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Falcon vs FNATIC。最終円で衝突する異次元の攻防。1月21日ALGS世界スクリム書きなぐり。

結果は二連続の100p over。

21日のスクリムは、まさしくにTeamFalconsの日。
まずに前半ブロック、大コケの前日から見事な立て直し(流石!)を見せたTSMであったり、ENVYやVP、SR……。
以前より使い続けていたマッチョヴァルキリーが出来上がりつつあり、日本サーバーでファイトにストレスがなくなったE36といった強豪チームを押しのけて103Ptの1st。
ちなみに1game目のWEでは0pt……更にWEで1ptゲームを作っているのに三桁ポイント……。
当然8GAMEとなったスクリムの影響もあるが、これはとんでもないスコアだ。
最近はWEでの安定感が目立っていたFalcon、やはりにストームポイントこそがZer0の庭なのか。

続く後半ブロックでも、3桁を獲得する1stリザルト。
こちらも最終戦までに3桁を獲得しており、8試合目は0ptだ。

マッチョランパート、移動サポートを持たないランパートを用いながらに内側へ確実に入り込む移動スキルとマクロ。
ベースとしてある時間からの確保可能ポジション、その一歩先へ移動できるZer0だからこその安定感。
まさしくにBestIGLという評価に相応しいリザルトを連日に連発。
一週間前に上手くいくかどうかがわかる、との発言を何度も繰り返しているが……今がちょうどそのあたり。
まさしくに、もううまくいく確証を得ているのだろうか?
それとも、BLGSRFのように……本番ロビーでは何かが変わるのだろうか。

しかしにHalのニューキャッスルは安定感を増す……増すというか、ややに優しいカバーといった愛のあるプレイを見せるようにもなっており。
Wxltzyはややにその分自由というか、アグレッシブに立ち回れるようになっている。
その分にファイトのパワーは上昇しており、Gen時代よりもファイトの理論値は高いのではないかと思うような雰囲気。
ただしに自らチーム負荷をHalが抱えにいくことで、上手くいっているシーンと……ややにエラーの原因ともなっているシーンがあるのは気がかりだ。
ポジションの確保時からファイトにうつるシーンで、それがあるような気は。

そんな天下無双、向かう所敵なしだったFalconに辛酸をなめさせたチームが。
APACN、我らが日本のオレンジ帝国FNATICだ。
ワールズエッジでの一戦、激熱の最終円バトルを振り返る回としよう。

何?まだ見てない?
FNATICはアーカイブがTwitchにあるはずだから、先に見てくるんだぞ!

FNATICの圧倒的優位から始まった最終円。

ワールズエッジ、Round5縮小中。
幾度となく危機が訪れるも、メルトステラのクラッチ等で立て直し最終円まで歩を進めたFNATIC。
ドーム周辺の最終安置に向け、先んじてポジションを確保したのは絶好の位置。

びっくりどっきりアングルからLykqがダウン。
YukaFがワンショットまで追い込み、メルトステラがしっかりと2on1を返しきった。
壊滅寸前だったが、見事に立て直しへ成功。
単独生存の欠けやポジションが厳しいチームが多く、最終収縮の段階でFullに戦闘可能なのはFNATICとFalconのみ。
先んじて最終安置の広いエリアを抑えたFNATICに対し、優位に立ち向かえるよう前を抑えようとするFalcon。

Falconの構成は、マッチョランパート。
対するFNATICはマッチョミラージュ(WEで試練を獲得しているグループではミラージュ?)であり、お互いにスペースを攻略し前へ出るにはジブラルタルのリソースしかない構成だ。
広くエリアを確保しているFNATICに対し、Falconにはそれを打開するリソースがない……ということでもある。
そのためにドームを使ってしまえば、それが切れた瞬間FNATICの豊富なリソースで押し切られてしまうだろう。
FNATICは広くエリアを持っているためにジブラルタルの空爆を移動してい成すことができる、Falconは狭いために、空爆を完全に貰ってしまうからだ。

高所の岩へキャッスルウォールを立て、アングルをもって正面から抑えるLykq。
ワイドに開いた2フラッガーのメルトステラとYukaFが、Falconを追い込んでいく。
まさしくにFNATICのお家芸、エリアコントロールの鉄板系。
SP2のヒューズ構成を思い出す、熱い展開だ。
射線を貰いやすい危険なポジションには、クールタイムの短いミラージュのメルトステラを配置することで、できる限りリソースを温存し低リスクに運ぼうとしているように見える。

