競技でブラハとバンガが多いのは何故? Apex机上の卓論#10
競技シーンエアプの考えることだというのは要注意。そろそろ長い保険の文章もオミット。
何もわかりませんでしたページ的目次を叩き込んでおく。
やっぱり気になるよねっていう前書き
本日書きなぐるのは、偉大なる尊師Shomaru7様のスクリム監視配信(リンク)等でよくみられるコメントのこと。
「なんでバンガとブラハは多いんですか?」
確かにその通りで、質問をしたくなる気持ちはよくわかる。そしてそんな人たちをすべからく拾い上げていきたい。なぜ?という疑問は非常に優れた関心の入り口となるからだ。俗にいう何かがわかるようで何もわからない、整理されたごみ箱こと企業エアプWikiのPV稼ぎページで通常のランクマッチ等における評価(界隈第一人者が担当している質の高いページもある)はあったり、youtube等で認識者各位、偉大なる指導者shomaru7書記長殿も上げておられる(リンク埋め込み)。様々なところで見ることができるだろう。
競技シーンにおいては?配信でFnaticのコーチマッスル氏が所々解説をしていたりする。つなぎ合わせていけば……考えることはできる。(配信アーカイブ)
ただあくまで競技者やそれなりな競技ファン目線であり、もう少し初歩的かどうかは別として、競技シーンでどのような狙いと役割があるのかを説明する。
私と趣味が近いならばより分かりやすく受け入れられるだろう。私がその例え飽きず、いい例えを思い浮かべられたとしたら。
競技シーンのレジェンドピック
腐ることがないバンガロール
今の競技シーンにおいて避けては通れないバンガロール。どのリージョン、全世界の競技シーンにおいて80%以上のピック率を常時キープし続けるバンガロール。現在の競技シーン(Y4SP2プロリーグ時点)において構成が固定化されている根源はバンガロールだ。
微弱なダウングレードで性能の調整は行われているものの、未だ汎用性の塊でありいかなる場面でも腐ることがない最強のアドバンテージ獲得カード。
バンガロールは捕食植物ヴェルテ・アナコンダであり、勢団の銀行破り/Reckoner Bankbusterである。
バンガロールを採用していたから勝てた、上手くことを運べた、ポイントを最大化することができたシーンはあってもバンガロールを採用していたことで負けたというシーンはまず存在しない。
これに駆け足(射撃を受けた際の移動速度アップ)とアサルト(アサルトボックスへアクセスでき進化ポイントとアタッチメントが獲得でき、弾を多くスタックできる)がおまけでついてくるというのだから、採用しない理由がない。それがバンガロールが中心となる理由だ。攻守において万能すぎるレジェンドである。メタゲームを歪ませている要因であり、Apexの競技シーンを面白いものとしている貢献者でもある。
使うしかないブラッドハウンド
上記で書きなぐったように、バンガロールは必須に相応しい。
ではブラッドハウンドはどうだろう。
前方75mの敵位置をチーム内へ共有できる全能の目は使い勝手のいいスキャンスキルで、Ultのハンティングビーストは敵をハイライト表示する。それによってスモークへ隠れている相手を狙うことができる……というのは一旦置いておくとして、競技シーンにおいて調査ビーコンの読めるリコンクラスが必要だという事情から。
次の安置を表示するコンソールビーコンは、優位なポジションを早期に把握、獲得したり他チームの動きを予想する上で重要だ。自らのランドマークにPOPするかはランダムであり、進行ルート上でそれが使えるという保証もない。アンラッキー?全ての敵位置をマップ表示する調査ビーコンはコンソールの代替となる。敵チームの位置と進行方向から、次の安置を読み解くのだ。当然漁夫介入があるか、など通常の使い方も忘れてはいけない。手に入る進化ポイントも非常にうれしい。
ブラッドハウンドが固定化されている要因は、リコンクラスのニーズを満たしバンガロールと相性がいい(シナジー)レジェンドに当てはまるからである。
ファイトシーンにおいて、バンガロールとブラッドハウンドを採用しているチームとブラッドハウンドのいないチームが戦った場合だ。スモーク越しに狙えるブラッドハウンド採用チームが一方的に討ち取ることができる。
逆に言えば、ブラッドハウンドの採用がカウンターピックにもなるということ。アンチピックがミラーという世紀末。Apex競技シーンは構成に限って言えばメタゲームという言葉はあまり相応しくないだろう。
よってブラッドハウンドが選出されている。選出されている、というよりバンガロールとブラッドハウンドが多すぎるためにどのチームも選出せざるを得ない。
ブラッドハウンドは覇王翔吼拳であり、バンガロールを入れた奴が相手なら、ブラッドハウンドを使わざるを得ない。
旧レジェンドルールにおいて精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor対策にジェイス・ベレレン/Jace Belerenを投入していたようなものだ。
おわりと、おまけのそれにより生じる流れ
これまでの書きなぐりで触れたように、ブラッドハウンドは前方の確認等はできるがコンセプトはファイト性能を重視したレジェンドだ。
現在の競技シーンにおいて、積極的にファイトを選択する方向性が正解に繋がりやすいのもこれが理由となる。プレイヤーは3人で、あと枠は一つしかない。バンガロールは攻守に万能で、ブラッドハウンドがファイト寄りなレジェンドであるために固定2枠へ逆らわない限り構成がファイト寄りなのだ。そのままファイトに優れたレジェンドを採用すればいい。優れたファイト構成ができあがり、あとはどのような状況で何を狙ってするかの問題だけだ。ヒューズかカタリストか、それとも他かを合わせていけばいい。
「ファイトに勝てなければ勝てない」という言葉をよく目にするだろう。それは現在のバランスにおいて一つの正解だ。構成おじさん的にはその言葉を真っすぐ受け止めず、なぜそうなるのかという視点は面白いんだと伝えたい。理由があるはずで、それを読み解くことができるはず。決して見つけ出した理屈が正しいものではなくとも、その時間は楽しい。
繰り返すが、正解ではなくともだ。
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