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40代後半エンジニアの転職事情


はじめに

40代後半ともなると、エンジニアとしての転職活動にはいろんな壁が立ちはだかります。これまでずっとスキルアップに集中してきたけれど、最近はその努力があまり評価されていないと感じることが増えてきました。今回は、マネジメント経験がない技術職エンジニアが、転職市場で直面する現実について、まとめてみました。

転職活動の現実

4年前、大企業からベンチャー企業に挑戦してみたものの、1社目は経営難で不安にかられ、次の2社目と3社目では無理なスケジュールに追われて体調を崩し、結局退職することに…。今振り返ると、退職は主に組織の問題が原因だったのですが、そんな事情は外部にはなかなか伝わりません。「ジョブホッパー」だなんてレッテルを貼られることが増えてきて、書類選考すら通らないことが多くなりました。

ジョブホッパーというレッテル

正直、何度も転職してきた結果、「この人、長続きしないのかな?」とネガティブに見られることが多いのが現実。実際には、無茶なプロジェクトや会社の経営状況が原因で転職したのに、それがちゃんと理解されないのは辛いところです。特に40代後半ともなると、転職回数の多さがどうしても不利に働いてしまうんですよね

年齢の壁

40代後半という年齢も、転職市場ではやっぱり一つのハードルです。企業側は、30代後半くらいのエンジニアを求めていることが多いですし、最終的に管理職になってくれる人材を探している感じがします。それに比べると、長年スキルを磨いてきた自分のようなキャリアは評価されにくい傾向があります。技術力を上げていればチャンスが広がると思っていたけれど、年齢の壁を感じずにはいられません。

技術力を磨く意味とは?

これまで、エンジニアとしてスキルを磨くことが大切だと信じてきました。でも、最近はその意味に疑問を感じることもあります。というのも、多くの企業ではエンジニアの技術力よりも、ベンダーとのやり取りや資料作成に特化した人が求められていることが多々あるからです。技術力を活かしたい自分としては、そうした仕事にはあまり魅力を感じません。

興味のない仕事には就きたくない

何度も転職活動を続ける中で、やっぱり「自分が本当に興味のある仕事」にこだわりたいという気持ちが強くなってきました。これまでいろんなプロジェクトに関わってきましたが、やっぱり自分が情熱を持てる仕事でないと続けるのが難しいです。40代後半になった今、自分の経験を活かしながら、さらにスキルを磨ける仕事に就きたいという願いは変わりません。

年収へのこだわりの変化

以前は年収にもこだわりがありましたが、最近ではそれほど重視していません。もちろん、一定の収入が必要ですが、今では「高年収」というよりも、社会的に意義のある仕事や、自分のスキルを磨ける環境に魅力を感じています。これは、20代でも40代でもエンジニアなら誰しも感じることではないでしょうか。でもエンジニアの求人で年収400万とか見ると、一体エンジニアってなんなんだろな、とは思います。

技術立国・日本の現状

日本は「技術立国」と言われてきましたが、実際のところ、技術力を正当に評価する企業がどれほどあるのか疑問に感じることもあります。特に大手企業では管理職になる素養のある人は優遇される一方で、40代以上のエンジニアがその経験やスキルをしっかり評価される機会は少ないです。コードが書けても、回路図が書けてもあんまり意味がない。こうした状況を見ると、もっとグローバルに視野を広げることが必要なのかもしれません。

それでも転職活動を続ける理由

いろいろな壁にぶつかりながらも、私は転職活動を続けています。やっぱり自分が本当に興味を持てる仕事を見つけたいし、さらにスキルを磨いていきたいと思っているからです。年齢に関係なく、自分の技術力を活かせる仕事が見つかれば、それが一番の幸せだと思います。

最後に

40代後半のエンジニアとして、転職活動は確かに簡単ではありません。年齢や転職回数の多さから、ジョブホッパーと見られることもあるでしょう。しかし、技術力を高め続ける姿勢は、年齢に関係なく大切だと思います。これからも、自分の興味や情熱を大切にしながら、チャンスを探していきたいです。

こうした思いを持つエンジニアが増え、企業側も技術力をしっかりと評価してくれる環境が整えば、より多くのエンジニアが年齢に関係なく活躍できる未来が来ると信じています。

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