Falconは小さな遮蔽に頼り、ランパートのバリゲードとニューキャッスルのプロテクターで耐える。
これがまずに、重要なポイントだ。

広くエリアを持っているとはいえ、決定打となるまでのアングルは持てないFNATIC。
Falconはキャッスルウォールやドームを切ってしまえば安全に耐えることができるが、今後のファイトで不利になってしまう。
充分に耐えれると判断したか、ここでそこまでして耐えても未来がないと見たか。
どちらにせよ、Zer0、Hal、WxltzyというトリプルIGL……幾度となく世界で、トップで戦ってきたプレイヤーたちだからこそのハイレベルな判断。

この時点で既に、Falconは最終円の衝突を予期し、リソースを温存している。

対するFNATICの判断も素晴らしく、先にドームを使わせるためにLykqが動く。
遠距離から有効なグレネードの投擲が成せないと見るや、Falconの射線が通らない直線ルートで接近。
岩上に立ち、テルミットグレネードを投げ込む。
狙いは、Falconにドームを切らせること。

ドームを使わせさえすればイージーに勝利できるFNATICは、グレネードでそのリソースを削りに動く。
これまでのデスボックスで最低限のグレネード(多くはない)を所持してはいたが、それを最大限に生かすため接近。
ファイトを仕掛けるフェイントも兼ねており、マッチョロビー時折見る方法だ。
FNATICはこの方法、というよりにLykqが結構にこれを得意としているイメージはあり、よくに見る。

しかしにFalconは、ここも我慢する。
反撃のピークに出ればそこを狙っているYukaF、メルトステラが大きくに削ったであろうシーンでじっと耐えるのだ。
Halはシールドが割られるもZer0がドームを温存……反射的に出してしまっても責められはしない場面で、ドームを温存した。

縮小までグレネードでリソースを吐き出させようとするFNATIC。
ここでLykqからアルティメット促進剤x5がYukaFに渡される。
YukaFに先んじて空爆を使わせ、アルティメット促進剤で最終ファイト時も使う作戦だ。
いやしかし、よく持っていたし……よく思いついたものだ。

空爆を投げ込んだYukaFが、アル促ハムスターLykqに渡されたアルティメット促進剤を使っている間に遮蔽から飛び出るかどうか、ドームを使うかどうかを確認するメルトステラとLykq。
Falconは反転しようにも距離が遠く、またもや我慢を強いられる。

一転攻勢を仕掛けようにも、ドームを出すまでの赤いスペースと、ドームから出る赤いスペースで大きく削られてしまい完全に不利。
こうなるとどうすることもできないFalconは耐えるのみ。
FNATICはじりじりと、エリアで押し相手に何もさせず勝つことが狙いだ。

しかしに空爆はイマイチ入りが悪く、ここでもドームを温存することに成功したFalcon。
ついに、彼らが待っていた反撃の瞬間が訪れる。

収縮開始、右に広がることで別アングルを確保するLykq。
中央をジブラルタルのYukaFが構え、待ち構える配置に変更。
この瞬間を見逃さないのがFalconだ。
ニューキャッスルはジブラルタルと異なり、ファイトの起点ではない。
そして一人にしてもいいレジェンドでもない。
Lykqに向かい、3人での右回りスイングで一気にエリアを取り戻すFalcon。
ややに不利だが、まずに戦える状況まで持っていく。

カタリストカーテンがあれば、こんな苦労をしなくてもいいのに……。
リソースのないランパートを積んだFalconが常に安定し上位成績を残せるのは、まさしくにタイミング一発で……判断とそのアクションが迅速であることで、何とかにしてしまうチームだからだ。
今回もLykqがややに浮き、移動直後のカバーアングルが整わない瞬間を狙って一気にその方向へプッシュ。
リスクを感じ取ったか瞬間的にLykqがYukaF方向へ合流することで、Falconは最終円ファイトの土俵に立った。
尚、ドームは未使用である。
このチーム化け物か?

