情熱シミュレーション
もし、万が一、脚本家として売れてしまったときに考えなければならないのは、情熱大陸での振る舞い方だろう。僕は基本的にリスク分散の生き方なので、仮に脚本で飯が食えるようになったとしても会社勤めは続けると思う。兼業作家の一日、すなわち今現在のルーティンが密着される。そうなると大変だ。見直さなければならいない要素ばかりである。
7:30 起床→7:41家を出る→7:45 バスに乗る
もうこの時点でアウトだ。ディレクターはあまりの慌ただしさについて来れず、バスを取り逃すのではないだろうか。
せめて家を出る30分前くらいには起きて、日経新聞を読みながらコーヒーでも飲みたいところだ。
8:50 出社。9時まで時間があるのでソファで寝る
この疲れた感じは情熱大陸っぽくて良いのではないか。これが、前日夜にダイアンのYouTubeを見て夜更かししてしまったからでなく、執筆の疲れによるものだともっと良かったのだが。
9:00 〜 13:00 午前業務
仕事は真面目にする。途中5回ほどトイレに行ったり、近所のセブンイレブンに避難したり、会社の愚痴で大盛り上がりしたり、筋トレタイムが始まったり、同じようでいて同じではない毎日だが、基本的には真面目に仕事している。
13:00 昼休憩
絶対にオフィスからは出たいのでとりあえず出る。あとは流れに身を任せる。最近の流行りは大阪市役所で昼飯を食べるか、ラブホ街を散歩して昼間から風俗を利用するおじさんを観察するかのどちらかだ。情熱大陸向きにするならば、ご飯を食べながらラブホ街を観察することだな。
14:00〜18:00 午後業務
基本的に眠気との戦い。14:30ごろに眠気のピークが来るので、洋式便所で仮眠を取る。トイレに入る前に「ここからはカメラなしでお願いします」という情熱大陸お馴染みのあれがついに言える。
18:00 帰宅
noteは帰ってからパソコンで書くこともあれば、電車の中で書くこともある。電車で書く時は仕事終わりでアドレナリンが出ているので乱暴な文になりがち。
19:00 帰宅→風呂掃除からの入浴沐浴→ご飯→子どもの寝かしつけ→1:30 就寝
なぜだか分からないけど、帰宅してからの6時間半は一瞬で過ぎ去ってしまう。仕事の1時間はあれほどまでに長いのに!
僕の一日はざっとこんなかんじである。ディレクターは驚くだろう。1分も執筆していないのだから。逆に言えば、この堕落しきったライフスタイルを是正すれば情熱大陸への道が近づく。目下の目標は11月末締め切りの日テレのシナリオコンクールである。