プレイオフドイツDay3 書きなぐり速報
悔しさと喜びの入り乱れる三日目
グループステージが終了し、ブラケットステージへと進んだALGS。
つまりに敗退、これ以上のゲーム参加が叶わないチームが現れる日だ。
全てのAPACNチームが決勝に進むことを祈りつつ、ルーザーズラウンドの幕は明けた。
基本的にはこのスタンスで行う書きなぐり速報としたい。
私は競技シーンへ挑む全ての選手のファンでありたいと思っており、競技シーンファン全てと友達でありたいと思っている。
思っている、ということと実情は違うが。
一旦はゲームの書きなぐりにとどめチーム所感はあとに回すつもりではいるが、それでもやはり勝負事であり、その結果から目を背けることはできないために不快な思いをする文章もあるだろう。
ルーザーズラウンド1、ねだるな勝ち取れ
予想では固くなるものだと思っていたルーザーズラウンド1。
確かに入りこそモニュメント安置の影響もあり固いものだったが、その中にも予兆は表れていたワールズエッジの第一戦。
外、中端チームの数が多いのだ。
ランドスライド方面、StriderzとDFが口火を切った争いにはDAKIDZ、pioneersが介入、Gonextもそれへ入り込む構えを見せるなどこれまであまり見られなかった外の混雑気配。
自らファイトを仕掛けることを厭わないチームが中端や外に集中、序盤ファイトを避け一旦プレースメントを狙うチームと、ビタの安置予測を当てに行くチームが中へ。
中はやや混雑気味だが、それでも一部のグループステージで見られた混雑ではない。
この状況を見逃さなかったのは、LG、DF、Exoだ。
ツリー安置となった二試合目を制圧した3チーム。
早期に中へ入っているチームがファイトリスクを嫌い、積極的に介入をしてこないと見るや次々にファイトを仕掛けるLG。
同じく内側から制圧を狙うExoがそれに同調し、移動を確保するために内側の支配エリアを広げる。
外チームでは積極的な仕掛けと、圧倒的なバイブスファイトDFが破壊の限りを尽くしていく。
積極性が肯定されるロビーと見るや、Noctemもそのバイブスに乗る。
第三試合ワールズエッジでの14kill、最終円にかけての動きと第四試合ストームポイントでの11kill。二軒取り確保から迎え撃つ動きは、まさしくこのロビーを象徴している動きだった。
狭いポジションで一旦に耐えることを選ばず、次々とファイトへ介入する。
それもスイングファイトによる思い切りのいい仕掛けがメインだ。
ダウンビースト南の家屋へ入っていたSWQに仕掛け、その後入ってくるExoとのファイトを制したNoctem。
内側のポジションにおいて積極的にアクションをかけるチームが結果を残す中、それができなかったチームは苦戦する。
この第四試合がまさにこのロビーを象徴しており、この段階で安置内へ入れていないチームで突破を果たしたのはRCNewJだけ。
入ってはいるがOLIMPOも敗退している。
三円予想に入っていないチームはNTHと敗退したOLIMPOを除きLiquid、LG、Gonext。ストームポイントでチャンピオンを獲得した3チームだ。
この試合で安置から外れているNewJRC。彼らは二軒取りをしていたNoctemに対しあとからのタイミング、中が仕掛ける機ではなくなった時点で一件へ入り込み家屋を奪った。上手く隙をついた見事な動きだ。
結果この試合4killの5位を獲得し、安定度の高いWEと合わせほぼ突破を確定させている。
ファイトをせずとも、正面のポジションファイトを成功させたのと同じ。仮にこの時点でポジションファイトになるリスクもあったが、彼らはそれを選んでいる。
空いているポジションを探すのではなく、奪い取るための動きができていたことが突破を果たした要因だろう。
「アグレッシブなアクションに、ファイトに勝つ必要がない場面もあるのだ」という高レベルなIGLが光る、NewJRCらしい素晴らしいゲームだった。
最終戦、ドラマチックなラストチャンピオンを間に合わせたLiquidまでが10位で突破を確定させる。
悲しくもFENNEL、GHS、Noez、STRIDERZの日本4チームが敗退してしまった。
winners1 チームカラーのぶつかり合いと、輝く異色のチーム
ウィナーズラウンドへの突破を果たしたのは、チームカラーがハッキリと出たコンセプトの固定化に成功しているチームたち。
そしてその中でも、比較的多くのチームがワットソンクリプトという構成を用いてスクリムで成功したとは言えなかったチームだ。
スクリム初期よりの最大勢力であったワットソンクリプトバンガロールチームは大きく数を減らし、今や7チーム。
採用していたのはComplexity、C9、E36、SSG、Shadow3690、HAO、MKERS。
winners突破を決めたのは、ファイトバリューが平均以上でありムーブの基礎となっている2チームのSSGとE36だけだ。
特にSSGはヒューズより切り替え(中を見る過程で変更)、E36はスクリム序盤好成績を残せなかったが後半に伸ばしてきたチーム。
スクリム元来のクリプトワットソンをそのままに用いて、中に外にと柔軟に使いこなしていたり、内入りを行っていたチームは突破していない。
クリプトワットソン構成にて好成績を残し、全構成偏移へ追従しながらスクリムをトップで駆け抜けたFalconは、危うくwinners突破を成しえなかった。
最終戦で主人公パワーを発揮し安置を引き寄せなければ落ちていた恐れもあっただろう。
同じく好成績を残し、構成偏移へ追従しながらエリアコントロールという部分の偏移を作り出そうとしていたFNATIC。
彼らはルーザーズラウンド2へ回ることになる。スクリムの成績から言えば、信じられないことだ。
そんな苦しい戦いを強いられるチームを傍目に、スクリムより成熟を進めた構成を振りかざす。
