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アケコンをカスタムした話⑧~『TE2&TE2+』(塗装)編~

 どーもこんにちは。X(旧Twitter)のフォロワーが1,000人を突破し、もはやとどまることを知らないたくさんです。

これでワイもインフルエンサーの仲間入りや!(違う

 そしてアケコン記事に関してはけっこう久しぶりなんですが、前回「自作アケコンやります!」と言って終わった手前、自作アケコンの記事以外は止めといたほうがいいかなと思っていたんですよね。だけど裏でアケコンいじり自体はなんだかんだと続けていました。

基板は買ったんですが、ケースが手に入らず自作出来ずにいました

 で、最近ようやく自作アケコンに目途が立ったのと、ボツにするのももったいないかなと思ったのとで、私が保有していてまだいじっていなかったアケコンをテキトーに塗装メインのカスタムをしてみたという外伝的な話をしたいと思います。

 あまり目新しいことに挑戦したわけでもなく、普段以上にゆる~い感じになると思いますが、興味の湧いた方はお付き合いいただけると幸いです。

1.今回カスタムするアケコン

 で今回は下記2つのアケコンをカスタムしていきます。

(1)Mad Catz TE2(トーナメントエディション2)

2014年12月4日発売 定価19,800円

(2)Mad Catz TE2+(トーナメント エディション 2+)

2016年2月18日発売 定価27,750円

 いやー改めて発売日を調べてみたらどっちもかなり昔のアケコンになってしまっているんですねー。スト5仕様の『TE2+』で7年前、イグザード仕様の『TE2』に至っては9年前です。

 せっかくなので、蛇足になってしまいますがこの二つのアケコンのことをもう少し詳しく話しておきます。

 マッドキャッツから発売された『TE2』と『TE2+』、やや高めな値段設定でしたが、その分パーツとして三和電子のボタンとレバーを採用し、開閉式でパーツや天板の交換を前提に考えて作られているという当時としては画期的なアケコンでした。

メンテはホント楽、むしろ今出てるアケコンも見習ってほしい点があるほど

 対応機種はPS3、PS4、PCでPS3が入っているあたり時代を感じますね。一応大体の格ゲーならPS5でも使えるので未だに現役で使用されているアケコンでもあります。さすが名機。

 あとTE2とTE2+の違いなんですが、TE2+はTE2のバージョンアップ版で、具体的な違いとしては上部のコントロールパネルにタッチパッドとL3・R3ボタン、LEDライトバーがある点でしょうか。

今では標準装備されていることの多いタッチパッドですが、
アケコンに搭載したのはTE2+が初?だったと思います

 ちなみにスト5仕様の『TE2+』は私の恥部である「ウメハラ信者をやめた話」に出てきたアケコンです。後述しますが今回買い戻す機会をいただけました。

また会えたね!

(3)余談『 T.E.3』

 あとついでに本筋と関係ない話をさせていただくと、後継のMad Catz『 T.E.3』が2022年12月1日に発売されていたりします。

定価39,800円 レバーとボタンの間が広いビュウリックス配置が特徴

 『TE2+』から引き続き三和電子のボタンとレバーが採用されており、開閉式なのも共通です。『TE2+』を発売当時から使い続け、そろそろ買い替えを検討していたプレイヤーには嬉しいニュースだったかもしれません。

開閉式なのや三和電子のパーツの採用は良かったんですが…

 ただ私個人の意見ですが、言葉を選ばず言わせていただくのなら『 T.E.3』は正直微妙なアケコンだと思っています。というのも以前紹介した同社の『E.G.O』と全く同じ欠点を抱えているんですよね。PS4、PS5やXbox One、Xbox Series X|Sで使用する際はそのハードのコントローラーを繋げてペアリングする必要があります。

E.G.O.やC2同様認定ライセンス品ではないようです

 『TE2+』では問題なくPS3、PS4や一部のゲームではPS5でも使用できるのに何故…。定価が一万円ほど上がっているのに、従来機で出来ていたことが出来なくなっているという事実にガッカリしてしまった方は多いんじゃないでしょうか。

 この辺りはMad Catzが2017年に一度倒産し、2018年に復活を果たした際に厳密には違う会社になってしまったことが原因なのかもしれません。

オリジナルゲーム機『MOJO』、『ROCK BAND』の失敗が致命傷になった旧Mad Catz

 というのも旧Mad Catzはカリフォルニアで誕生しましたが、現在の新生Mad CatzはMad Catz Globalという香港の会社が事業を継続しています。さすがに以前と同じ体制ではないのでしょう。

 いずれにせよPCのみの使用であれば問題はありませんが、オフラインイベントは家庭用ハードで行われる場合も多いので、アケコンの購入を考えている方はその辺もよく加味して検討してみた方がいいんじゃないかと思います。

2.『TE2+』をMoNoカスタムにする!

