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敷居を高くする人

食わず嫌いは直さないといけないと思っている僕だが、ゴルフだけはよっぽどのことがないかぎりやらないと決めている。

まず「紳士のスポーツ」を謳っている時点で僕は除外されている気がするのだ。がさつ過ぎるが故に、仲のいい友達からは最低でも1回ずつはキレられている人間だ。娯楽に紳士さを求めないでいただきたい。
しかもゴルフは朝も早いし、訳のわからない立地にあるゴルフ場がほとんどなので、行き道の車で嫌になってしまい、あらぬ方向に逃走してしまう可能性が高い。それくらい紳士とは対極の人間だ。
警察の友達は同期とのゴルフコンペに遅刻し、かなり白い目で見られ、拳銃で撃たれそうになったらしい。聞けば「ゴルフの遅刻だけはあかん」というのが理由らしい。
僕からすればゴルフの遅刻も、ボーリングの遅刻もそれほど変わらないと思うのだが、どうなんだ。だってゴルフって個人戦だろう? 1人足らなくなっただけでなんだと言うのだ。

まだ野球とかサッカーの団体スポーツで、遅刻したせいで人数が足りないということなら分かる。それは撃たれても仕方ない。
ゴルフの敷居はゴルフをやっている人間のせいで無駄に高くなっている気がする。「ゴルフってそういうもんだから」と言われても、知らねえよとしか言えない。

野球における坊主も同じ。あれのせいで何人もの才能が発掘されずに終わっていったはずだ。老人がスマホに変更しようと携帯ショップに行った時もおそらく、店員に「古参マウント」を取られて惨めな気持ちになっていると思う。ただ球を打ちたいだけなのに、ただスマホでラインがしたいだけなのに、それだけのことが世の中は簡単にできない。

あえて「絞り込み」をすることで、中途半端な気持ちで始めようとするやつを淘汰しているという側面もあるのかな。だったら僕は絞り込まれなくていい。河川敷のパターゴルフで十分です。

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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。