BizDevとしてNature株式会社に入社して1年経ちました
2021年5月にIoT x 電力スタートアップの Nature株式会社 に入社してから、今月で1年が経ちました。
良い機会なので、入社してからの1年間を振り返ってみます。
Nature 入社のきっかけ
かねてより私は電力システムとエネルギー問題、気候変動問題に関心がありました。学生の頃から情報工学と電気電子工学を学んできたので、これらの知識を生かして上記の課題解決に寄与したいなーと思っていました。
前職(新卒)でも電機メーカーのエンジニアとしてソフトウェア導入支援や機能開発に従事していました。
そんな折にコロナ禍に入り「ここから自分がとれる最大の一歩は何か」を考えているときに Nature を知り、応募してみようと思い立ちました。
Nature Remo の構想に可能性を感じて
応募当時から Nature は スマートホーム領域のスタートアップとしてポジションを確立していました。
(スマートリモコン Nature Remo の累積販売台数は 2022年5月時点で 45万台 を超え、広くご利用いただいています)
そんな Nature Remo には、アメリカなどで導入が進む、電力需給の調整のために電力需要を調整する仕組み「自動デマンドレスポンス(Automated Demand Response、以下 自動DR)」を実現するためのデバイスとしての構想がありました。
Nature Remo をお持ちのご家庭で一斉に、エアコンなどの電気の消費量を少しずつ削減いただければ、全体として大きな需要の削減効果(調整力)を生みます。
再エネシフトの課題でもある「電力需給バランスを保ちにくくなる」課題を解消する一手として自動DRは注目されていますが、Natureはこの仕組みを一番上手に(※)ご家庭と電力業界へ提供できるポテンシャルを持つ会社だと思い、入社を決めました。
エンジニアからBizDevへ
募集要項を眺めて率直に、今の実力ではエンジニアとして採用してもらうのは難しそうだなぁと感じました。
一方でそんな私が提供可能な価値は「IoT技術がそれなりにわかり、電力の専門知識・業界知識もある」ことだなとも思い、Natureへは「事業開発(BizDev) 兼 カスタマーサポート(CS)」として入社しました。入社半年後からはBizDev専任で取り組みました。
入社1年間で取り組んだこと
この1年間Natureで取り組んだことの一部を並べてみます。
Natureの新しい取り組みが上手くいくよう、時にチームの垣根を跨いだりしながら様々な業務に取り組みました。
Nature Remo を活用した自動DRのサービス企画、運用と改善
Nature Remo を活用したビジネスを検討しているお客様へ、Cloud API サービスのご提案とサポート
Nature プロダクトのカスタマーサポート
社内向け電力ビジネス勉強会の開催
Nature のプロダクトに採用されている技術の理解、学習
自然体験(キャンプ、トレイルランニング、クロスカントリースキー)
温泉クラブを設立
NatureのBizDevについて
NatureのBizDevは「IoT/電力領域での事業企画・開発に従事して、事業の非連続な成長を描くこと」をミッションとしています。
電力領域での事業は関連法規が多く、事業を推進するBizDevには専門知識/業界知識が求められます。また、電力業界は2015年から続く電力自由化の制度改革の最中にあるので、たびたび開催される経済産業省の審議会資料を読み込み、事業の方向性を確認するなどもしています。
こうした業態から、BizDevに電力のドメイン知識が偏りすぎてしまう傾向があります。チームの皆さんが新規事業に親しみをもてるよう、BizDevの持つドメイン知識を会社全体へ共有する、定期的な社内勉強会を開催しています。
なお、私が携わってきた自動DRの事業は、一部のお客様を対象にサービスを提供をして効果検証を行ってきました。次のフェーズとして、多くのお客様にNature Remoの自動DRの仕組みをご活用いただけるようサービス提供範囲の拡大を準備しています。
自然体験について
もともとアウトドアのアクティビティは好きだったのですが、折角 「自然との共生をドライブする」がミッションの Nature に入ったのだから、と色々楽しんでいます。
「自然体験制度」という福利厚生を使えば、費用の一部を会社にサポートしてもらってアクティビティを楽しむ、ということも可能です。
技術の理解、学習について
そして個人的にとても有難いことに、NatureのIoTプロダクトのコードが読める環境で、エンジニアのみなさんから様々教えてもらえています…!
おかげさまでBizDevながらも、ここ1年の仕事でちょっとした業務改善のコードを書いたり、ちょっとしたプロダクト改善の Pull Request を出すことができました。学生時代に挫折した(笑)GitHubにもだいぶ小慣れてきました。
ゆくゆくは、やはりエンジニアとしてプロダクト開発に携わったり、あるいはエネルギーデータの民主化に貢献するOSS活動ができるような方向も目指していきたいなと思う次第です。
終わりに; 自動DRの仕組みがご家庭に馴染む状態を目指してBizDevをやっていきます
今年に入り、電力の需給調整の課題はさらに顕在化したように感じます。
2022年3月22日(火)に東京電力エリアで「電力需給ひっ迫警報」が発令され広く節電が呼び掛けられました。2022年度の冬季は、供給予備力の不足が懸念されています。電力需要のピーク帯に供給できる電気が足りないという状況が起こり得ます。
一方で、同年4月10日(日)には東北電力エリアで初となる再エネ事業者への「出力制御」が実施されています。春秋を中心に電気が余る状況が再エネ導入に伴い増加すると想定されます。
このように「電力需給バランスを保ちにくくなっている」課題に対し、足元の対策として需要側の節電などの「効率的な電気の利用」が呼び掛けられる機会が増えると考えます。
(発電所の増改築は数年程度の期間を要する、中長期的な対策と理解しています)
この「効率的な電気の利用」にあたっては、Nature Remo の 自動DR の仕組みがもっと役立てると考えています。
多くのお客様に Nature Remo と、自動DRの仕組みをご利用いただけるよう、引き続き事業開発をやっていきます。
一緒にやっていきましょう
Nature はエンジニア職からビジネス職まで広く積極採用中です。
Nature RemoのIoT技術も、その技術の応用先である自動DRやエネルギーマネジメントの事業もとても奥深く、面白いです。
一緒にNatureの電力事業を大きくしていきませんか?
また、自動DRという新しい仕組みの意義やビジネスにご興味のある方は、ぜひお話しましょう!
カジュアル面談にお申し込みいただくか、私のTwitterのDMへご連絡ください…!