GHSproの何故を、考えるってよ。
BLGS、Finalが遠い
BLGS、#2までが終了したAPACN。
#1にてFinalへ進出できず、やや波風の立っていたプロリーグやプレイオフへ出場したチーム。ロースター変更、チーム丸ごとのリワークを行ったチームも#2にしてFinalの地を踏んだ。中には前評判から言ってこんなはずではというチーム(旧KNのarmyが間違いなくその本命で、LCQで健闘したCCチーム等も進出できていない等本当に難しいフォーマットだ)もいるが……特にその感想を抱くのはGHSprofessional。
一月開催の札幌チャンピオンシップへ登録されており、数少ない日本チームの一角として期待が集まっているチームでありながらも未だFinal進出はなし。
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GHSprofessional。
1tappy、4rufa。そして新規加入のTaida。コーチは機械学習氏。
かねてより当アカウントでは、1tappyと4rufa両名に対してワールドクラスプレイヤーだと繰り返しているのはもしかしたら、ご存知であるかもしれない。
そこへTaidaが加入。彼もNTHより頭角を現したワールドクラスなプレイヤーだ。日本Apex競技シーンにおいてその実績、名声は確実なものとなっている文句なしの一人。
そんな3人が集まった上で、優勝争いができていないというならばまだしも、Final進出すら遠く感じる結果を二週間続けるとはどういうことなんだ?
そのような思い、感想が文字となって出ることに不思議はない。
正直に私は一週目より文字にしていないだけで、似たような感想は持っていた。
セコい匂わせのようなtweetでそれを発散したが、こういう部分にも向き合う時のように勝手に感じた次第だ。
競技シーン、そのプレイヤーやチームに対して全肯定BOTであるべきだという風潮が正しいとは思わない。
しかしに、その否定。問題提起や議論のレベルが成熟していない。故にそれを全て省くべきだという流れが出来上がったまま今を迎えている。
実際にこのtweetに対して否定意見として出されているものに、検討する価値があるものは殆どない。
NAよりレベルがどうであるかということは、現在GHSが陥っている状況を把握するに全く関係がないとは言えないかもしれないが……。
じゃあ、向き合ってみようか。
あまりこういうことは言わないようにしてきたが、考えていない訳ではないからね。
言い訳がましい前書きだけれど、繰り返すけれどさ。
僕は1tappy、4rufa、taidaという三人のプレイヤーは確実に日本トップクラスだと思っているし、そう繰り返しているんだ。
それでもね。ロースター変更回でGHSproに対して「優勝争い、トップ争いができる」と書かなかったのは……今回のそれが、何となく予想もついたからでもあるんだよね……。
tweetの内容から考える。
そのtweet、そこに提示された疑問から考えていこう。
前提としてGHSproに関しては、SP2プロリーグはほぼ全てのルート取りを見直した。プレイオフにしても同様だが、現在はあまりおえているとは言い難い。個人視点に関しては、アーカイブがサブスクリプション限定のため配信時に留まるが個人的に好きなプレイヤーであるためにスクリム時などにちょくちょく見てはいる程度。
まあその、ファンボーイくらいなそれだ。私より熱心に追っていて、私より詳細にこれを考えられる競技シーンファンはいる。
プロリーグの環境のように、他チームの動きが完全に把握できなければ適切なマクロが組めないのか?
この問は、確実にNOだ。
他チームの動きが把握できなくとも、適切なマクロを組むことができるという意味ではない。
GHSprofessional、彼らがプロリーグ後半より思うようにスコアを残せず5位という結果でプレイオフへ挑むことになったのは序中盤において適切なマクロを組むことができず、その修正ができなかったからに他ならない。
所謂「他チームが修正をしていくにつれ苦しくなっていった」チームであり、他チームの動きを研究すればするほどに成績を伸ばしていったチームではないのだ。
そしてこの問題は、旧KN時代。Mia.KをIGLに要していた際より抱えていた問題点であり、現在まで修正されていないバグでもある。
初動も強いし、ポジションファイトも上手いし、終盤までいけばチャンピオンファイトも強い。
どこで初動をするのか、どこでポジションファイトをするのか、どうすればチャンピオンファイトに絡めるのか……難しいのが、Apexだ。
メンバー云々はいいんだ仕方ない
— takuronPEX (@takuronesp) June 27, 2024
GHS、旧KNからコーチがマクロで力を発揮するのはいつなんだろうな
Mia.K1tappy4rufaとかいうパワーチームで世界20位の原因、まずは下振れを無くしたんだっていうからまあ半分納得はしていたけれど
一向に修正しないから2位争いも一歩遅れる羽目に pic.twitter.com/mJFLkeDzIq
現在のBLGSにおいて、Final進出が叶わないのはこのエラーが未だ修正されていないから……という部分が大きいのか?
