日にします。
まずは、絶対に行きたかった「デザインミュージアム」へ。
デザインミュージアム
このミュージアムでは、ファッションからアート作品、インテリア、未来についてなど、幅広い「デザイン」をテーマに様々な展示がされておりました。
照明の当て方、配置の仕方、音楽、扱う素材、説明文など、展示の見せ方に1つ1つ工夫が凝らされており、このミュージアムを作り上げた方々のセンスの良さと感覚を信じてやっちゃう力の凄さを感じます。
ここにある全てのデザインは「何となく」ではなく、とことん使う人や使用シーンを想像し、意図を持って設計されているようです。
自分の買ったものがこんなに考え尽くされていたと知ったら、嬉しいに決まっています。商品を通して、お金で価値を測ることなんてできない、喜びや感謝の気持ちが生まれることでしょう。
職人のものづくり精神、デザインの奥深さを感じました。
ミュージアムショップには家具デザイン、ブランディング、イラストレーション、グラフィックデザインなどについての装丁の美しい素敵な本たちが販売されており、本当は「こっからここまで全部く〜ださい!!」と言ってやりたかったのですが、そんな余裕はどこにもないので諦め、厳選した2冊を購入しました。
コペンハーゲン国立美術館
この美術館には、現代アートから昔の画家の作品、宗教画まで、様々な作品が展示されていました。
現代アートコーナーには、なんじゃこれ?と首を傾げてしまうような不思議な作品や、環境問題について訴えかけてくる耳も目も痛い作品がちらほら。
なんじゃこれエリアを足早に通り過ぎ、目的の「ハマスホイ」の作品が展示されているコーナーへと向かいました。
ハマスホイとは1864年〜1916年に生きたデンマークの作家さんで、彼の作品には独特の雰囲気があります。
私は椅子に座って、念願の作品をぼーっと眺めました。
誰もいない、生活感の無い、どこか不気味な部屋。
静けさの中に靴のコツコツ響く音や、少し開いた扉のギィーという音が聞こえてきそうです。
頭だけ別世界に飛んでいくような、不思議な時間を楽しみました。
カプセルホテルについて
コペンハーゲンで泊まったカプセルホテルが個人的にとても気に入ったので、ここでちょっと紹介させてください!
まず、ホテルのチェックインやチェックアウトはオンラインかフロントのマシンで完結します(近未来的!さすが北欧!)。
ホテル内で販売されているドリンクやフードはチェックイン時に登録するリストバンドで購入ができ、チェックアウトの際にまとめてお会計ができます(温泉スパによくあるシステム)。
こういうシステムって買い物に現実味がないので、つい値段を気にせず買っちゃうんですよね。
また、ホテルには専用アプリがあり、アプリ内のメッセージ機能でスタッフの方とやりとりできたり(おすすめの観光スポットとか教えてくれる)、カプセル内の照明の色や音楽を変えられたりするんです。
流石に1人で照明や音楽を変えて興奮することはなかったですけど、友達と来ていたらこれだけでキャッキャキャッキャ楽しめます。
ホテルには朝食をつけていたのですが、朝食ビュッフェというわけではなく、ホテルが提携するカフェのうち好きなところを選んで行くスタイル。朝ごはんを食べたいとスタッフの方に伝えると「行ってらっしゃい!」とコインを渡されます(そのコインでお会計ができる)。
ホテルのビュッフェはどこも同じで飽きていたし、食べる場所を探すのも面倒だった私にはピッタリのシステムでした。
せっかくなので「オートミールボウル」専門の意識高い系カフェを選んでみましたが、オートミールのネチョッとした食感がどうも気持ち悪くて、やはり背伸びなんてするもんじゃないと後悔しました。
以上、気に入ったカプセルホテルのレポでした♩
パリ
次はいよいよ、パリです!!
パリは元々日帰りのつもりでいたのですが、間違えて1泊2日の旅程のチケットを取っていました。これもきっと何かの運命なので、コペンハーゲンのカプセルホテルにキャリーバッグを置き、2日間、パリを満喫してきます。
そしてパリでは、ヨーロッパ歴の長い社員のRくんが親切にも紹介してくれたジュリエットさんにお会いする予定です。
イタリア版寅さんの件があってから、短期間の旅行で現地の友人を作るのは無理だと諦めていましたが、信頼する人の紹介してくれる人は安心して信頼できます。
そしてジュリエットさんは優しすぎることに、私を1泊お家に泊めてくれるとのこと。
もしかすると私がヤバイやつ(実際ちょっとヤバイやつ)かもしれないのに。
見ず知らずの人間をお家に招き入れてくださるなんて、信じられません。マリア様の血筋か何かなのでしょうか。
ジュリエットさんに会えることに、そして再びパリの街を歩けることにウキウキしながら、飛行機に乗り込みました。
離陸前にキャビンアテンダントの男性が機内の説明をし終え、カジュアルな笑顔で「OK, then Let’s go to Paris!!」と言っていてゾワッとしました。ディズニーのアトラクションの現実世界バージョンみたいです。
少し目を閉じると、飛行機はあっという間にシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。
空港には早速、パリジェンヌの姿が。
高身長で骨格ナチュラル、足が長くてくっきりした顔立ち、ウェービーな栗色ヘア、カジュアルでありつつも滲み出る女らしさ・・・
初期設定の時点で色々違いすぎる為やはり私はパリジェンヌにはなれないことを理解し、方向転換して和服の似合うお淑やかなジャパジェンヌを目指すことにします(私の性格だとそれも難しいかもしれない)。
マカロンのお店やフランス語のアナウンスに心を踊らせつつ、通り過ぎる人が全員スリと仮定し、気を引き締めてパリ市内行きの電車に乗りました。
〜旅の順路〜ブダペスト(ハンガリー)→ウィーン(オーストリア)→プラハ(チェコ)→ベルリン(ドイツ)→ハンブルク(ドイツ)→ローマ(イタリア)→スペルロンガ(イタリア)→ハンブルク(ドイツ)→コペンハーゲン(デンマーク)→パリ(フランス)今ここ!→コペンハーゲン(デンマーク)→ボーンホルム島(デンマーク)→ストックホルム(スウェーデン)→トゥールーズ(フランス)→リスボン(ポルトガル)
出発日:8/27(火)〜帰国予定日:10/14(月)
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