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アケコンをカスタムした話⑤~『RAP.N HAYABUSA』(セイミツ)編~

 どーもこんにちは、自動車税の存在を忘れていて顔面真っ青になっているたくさんです。今月も冷や飯喰いかなあ。
 さて今回は、HORI製のRAP.N HAYABUSAをシューティングゲームのプレイに特化したアケコンにカスタムしてみた話になります。どうかお付き合いいただければ幸いです。


1.そんなにアケコンいらないでしょ

 というわけで早速カスタムに入りたいところですが、その前に皆さんが抱いたであろう疑問、「お前なんでそんなにアケコン買ってるの?」に関わるアケコンのボタン配置についての話をしたいと思います。

冷静に考えれば要らない

 まず、今回のRAP.Nを含めれば私は現在7台ものアケコンを所有しています。メインで使用しているのはファイティングスティックαをカスタマイズしたアイギスアケコンなんですが、これのボタン配置がノワール(ノアール)配置と呼ばれるものになっています。

レバーを三和、ボタンをゲーマーフィンガーにしています

 ざっくり言うと、ノワール配置の特徴は

 ① ボタン配列が山なりかつ右肩下がり
 ② レバーとボタンの間隔が広い

上記二点になります。元々は鉄拳やガンダムVSなどでおなじみのナムコのアーケード筐体で使われているボタン配置だったようですが、最近のHORI社製のアケコンなどではこのノワール配置を採用されることが増えてきているようです。

ストリートファイター6用のFSαも当然ノワール配置

 対して現行のアケコンで最も一般的なのは、ビュウリックス配置と呼ばれているものです。これはNESiCAなどで一般的にも周知されているであろうタイトーの筐体で使われているボタン配置のことですね。

イグザード仕様のTE2もビュウリックス配置

 ビュウリックス配置の特徴は、

 ① ボタン配置が横並びで一直線に近い
 ② レバーとボタンの間隔が狭い

の二点です。私も今までは特に何の疑問も感じずにビュウリックス配置のアケコンを使用していたのですが、ノワール配置のファイティングスティックαに慣れたせいか、ビュウリックス配置だとボタンが押しづらい&窮屈に感じるようになってしまいました。

 私は日本人にしては手が大きい方なので特にそう思うのかもしれませんが、実際ノワール配置の方が指の長さに配慮した押しやすいボタン配置になっているように感じます。

 しかし、私が持っているアケコンはほぼビュウリックス配置です。

RAP.V3SA(ビュウリックス配置)
RAP.V(ビュウリックス配置)
マッドキャッツのE.G.O(ビュウリックス配置)

 唯一前回カスタムしたファイティングエッジ刃だけはノワール配置なんですが、大きさと重量が半端ないので膝置きでは使いにくく、ほぼオブジェと化しています。

ゲーミングデスクに置くのなら最適なんでしょうが

 という流れでノワール配置かつそんなに大きくないRAP.Nを購入することになったのです。そう、「RAP.N」のNは「ノワール配置」の"N"なんですねー。

ほぼ未使用品を格安で購入できました

 加えてRAP.Nには「連射装置」などファイティングスティックαには無い機能があります。それらと前々から気になっていたセイミツのパーツを合わせて、シューティングゲームに特化したカスタマイズをしようと思ったわけです。

2.RAP.Nを分解

 はい、本題とは関係ない話題を長々とすいません。気を取り直してカスタマイズしていきます。とはいってもこれまでやってきたことと大まかな流れは同じになりますので、明確に異なる部分を中心に紹介していきたいと思います。

 まず、いつものごとくアケコン裏側のネジをプラスドライバーで外して底板を開きます。

合計8箇所、私には封印シールをはがすことの罪悪感はもうありません


外した図、中の造りはRAP.Vとほぼ同じでした


 次に、レバーとボタンを取り外します。


これもRAP.Vと同様、青〇のところにマイナスドライバーを当ててレバーボールを外してから赤〇のネジを外して端子を抜きます
ボタンは外す前に配線を記録するための写真を撮っておくと吉
全て外し終えた図


 何度も同じような作業を行ってきたせいか、作業スピードの向上が著しいです。ここまでで10分ちょっとくらいで出来るようになりました。他に何の役にも立たなさそうですが

 では、次に今回の目玉であるセイミツのレバーとボタンを取り付けていきましょう。

3.レバーとボタンをセイミツに換装

 今回用意したセイミツのレバーとボタン、およびクァンバのバットトップはアタッサさんの通販で購入させていただきました。

【使用パーツ】 
・クァンバ ヘッド ロッカー メタリック バットトップ
・セイミツ工業 LS-32-01-SC-SS
・セイミツ工業 PS-14-PCN ネジ式パールキャップクリア押しボタン 30mm
・セイミツ工業 PS-14-PCDN ネジ式パールキャップクリア押しボタン24mm

色はグリーンをメインで

 メタリックグリーンをメインに、全体の配色を仮面ライダーカブトに出て来るキックホッパーをイメージしたものにしてみました。ちなみに今回天板絵は変えません。めんどい

「今、誰か俺を笑ったか?」兄貴カッコイイ!