1位はNotMoist、クリプトを流行させたヒューズチーム。
2位はそのフォロワー、スクリム早期からMoist型の構成だったTSM。
3位に入ったのは、ニューキャッスルパスファインダークリプトのFURIA。
4位がBLEED型、カタリストニューキャッスルのGaimin。
5位にクリプトワットソンの中見ファイトチーム、SSG。
6位もBLEED型。NRG。
7位に元祖ニューキャッスル。BLEED。
8位、スクリム後期より調子を伸ばしたクリプトワットソンのファイトチームE36。
9位、現在のロビーでは非常にレア。ワールズエッジではクリプトヒューズ、ストームポイントではニューキャッスルカタリスト構成を切り替えるFalcon。
10位、クリプトニューキャッスルワットソン。中構成のVKGaming。
目を引くのは、VKGAMINGだ。
彼らはグループステージを通してチャンピオンを獲得せずwinners突破を果たした唯一のチームであり、チームキル数も64と全体26位の数値。
この数値がどれくらいのものかというと、FAKIDSが同試合数で65killだ。
このALGSプレイオフにおいて、中ムーブを成功させた唯一のチームがVKだろう。
クリプトワットソンによる中ムーブが通用するロビーではないことはこれまでの結果を見れば明らかであり、襲い来るファイトチームを跳ね返すのには、ニューキャッスルを入れたとしても不足している。
飛び込むことでポジションを作って成功させてきた、メタゲームを刺す動きのE-Xolos、NaViが飛び込めないロビーに苦戦。
そんな中元より内側ポジションを目指し、ポジションファイトに関与し辛いこのnoteでの通称「家長ポジション」を狙ったのがVKだ。
移動力の乏しい構成(バンガロールすらいない)でありながら、この狙ったポジションへスルスルと入っていく彼らの卓越したセンス。そしてそこへ全BETする耐久の構成。
主にファイト貢献で求められているクリプトを、ムーブに用いて成功した唯一のチーム。
彼らがFinalでどのような結果を残すのかは分からないが、全く色味の違うチームもいることだけは是非に覚えて頂き、注目してもらいたいと思う。
もしかしたら、台風の目になるかもしれない。
喧嘩自慢の多いイメージがある中で、全くそんなことはないAPACSのチームだ。
E36がFinal突破を決め、HAOとFNATICがルーザーズラウンド2へ回る厳しい結果に。
loosers2 クリプトワットソンに、振り回されたチームたち
打って変わって、winnersから回ったチームやルーザーズラウンド1から上がったチームが揃った以上クリプトワットソンが多いルーザーズラウンド2。
10チームが使い続け、そのスタイルは元よりの中ムーブであったり、中に外にと柔軟に動くクリプトワットソン。
仕掛けることもでき、受けることもできる。そんな柔軟性の高さがウリのこの構成でスクリムより戦い続けたチームが集まったゲーム。
まさにスクリムよりの成績が、そのまま出た形だろうか。
GUILD、ExoClan、Cloud9。まさしく彼らはゲームプランにより中に外に中端に、柔軟に動きつつファイトを仕掛ける時には仕掛ける柔軟性の高い……上手いチームだ。
スクリムより成績は安定しており、ここで落ちる訳のない彼らは見事に突破を果たす。
FNATICはファイトのクリプトヒューズ。その構成で我がままに暴れまわり、winnersで共倒れとなったallianceもWEの1試合で全てチャラ。一撃の薄いフラグを引けばいいんでしょというファイトバリュー資本のゲーム展開を見せつける。
積極性でつかみ取ってきたNoctemとComplexity、MkersにDreamFier、Liquidが突破。
ニューキャッスル、ヒューズ等切り替わるメタゲームの隙間を突き、グループステージでビッグゲームを作り出したE-XolosやNaviが敗退。
EWCでは行け!Fuhhnq!を支えるSikezzとSweetというスタイルで好成績を残し、元よりクリプトロビーに苦しんでいたLGが敗退。
ニューキャッスルワットソンが増え、APACN化したロビーでレヴナントを刺したshadow3690が敗退。
SP1よりのスタイルチェンジを図り、SP2では内部で積極性を出しAPACN化したグループステージで暴れまわったHAOが敗退。
クリプトワットソンスクリムで苦戦しながらも、クリプトワットソンの減ったロビーではチャンピオンを獲得したNewJRCが敗退。
スクリムより構成が固まらず、試行錯誤を続けチームの形を見つけきれなかったNTHが敗退。
クリプトロビーに苦戦し、レイスというオフメタを投入していたがスクリムより結果の出なかったlegendsが敗退。
元祖クリプトプレイヤーK4Sheraを有してはいたが、異なる使い方に適応できなかったGonextが敗退。
天の糸を掴み、厳しい状況でも引いてきたSWQが敗退。
振り返れば敗退したチームには、スクリムから納得できる理由があるようには感じてしまった。
グループステージの混乱の中で、好成績を残してきたチームが多くスクリムで目立つことができていなかったように思う。
応援心から何故だと思う部分もあるが……。
特にHAOのチームスタッツは非常に素晴らしく、ここで落ちるような成績ではない。運が味方しなかったところもある。
突破を果たしたのは、FNATICのみ。
本日はfinal
APACNチームで突破を果たしたのは、E36とFNATICの2チーム。全チームの突破を祈っていた身からすると、非常に少ない。日本チームはFNTICしか残らなかった。
残念だが、E36とFNATICならやってくれるはずだ。
彼らの挑戦、そして成功を祈り本日のfinalを見届けたいと思う。
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