エリアを取られたとみるや、瞬間的に前へ出てアングルを作るのではなくアルティメット促進剤を使用しているYukaFに注目。
この後ファイトとなることを想定し、使った空爆の回復に努めている。

奪われたエリアに対し、有効なアングルを保持するためスライディングアーマースワップ移動を行うLykq。
このままにらみ合う状況が続くならば、FNATICがエリアの優位を維持するため必要な動きだ。
Falconは腹を括っていた。
ファイトを仕掛けることができる距離まで持ち込めたと見るや、一気にドームを使う。
リソースは惜しまずに叩き込む、今だと見るや。
一瞬Falconを見失ったFNATICは、がっぷり四つに組みつかれてしまった形。
最早アドバンテージはほぼにイーブン……Falconの見事なプレイだ。
お見合いドーム、フラットファイトの時間だ!
戻るために使用したLykqのキャッスルウォールに対し、Halが被せる形で発動。
FNATICドーム前方までの支配権を、まずはFalconが握る。
このままではドームをFalconに奪われてしまうFNATIC。
すぐさまに動いたのはメルトステラで、ドームの右斜めからスライディングストレイフ(凄い)でキャッスルウォールのサイドへ進出。
ミラージュのULTを発動し、まずにFalconの意識をサイドへ集める。
ギリギリで生き残ったメルトステラに意識が向いた隙に、逆サイドからLykqがプッシュ。
Wxltzyへマスティフを当て、ワンピックを狙う。
ノー遮蔽、シーラVSマスティフ。
まさしく漢比べ、世界最高コントローラーフラッガー同士のタイマンバトルだ。
今とみた、これもまたに優れた判断から行われるトッププレイヤーだからこそ、自信にあふれたプレイ。
Zer0とHal、メルトステラとYukaFは2on2の形。
Lykq vs WxltzyはギリギリでWxltzyが勝利、それも1HPでカバーによりダウン。
メルトステラがベイトとなることで、YukaFはほぼにフルHPで残っている。
アルティメット促進剤を使ったことで、空爆が使えたFNATICと。
温存に温存したことで、ここで使えたFalconの空爆が炸裂する。
残ったのはZer0と、YukaFの二人。

ここからがマグマなんです。
後は君たちの目で確かめてくれ、と言いたいところだが……まさか本当に、見ていないなんてことはないよな?

ダウンしたのちも、ポジションと状況(巻いている!)を伝えながらピンを刺すメルトステラとLykq。
YukaFはその情報を元に、回復を優先することができる。
流石はZer0もつわもの。
ドームからの蘇生、YukaFをつり出そうとする動きで翻弄する。
それを一瞬で見抜き「フェイクフェイク!」と見抜き伝えるLykq。
まさしくに、トップクラスの駆け引きがここにある。
そして始まる、Apexを代表するMnKプレイヤー同士の戦い。
Zer0 vs YukaF。
ドームファイトの1on1だ。

IGLとしてのイメージがあるZer0だが、彼はフィジカルも非常に優れたプレイヤーで、特に1on1は圧倒的な能力を持っている。
俺はお前のパパだぞ!と叫びながらマイクを食べる姿はお馴染みだが、あれは多くにクラッチを決めたり、1on1で圧倒的不利な状況から打ち勝っているシーンで生まれるもの。
対するYukaFも、七色のストレイフを持つキャラクターコントロールのプレイヤー……だけではない。
元より最近はややにキャラクターコントロールの色を抑え、まっすぐなFPS能力(EWCくらいから?)を生かす方向へシフトしている感がある。

そしてFalconは韓国にてブートキャンプ中。
Ping差による不利有利はない。

これ以上、これ以上の光景はもうないんじゃないか……?

ショットガンの弾が切れ、マスティフに切り替えるZer0。
対するYukaFはショットガンのまま。

しかしに、ここは日本サーバー。
日本開催の、日本サーバーのスクリムで。
YukaFが、ドームファイトで負けるわけねえだろ!

aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

FNATIC、優勝!
札幌チャンピオンシップ、完!

Apex競技シーン、ベストバウト。

完全にこの1ファイトのみの更新となってしまった。
でもその、これは本当にベストバウトだ。
まじで、まじで歴史に残る一戦だ。

あうどーる氏もこう言っているように、本当にそうなんだ。
限界を迎えつつあるためにそろそろ、この回を終えることとする。
本当に、こんなゲームの競技、全人類が見ないと勿体ねえよ!

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