 ボタンやレバーの取り付けに関してもこれまでと違うところを中心にご紹介します。まず、今回ボタンをいつものはめ込み式ではなく、ネジ式のものにしてみました。

横から見た図、黒いとこを回して外します
外れたらボタンをはめて再度締め直します
こんな感じ

 ネジ式のボタンの方が取り付けに手間がかかりますが、その分しっかり固定されるためこちらを愛用する方も多いのだとか。天板が分厚いケースだとネジ式のボタン以外使えないこともあるそうなので、ケースバイケースで使い分け出来るのが良さそうです。

ネジ式はネジ式でボタン間のスペースが狭く使えない場合も

 オプションボタンも同様に換装します。RAP.Nは試合中に誤って押すことが無いよう、オプションボタンを隠せるのも特徴ですね。

オフの大会くらいでしか使わなさそうですが
シャキーン!オプションボタンは眼の赤色です

 続いて私史上では初となるセイミツレバーの取り付けです。

いつも三和のレバーなので新鮮

 今回は「LS-32-01-SC-SS」という最もメジャーっぽいレバーにしてみましたが、セイミツレバーはその種類がものすごく多いです。自分の好みに合ったレバーを探してみるのも良いんじゃあないでしょうか。

セイミツ工業様のHP、レバーだけでこんなにあります

 あとセイミツレバーの特徴として、裏側に付いている青いサブガイドの位置を変えることで、2・4・8方向用に変更できる、といったものもあります。使う機会は少ないでしょうが、ゲームによってこうした仕様が変えられるのも「業務用」っぽい感じがして良いですね。

固定しているネジを外す必要があります

 あと取り付けに関してなんですが、注意することが2点ほどあります。一つは隼レバーや三和レバーを取り付ける際に使用する4つのネジ穴ではなく、上下2つのネジ穴に固定する必要があることです。

上部のネジ穴、真ん中以外合いません
下部も同様

 2穴だけでちゃんと固定できるか少し不安に思いましたが、意外とガッチリ固定出来たので特に問題なさそうです。アケコンによっては取り付け出来ないものもあるそうなので、事前に確認が必要です。

 そして注意点の二つ目は、レバーのコネクタ端子を繋げる向きが逆になっていることです。なんでそんなことになってるんでしょうね?

端子は裏返してつなげないとダメなので注意

 で、バットトップも忘れずに取り付けます。メタリックグリーンの色合いに惹かれて購入しましたが、そのお値段なんと驚きの5,800円(!!)レバー約2個分という凄まじい金額ですが、非常に良い光沢を放ってくれています。やめとけばよかった

他にメタリックで良さげなレバーボールが無かったんですよね

 バットトップ取り付けの際もちゃんとマイナスドライバーを使用してキッチリ固定したら、底板をはめてネジを締め直せば終了です。セイミツパーツで構成されたアケコンが完成しました!!

バットトップだけでなくパール調のボタンの色合いも良い感じです

4.使ってみた感想

 実際にセイミツパーツで構成されたアケコンを使用してみた感想ですが、まずレバーは三和や隼に比べて固くてやや重いです。そしてストロークが短い(三和レバーに比べて1.5mmくらい短いらしい)ことも特徴です。

昔のカプコン格ゲーは大体セイミツレバーだったらしいです

 正確で素早い入力が可能になるため、正に「精密」な入力が得意なプレイヤーにはオススメなんでしょうが、個人的にはもう少し柔らかめのレバーの方が格ゲーをするのならば好みです。
 ただし、自機の細かな移動が肝となるシューティングゲームなどではこちらのレバーの方が良いように思います。

 あとボタンの打鍵に関しては少し三和ボタンよりも重い感じでしょうか。音も三和が「パチパチ」ならセイミツは「バチバチ」って感じです。いかにもゲームセンターって感じの音がして非常に良いですね!押し感は三和よりも好きかも。

ボタンも様々な種類がありそれぞれに特徴があるようです

5.まとめ

 さて、今回はRAP.N HAYABUSAをセイミツパーツでカスタムしてみましたがいかがだったでしょうか。

HORIのアケコンは好きですよ?(
そろそろ置き場所が限界…

 昔ながらの骨太さを感じさせるセイミツパーツからは、かつてのゲームセンター全盛時代を思い出させる確かな魅力があるように思いました。今も熱狂的なファンが多い理由が分かった気がします。

当時を知っているプレイヤーならなおさらでしょうね

 現在格闘ゲーム界はレバーレスやパッド、キーボードで操作するプレイヤーも増えてきました。今やアケコン信仰が失われつつある時代になってしまったわけですが、我々がゲームセンターでずっと使い続けてきたレバータイプのアケコンも負けじと展開し続けていってほしいですね。

 それではここまでお付き合いいただいた方はどうもありがとうございました。次回また別の記事でお会いしましょう。ではまた。

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