「空の巣症候群」から立ち治った母
「空の巣症候群」という言葉を初めて聞いた。母の生甲斐だった子が独り立ちして、親の保護を必要としなくなると、言いようのない淋しさを感じることだそうだ。そのような状態が長く続くと抑うつのような状態になってしまう。母も私が東京へ上京するとこの空の巣症候群のような状態になってしまった。息子としては、かなり心配であった。
振り返れば、私は、母には本当にお世話になってきた。父の都合で転校を多く経験した私。中学校1年生で富山へ転校した当初、上手くクラスに馴染むことが出来なかった。学校へ行