 はい、脱線した話はそれくらいにして『TE2+』からカスタムしていきます。今回中古で買った『TE2+』ですが、実はこれがもうカリッカリのカスタム品でした。

 なんと天板はアルミ天板へ変更されており、基板は自作アケコンで人気のあるBrookの「UNIVERSAL FIGHTING BOARD(UFB)」と市販アケコンのPSボタンなどのサブボタンをそのまま使えるようにする(正確にはしやすくする)「EZ MOD」に換装されているというとんでもない代物でした。

見た目からして普通のTE2+ではありません
内部の配線もきれいにまとめられています。

 なので、未だにアリアハン周辺をさまよっているレベルの私では正直あんまり弄る余地がありません

なまえ:たくさん しょくぎょう:しゃちく

 ただまあ強いて言えば元々がスト5仕様のTE2+だったため、ベゼルの赤枠が浮いている気がしたので白に塗り直していこうかなと思います。ついでにボタンを新品に交換し、おまけとして色々いただいた中にあった三和電子レバーのカスタムパーツセットを試してみたいと思います。

こんなにもらっていいの!?というほど色々いただきました。
その中で赤丸の付いたガイド、アクチュエーター、スプリングを試してみます。

 というわけであんまり語ることは多くありません。手早く中を開いてボタンとレバーを取り外し、付属のドライバーで天板のネジを外してベゼルを取り出して塗装していきます。

青枠の六角ネジ8つを外すとベゼルと天板が外せます
更に赤枠の六角ネジ6つを表側から外すと下地天板も外すことが出来ます
ちなみに私はOTTO DIYなどでも使うので六角ドライバーセットを購入しました
こんな感じで固定してスプレーで塗装していきました

 手順自体はファイティングスティックαのときとほぼ同じなためざっくりダイジェストです。一応手順を簡単に書いておくと、

600番の耐水ペーパーで足付け
 ↓
中性洗剤で洗浄
 ↓
シリコンオフスプレーで脱脂
 ↓
ミッチャクロンで塗装乗りを良く
 ↓
プラサフスプレーで下塗り×3回
 ↓

1000番の耐水ペーパーで水研ぎ
 ↓
白のラッカースプレーで本塗装×3回
 ↓
クリアのラッカースプレー×3回で仕上げ
 ↓
3日間乾燥

使った缶スプレー類、クリアを撮り忘れたので合成しました
集合写真を欠席するとなるやつ

 夏場は冬場に比べて乾燥までの時間が短いんですが、それでも塗装の合間合間の乾燥時間は30分くらい取ったため結局丸一日かかりました。めんどくさいですがそれでもしっかり乾燥させた方が上手くいく気がします。

 あと今回プラサフの後に水研ぎをしたため表面がとても滑らかになりました。スプレー塗料を何度も塗り重ねていくと表面がザラザラになってきてしまうのでこれはやったほうがいいですね。

 ただ本当は続けて1500番や2000番等で水研ぎするとより良いのでしょうが、めんどうすぎるのとこれだけでもスベスベになるので1000番だけでも十分でしょう多分

 そして白色に生まれ変わったベゼルを取り付け、ボタンを三和電子の白ボタンに変更し、レバーと一緒に塗装しておいたダストワッシャーを取り付ければ『TE2+ MoNoカスタム』の完成です!!

貼られていたシールを剥がしたらアルミ天板の塗装も剥がれた(!)ので、
持ってたアンダーテールのシールを貼り直して誤魔化しています

 うん、モノトーン調な色合いで良く出来たんじゃないでしょうか。イメージ通りのものが出来た気がします。苦し紛れに貼ったアンダーテールのロゴとウザい犬のシールもいい味を出していますね(自画自賛)。

 あとレバーは遊びを減らしてクイックな入力が出来るよう『赤ガイド+赤アクチュエーター+紫バネ』の組み合わせでカスタムパーツを取り付けてみました。

カラフルになるのも良き

 操作感としては、赤ガイドによって斜め入力が体感出来るようになってやりやすくなり、赤アクチュエーターによって遊びが減った感じは『OTTO DIY V5に近いかもしれません。紫バネは短い分軽くなった気がするようなしないような正直よく分かんなかったです

 たださすがに滑らかな入力感にはならないので、どちらかというと『OTTO DIY V5』の方が私は好きですね。安価で手軽に取り付けられるメリットはあると思うので、自分の好みのカスタムを色々と試してみるのもいいんじゃないでしょうか。

かなり細かくカスタム出来るのは楽しい

 今回は全体的に珍しくイメージ通りの作業が出来ました。ただ、実はまだこのTE2+にはやりたいカスタムがあるので、機会があれば別にご紹介したいと思います。

それまではアケコン棚に置いときます

3.『TE2』をGGST仕様にする!