確かにそれもあるが、それだけではい。何せ現状のBLGS……特にAPACNは、そこまでマクロパワーが最重要視されるロビーにはなっていないからだ。不必要なわけでは、決してないんだが。
優秀なIGL(Taida)を取り込んだのだから、TaidaIGLで中をやるべきでは?
これに関しても、微妙なところがある。
つまりにTaidaはGHSのマクロを修正できるマクロブースターであるか?ということにもなるが、恐らくそれは叶わないだろうし……現状叶っていないようにも思う。彼の発言力がチーム内でどれほどのものかはわからないが、発言力がないからといって黙っているタイプではない。あのTaidaだぜ。
どうして叶わないのか、それはNTHもプロリーグからプレイオフにおいてGHSと似た問題点を抱えていたチームだからである。
彼らにおいては序盤の組み立てにやや難があり、構成を工夫することでその部分を補おうとした結果解決力を欠いてしまうケースもあった。
それでも終盤の能力は非常に突出しており、そこまで残ることができたならば、という一点の武器を振るために工夫を凝らしたチームだという感想を持っている。
Taidaは旧NTHでIGLを担当していたが、元来satukiに対してのsubという役割をメインに担っていたプレイヤーだ。
優れているのは終盤のIGLで、言語化が非常にうまい理詰めな動かし方を得意としている。イメージでいえば、YukaFと同じタイプのIGL。その点含め、某大会の某チームにこの両名をコーチインさせようと狙った人は恐ろしいか、めちゃくちゃに運がいいか。
これをsatukiの中終盤のマクロパワー、序盤構築をMUSCLE氏が担い安置外ムーブという序~中盤をスキップする特異なムーブで大暴れしていたのがNTH。本当にそう考えると、見事なものだと思わないか。あの頃のNTH。
つまりに現状GHSproが抱えている、序盤から中盤、終盤に向かうまでのマクロを構築解決できるプレイヤーではない。
どちらかといえば、彼らがそもそもに強みとしていた部分を更に引き上げるプレイヤーがTaidaだ。
仮にTaidaが全てを担った時、現在と結果が変わるかどうかはわからない。どこかで壁に当たるかもしれないし、それはNTHやKNと同じ壁かもしれない。
現状、構成等で工夫を凝らしていたNTHの解決策をGHSproで試す雰囲気はない。1tappyの構成チェンジ提案もストップがかかっていた記憶だ。
だが現状よりは恐らくマシなはずで、それを行えばFinalまで残ることもできるかもしれないし、優勝争いをすることも叶うかもしれないし、優勝をしてしまうかもしれない。
それをしていないということは、この変更へストップをかけたコーチに解決できるという施策があり、その過程であり自信があるからだとは思うのだが……。
マクロパワーが最重要視されていないといったのは、この部分……つまりにNTH時代より行っていた構成での工夫が十二分に通用するロビーだという感想を持っているから、である。
1tappyは本当にうまいのか?
