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花火ってどうなん?

今まで誰にも言えなかったのだが、花火って言うほど良いものだろうか?
みんな揃って「花火は良い」「花火は本当に良いぞ」と言うものだから、自分にも花火って大正義的存在なんだと言い聞かせてきたが、冷静に考えでそんなに良いものじゃない。

まず行くまでに混むよね。駐車場も特別料金になるから訳のわからないところから歩くことになるだろ。ネットで調べてたどり着けてしまうような穴場スポットはもはや穴場でも何でもなくなっているので、人は多いし、やはり駐車料金をふんどってくる。

そして着いたら着いたで場所取り戦争の勃発だ。大規模な花火大会になると前日の晩から陣取っている人もいると聞くが、僕からすると狂気の沙汰だ。クレイジーピーポーである。たった30分間のファイヤーワークスを見るためにフライングゲットですか?大切な人が何かの生贄で打ち上げられることになったとしても、僕はベストポジションを確保したいとは思わない。

あと、待っている間にトイレとか行きたくなったら大変だ。狭い道を掻き分け、トイレに着くも大行列で、やっとできると思ったらクソ汚い便器で、場所を見失い、一緒に来ている友人などにスマホで電話しながら手を振ってもらい、また小道を切り開き開始までじっと待つ。残尿持ちならなおのこと地獄だろう。

それだけの苦労を経て見る花火が感動的かと言われるとそうではない。完全に労力と対価が釣り合っていない。「え?もう終わり?これだけ戦ったのに?」と、何度裏切られてきたことだろうか。

そして帰り道も案の定地獄。普通ダイヤ、普通の道路状況ではないため、謎の迂回が発生する。普段なら30分で帰れる距離感だとしたら、2時間は見積もったほうがいいだろう。それはどこの花火大会かによるだろ、と思われるかもしれないがメジャーどころは大体そんな感じだと思っている。

今年行った年越しイベント、シドニーの花火大会なんかはまさに花火の悪いところがフルコンボで全部出てしまった。わざわざ会場近くの宿を借りたのに、会場から宿に着くまでに3時間くらいかかった。あとからiPhoneのヘルスケアアプリで確認したところその日は2万歩にまで達していた。これだけオンライン化が進んでいるのだから、花火はこれから自宅で楽しむのがメインストリームになっていただきたい。

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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。