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新卒の君へ
何度でも言うが、僕の夢は出版社から寄稿依頼をいただき、原稿料1万円くらいで800字程度のエッセイを書いて細々と生活することだ。いつ依頼をもらっても対応できるように日々鍛錬しているわけだが、ずっと待っているわけにもいかないので勝手に「オファーは受けた」と思い込み、書いていく。想定寄稿依頼主はお馴染みnote社だ。前回、成人式を迎えた若者向けに書いたときもnote社だった。その時にnoteの株をボロクソに言ったところ、ものの見事にその日から株価が急上昇した。つまんねえの。
第2回の今日は「新卒の君へ」というテーマで書く。
卒業旅行だー!!と狂喜乱舞し、社会に出る前の貴重な時間を謳歌している君へ。お疲れ様。君も覚悟している通り、楽しいのは今のうちだ。こういう時、厳しいことを言うと見せかけて「社会人の方が楽しいぜ!」と言う大人がたまにいるので、君もそういう言葉を期待したかもしれない。全くそんなことはない。大学生の方が楽しいに決まっているし、その人生の絶頂に君はもう戻れない。もう詰んでいるといってもいいだろう。
社会はやはり厳しい。君は新卒で雇ってもらった会社を辞めてみたりするだろう。そして自分が活躍できない原因を日本の社会システムのせいにしてみたり、その勢いで海外に行ってみたりする。そのリセット期間も楽しいかもしれないが、やはり大学生のそれに比べると遠く及ばない。
社会が厳しい理由は、思っている以上に話の通じない大人が巷に溢れているからだ。それは年齢のギャップとかに起因するものではなく、向こうが君の話を聞く気がないからである。おじさんおばさんはある時を境にアップデートをしなくなる。iOSアップデートを受け付けなくなるiPhoneの古い機種と一緒だ。君がいくらスプレッドシートを推してもやつらはエクセルで送ってくるし、中間管理職のおじさんはタバコと缶コーヒーのセットで口を臭くする作業を辞めない。
22歳そこらの君の代わりはいくらでもいる。スター選手が抜けてしまったプロ野球チームが、その年に優勝するというのはよくある話だ。あの声の高い社長が表に出なくなってもジャパネットタカタは売上を伸ばし続けている。だから気負わず働いてほしいし、話の通じない人は世の中にたくさんいることを知っておいてほしい。
話が合わなかったらどうしようと気を揉んでいるかもしれない。大丈夫。野球か競馬か韓国ドラマか、3つのうちどれか1つを話のネタとして持っておけば大抵のことは切り抜けられるからその点は安心して欲しい。
いろいろ書いたが、人を騙して金を儲けるようなことしなければ大体OKでしょ。良い仕事ができなくても、毎朝出社する、椅子に座っていることが大事だったりするから。仕事が嫌いで朝起きるのが超苦手な僕でさえもなんだかんだで毎日笑って仕事してるから、君も大丈夫だ。あ、あと良い仕事をしてくれる退職代行もさがしときなよ!
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