 では続いてTE2をカスタムしていきたいと思います。このアケコンはギルティギア仕様のアケコンが欲しいなーと思って昨年末に中古で買ったものです。

 しかし、その時既に『GGST仕様のファイティングスティックα』や

今買おうとすると3万弱します、中古で

REV2仕様のオブシディアン』はボッタ値で手に入らなかったので、

こっちはそもそもあんま見かけないですね

安く売られていた『Xrd仕様のTE2』で妥協した次第です。

確か一万円くらいだったような
このオプションを付けて街を歩けば注目されること間違いなし!

 とはいえ、↑でししょーに教えていただいたように良いところも多いアケコンですし、今でも全然普通に使えます。ししょーの言う通りファイティングスティックαでいいじゃんてなるけど

 まあ結局私の所有欲を満たした後はアケコン棚の肥やしになっていたTE2なわけですが、せめて見た目だけでも近代化させてあげたいなあと常日頃から思っていました。

使えよ

 なのでちょっと時間が空いてしまいましたが、TE2のカスタムもやっていきたいと思います。ということでまずはGGSTの天板絵を作成。

完成図はこんな感じ

【作業手順】
公式絵ソルの背景を透過処理
 ↓
Redditで配布されていたGGST壁紙と合体
 ↓
公式で配布しているロゴを配置
 ↓
『ARC SYSTEM WORKS』のロゴと©をそれっぽく配置
 ↓
ソルの遠Sをシルエット化して配置

 と相変わらずの手抜きアートワークですが、それっぽく見せる技術だけは無駄に向上してきている感があります。絵が描ける方はすごい…。そして今回はこれをB4のコピー用紙に印刷してラミネート加工します。

失敗する予感がするので二枚用意してます

 で、これにボタンやレバーの穴をもともとのアートワークに重ねてコンパスカッターで空けていきます。ネットで適当に探したTE2のテンプレートだとなんか穴の位置が合わなかったんで現物で無理やり合わせています。

 この時の作業写真を撮るのを忘れてたんですが、どうしても切り口が汚くなっちゃうのが地味に困りました。まあボタンをはめれば見えなくなるからいいっちゃいいんですけど。

 あとこれも写真撮ってなかったんですが元々のアートワークがなんと両面テープで固定されていました。初期型故なのかあんまり交換は想定されていないっぽいですね。

いないと思うけどもし交換しようとする人は注意

 そしてそんな進化の流れを感じながらもアートワークを交換し、ついでにボタンを余らせてた三和電子のクリアボタンに交換しました。

一時期ちょっとだけRAP.Vに使ってたボタンを移植します

 これにて完成!!としようかと思ったんですが、ここでまた余計なことを考えてしまいました。

「赤の方が映えそうだよなあ」なんて考えたら最後
結局はウズウズを止められず
塗装までやっちまうんだよなあ
はい、ボタンのキャップもノーマルに変えました

 最終的にベゼルとサイド部分、レバーボールやダストワッシャー、端の2ボタンまで赤スプレーで塗装してしまいました。手順は完全にTE2+と同じなんで省略します。

一応再度パーツのネジ穴付近はマスキングして塗装しました
(ちょっとはみ出てるけど)

4.完成!

 はい、ということで長い時間はかかりましたが、これで『TE2 GGST Ver』と『TE2+ MoNoカスタム』の完成です!

2つ並べて飾る。美しい…美しくない?

 古いアケコンでも少し手を加えるだけで全然印象が変わりますね!アケコンの値段がどんどん上がってきている中では、安価なアケコンにこうしたリペアチックなカスタムをしてみてもいいかもしれないですね。ぜひ皆さんも挑戦してみてください。

5.おわりに

 あと最後になりますが告知というかそんなに大したことではないんですが、冒頭でお話ししていたフォロワー1,000人突破を記念して何かまたやりたいと思います。

ヒントは悪魔ししょーのささやき

 近いうちにX(旧Twitter)の方で発表しますのであんまり期待しないで待っていてくれると幸いです。

 あとですね、それとは関係ないんですが最近Note記事の更新が遅れていて申し訳ありません。気にしてはいるんですが、また仕事が多忙モードに突入しつつあるせいでなかなか時間が取れない状況が続いています。

 私なんかの記事でも最近はけっこう目を通してくれる人が増えてきています。やりたいこと語りたいことはいっぱいあるので、なんとかがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。

 それではまた次回の記事でお会いしましょう。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ではまた。


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