現状打破の鍵はファイトレンジ?コンパクトながら強固なエリア支配?世界スクリム簡易書きなぐりApex机上の卓論

マッチョ+カタリストが増殖中。

S23、ジブラルタルとニューキャッスルにパスファインダーを組み合わせたYMCA(流行らなかった)構成からスタートしたメタゲーム。
まさしく現状の軸であり、この優位が揺らぐことはしばらくにないと考えていたのだが……その様相は少し変わり始めている。
マッチョは固定のままに、カタリストを加えた構成が増殖を始めているのだ。

凡そ5:5といってもいい、イーブンな選択率。

現状のピック率ならば未だYMCA(もう使わない)が上ではあるが、増加しつつある+カタリストが勢いを持っている。
つまりに明日これがひっくり返り、やや優勢……むしろ、大幅に優勢な多数派となっても驚かない状況だ。
その理由は、この構成を用いてFalconが1stの成績を残したからでもある。

我らがCEO。ベストフラッガー候補であり、プレイオフ優勝の実績を持つHalとまさしくベストバンガロールフラッガーといっても差し支えない実績をSP2プレイオフで残したWxltzyをアンカー。ジブラルタルで愛のままに我がままにZer0が導く選手配置。
そのゲーム内容、動きに際してやや修正は見える……ような気もするも、Zer0が非配信ということもあり肝心なプレイヤーの把握が不可能。
Zer0よりもWxltzyのポジションに修正の肝があるような雰囲気で、基本的にWxltzyがZer0を?「ボディ近!」でカバー。

Zer0が「GoWxltzy!」というシーンを幾度となく耳にするようになったFalcon。
今までこのようなZer0のコールを聞いたことがないような気もするので、少し新鮮味がある。

莫大な影響力を持つリーディングチームであるTeamFalcons。特にZer0が選択してきた構成は、多くのシーズンにおいてメタゲームの中心となった。
現状のマッチョ+パスファインダーがしっくり来ていないチームが変更の後押しと受け取ることは、おおよそ間違いないだろう。

安置端のポジションをコンパクトに強固に保持し、最後はバルーンでぴょんぴょんだ!
ポジションを守るに際し、正面から弾くには最終的に距離の近いファイトを選択せざるを得ないシーンもある。

マッチの5:5はネメシスとマスティフ……だが?

選択されている武器と、そのスタッツへ注目していこう。
現状のこれは、今世界スクリムで行われているゲームの内容を如実に表したものとなっている。

キル数の上位3つが全てショットガン。
そこにネメシスヘムロックが続く。

このキル数が表す通り、現状勝敗を定めているのは8割以上がショットガンだ。
ニューキャッスルによる復帰性能と、ドームシールドによる接近戦。このようなスタッツが出ることは恐らくに、+カタリスト構成が増えたことで中と中端ポジションの争いが激化したことも後押しをしている。
元よりそのコンセプトはBLEED式ニューキャッスル構成に近いはずで、バンガロールとジブラルタルが入れ替わっただけ……だけではないが。
パスファインダー構成に対して早期のリングコンソールアクセスでテンポアドバンテージが得られる以上(パスファインダーはリングコンソールへのアクセスにLv2が必要で、急がなければいけない安置形だと判断するのにタイムラグが発生する)、そこを活かすために移動を急ぐのは当然でもある。
書き殴っていて何度か書いたなこれと思いつつ、省略する様々な要因(他チームとの距離、安置収縮などで)引けないファイトだからこそだろう。

ダラダラと書きなぐったが、真に言いたいのはショットガンではない。
ネメシスという武器のバリューに、やや疑問が生まれつつあることだ。

こざかしい簡単な計算をしてみようの巻

ネメシスのスタッツ。
総合ダメージが60,071、キル数は37。
単純な計算で1キルあたりに必要なダメージ……?そういう感じで割ってみれば、1,623となる。
まあその、これが何だと言えば何なのだが。
ネメシスでダメージを1600ほど与えることで1キルと交換できる。そんなイメージだろうか。
SP2プレイオフ、そのファイナルではダメージが50,071でキル数は59。
同じ計算をすれば、848。だからどうした。

SP2プレイオフの総合スタッツで計算しても、1,003と今よりはマシだった。
ちなみにやや近距離寄りのハボックは491。やや遠距離寄りのG7は961。
更に近距離に寄せたモザンボは265。
当然使用プレイヤーの差、状況もあり一概には言えない。
ネメシスは万能性という部分で性能カーブでやや劣っている、素晴らしい調整だということもできる。

これが表しているのは、ネメシスが直接的なキルへ……ファイトの勝敗へ関与しなくなっているという現状と……ややロビーに対し、不適切かもしれないという可能性だ。
当然にApexというのは回復リソースも重要で、それを60000ダメージ分削ることができていると考えれば決して無駄ではない。
というより、無駄なダメージなどApexには存在しない……とは思う。
それでもこの数値を見ていると、他にその役割に適した武器があるのでは?と考えてしまう。
4発発射の基本16ダメージ、単純なDPSでもフラットラインに劣るネメシスよりも……この役割ならば、優れた武器は存在するのではないか?
リソースとしてみる1発あたりのダメージ変換率であればマークスマン。30-30やG7は優秀で、弾の入手性にも優れている。
つまりにその分リソースを保持できるということであり、ネメシスのように200発以上抱える必要がなくなる。
仮にDPSを重視するのであれば、ほぼに同じレンジで使用が叶うフラットラインはネメシスよりも上だ。

その利便性、オールマイティな性能(腰撃ちもワンチャン!)なところが評価されているネメシス。
所持時間も長く、発射回数も当然に多い。
仮に自らが選ぶとなれば、ネメシスを選択したいだろうとは思うところだ。
しかしに何か変化をもたらす、現状を変える一手としてこの部分が未だ残されていることは覚えておきたいと思う。

チーム事情も様々。

BLGSに向けて、まずに結果の出せるフォーマットを手にしたいチーム。
一旦に余裕があり、現状を俯瞰するためのテストが行えるチーム。
様々な状況が入り混じるからこそ、今の世界スクリムは面白いものとなっている。
現状に成績が残せていないことで、そのチームが力不足だと判断する材料には弱いからだ。

APACN勢も、その思惑は様々だろう。
ESCLのスクリムとも乖離が大きく進んでおり、BLGSでどのような結果になるかは読むことが難しい。
もしかすれば世界スクリムのそれがノイズになる可能性だって、十二分に秘めている。
このレベルのロビーでテストができることは確かにアドバンテージだが、それが有利に直結する……他がノーチャンスだなんてそんなことは、決してないはずだ。


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