ああ、ワールドクラスだ。めちゃくちゃにうまいぞ。
「いやこれ……無理だぁ~……」からのダウン。言わんとしていることはわかる。
それでは1tappyというプレイヤー、その出身ゲームが抱える癖についてだ。
彼はタクティカルシューター上がり、カウンターストライク出身のMnKプレイヤー。
そんなタクティカルシューター上がりのプレイヤーが抱えている癖、Apexでは悪癖ともなるそれがある。それは「1dotでも相手のヘッドを視認できるアングルを急いで作りたがる」こと。
1tapに全てを賭け、自らのスキルを磨いてきたのがタクティカルシューター上がりであり、それができてしまうのが彼らだ。
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相手より先に、相手の頭を1dotでも視認できるならば自らが頭を打ちぬくことで状況を有利にできる。
それがタクティカルシューター上がりのプレイヤーには染みついている。
自らを構成する基礎というものは自然と現れるものだ。例え遮蔽がない場所で、自らが不利になるポジションだとしても。そこから勝ってきたからこそ、彼はここにいるのだから。
ただ、このゲームはApexで……それが叶うのはクレーバーくらいのもの。
そしてタクティカルシューター出のプレイヤーは、味方射線によるカバー意識を……射線を限定してしまい、予想外アングルからの射線対応を苦手としていることが多い。味方であれ、敵であれだ。
つまりになんだ、無意識にカバーを受けることが苦手だとでも言おうか。
時々に顔を出すこのタクティカルシューター癖が、1tappyというプレイヤーのポカに繋がっている。そして腕前の差は天と地どころか銀河ほどあれど、CS1.6からFPSをやっている私はめちゃくちゃわかるんだよなこの感覚。
出身ゲームの色。オーバーウォッチなのか、フォートナイトなのか、カウンターストライクなのか、シージなのか、CoDなのか。
様々な土台があり、様々な癖がある。これを考えると結構面白かったりするぞ。
では1tappyがなぜ輝き、プレイオフにてMVPノミネートプレイヤーとなるまでの実績を残したのか。
それはロール意識、うっかりさんなMia.Kを俺がカバーするんだという自らのタスク意識が強くあったために、思考がフリーになる瞬間が……自らの基礎が、癖が出るシーンが少なかったからだ。
常にその意識で、味方のポジションとアングルを意識し最適なカバーポジションを探しつつ動く。ムーブのフォローもしながら。それはひたすらに疲れたし責任も重大だろうが、その能力こそが1tappyというプレイヤーの本質。
負荷をかければかけるほど、能力が上がるタイプのプレイヤー。tweetでいったそれは、まさに彼に当てはまる。
それは決してIGLという部分の負荷ではない。それはCPU負荷だ。GPU負荷とは違う。タルコフのFPSをあげる設定を調べているときに出てくるだろ。何を言っているのかよくわからんだと?
つまりに現状の1tappyは、IGLというCPU負荷だけがかかった状態で味方カバーやその部分、本来彼が担わなければいけないし担える部分の負荷をTaidaと4rufaという相互補完で担ってしまっているからこそ真の価値が発揮できていないんだ。
そもそもにANAYA時代だって、コーチInのプレイオフだって彼はカバーされる側だった。
フラッガーゆきお、IGLMia.Kという二人を一人で支えているときが一番輝いていたのに。
そもそもに彼が輝いていないのではなく、彼が輝けるタスクもチャンスもチームが与えていない。
これは4rufaも同じだし、Taidaも同じなんだ。
自らが経験し、発揮できるポジション。それを無意識に踏んでしまっている二人の力を発揮させようと動いて(しまって)いるのが1tappyだ。
だからこそ、時にクリプトの1tappyが家屋エントリーで一番先に入るなんていうズレが生まれるんだ。BLGSでもあったぞ。スクリムでも時々あったけれどさあ!
それじゃダメだとはわかっていても、チームが抱えているズレを誤魔化すには自らが前に出るしかねえもんなあ!二人を信じてヨォ!
結果負荷がかからないフリーな状況で出るタクティカルシューター癖。「あ~これ無理だぁ~」に繋がるんだ。
俺の1tappyがこんなことを言われるのは何故だ……。
おかしいだろ……?4rufaだってTaidaだって……FNATICとバチボコにやりあっていないとおかしいだろ……。
修正は……?悪化してんじゃねえか……なあ……?クリプトが競技シーンアウトして……これからどうするんだ……?何故……何故こんなことを言われるんだ……?
お前のせいか……?