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学生の頃から社会人になっても、欲しいのは生きる力。「灯台もと暮らし」リニューアルに思うこと
これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」はリニューアルしました。
デザインはアートディレクターのおぎゆかさん、実装はLucky Brothers & co. (ラッキーブラザーズ)のたじーさんが、めちゃくちゃ力を尽くして作ってくれました。
ぜひ、あたらしいデザインのもとくらをご覧ください。
今日は僕からも、リニューアルについてお話したいと思います。
はじめに 「灯台もと暮らし」と僕の関係
ちょうど大学を卒業する年の頃、2015年の1月1日に「灯台もと暮らし」は創刊しました。この立ち上げに参加して以降、僕は編集者兼フォトグラファーとして、このメディアをつくる一員として全国を巡りました。
去年の4月から創刊編集長の知美(伊佐知美)さんから、編集長を引き継いでいます。
新しくなること
「これからの暮らしを考える。より幸せで納得感のある生き方を」
この理念は変わりません。これからも引き継いで大切にしていきたいねと、編集部員皆で話し合いました。
地続きでありながら新たに加わった変化は、この一文に尽きると思っています。
問いを立てて探求する実践者が集まるメディアになる。
探求者は、自分の心に灯った好奇心や違和感を見過ごさずに、問いを立て、行動して人生を切り開いていくような人のことを指します。
「灯台もと暮らしって?」というページでは、編集部のみんなの思いを載せています。
僕自身にとってどんな意味を持つのか
学生時代の頃、友達が就職活動を始めたときに、僕もおなじように就職活動をはじめました。だけど、その頃の自分の言動や行動に対して、正直ではないことへの違和感を感じていました。
結果的にいただいた内定を辞退して休学し、自分の直感に従って、素敵だなと思う生き方をしている大人たちに会いに行きはじめたんです。インターンしたりアルバイトしたり、ちょっと遠出してみたり。
そうやってたくさんの方々に出会ってきた中で、「灯台もと暮らし」編集部のみんなや先輩たちに出会っています。2015年の創刊から一貫して、「灯台もと暮らし」でも同じことを続けている感覚でした。
そして、ぼくもこの社会を生き抜いていく力が欲しいのだなと確信するようになりました。全国のいろんな地域で、自分の信じる道を切り開こうと力強く生きる方々の姿を、たくさん見てきたからです。
幸いにも日常生活で伺えないような話を聞いたり、体験したり、周りの人たちにいろんな問いを投げかけてもらう中で、本当に一歩ずつ亀のように前進してきたと思っています。
大人になればなるほど、不安で退屈だった毎日が楽しくなってきました。
僕にとってリニューアルした「灯台もと暮らし」は、本当に欲しかったものを養う場所。学生時代からずっと、求めているのは「生きる力」なんです。
このリニューアルは、どんな意味を持つのか
いちばん大事なことを話します。
小山内さん、立花さん、そして僕。3人の探求者からはじまるもとくらは、それぞれが全く異なる企画を進めていますが、「生きる力」という環のなかにいるような気がしています(憶測に過ぎないので、3人の企画が出揃ったら、ぜひどう受け取ったのか教えてくれたら嬉しいです)。
君は心ふるえているか?
このキャッチコピーも、リニューアル初の記事として世に投げかけた「人間が人間であるための“自治”ってなんだ?!」という特集も、まさに、これからの社会を生き抜いていくぞという覚悟をもっとも表すもの。
日本もドイツも、EUとしても、言葉は違えど人間。世界は近しいことが起こっています。やっぱり、同じ時代を生きているんです。
「灯台もと暮らし」には、おなじ社会で生きる一人の切実な問いが載っていきます。それらはやがて、自分とおなじような思いを持つ人の、生きる糧になるかもしれない。そう信じて、つくっていきます。
そしてこれからウェブ編集者やライターになりたい方へ。僕らはあえて自分たちのことを探求者と定義してものづくりを始めました。
もしかしたら、一般的にみんなが思い描くような編集者像やライター像と、僕らのやり方はまったく違うものになるかもしれません。
だからこそ、こんなあり方もありなのかもしれないなと見てもらえたら嬉しいです。