マルタ英語留学5日目 プロ野球選手としての使命

今朝7時、まだ学校まで時間があるのでもう一眠りしようかと思っていたのですが、友人からのLINEで一気に目が覚めました。

「タイガースの原口が癌を患っていることを公表した」と。

もう本当にショックでショックで。誰かが代わりになればよかった、という訳ではもちろんありませんが、なぜ原口なのか……
ファンへの対応は間違いなく日本プロ野球界の中にあってもトップクラス。審判に文句を言っているところは見たことがないし、グランドを去るときはこれでもかというくらいのお辞儀を欠かさずにします。神よ、そんな彼に試練を与える必要がどこにある。

昨年甲子園に観戦に行った時のこと。代打で登場してきた原口選手に甲子園は割れんばかりの歓声。そしてその後が凄かった。打席の結果は死球だったのですが、その日一番のブーイングが甲子園をこだましたのです。野次が盛んなことで有名な甲子園ですがあれはただの野次ではなかった。「俺たちの原口に何しとんじゃー!」というような愛情が確かにそこにはありました。

入団当初から腰痛持ちで引退の危機まで追い込まれながら、金本監督の下で花開いたのが2016年。どん底から這い上がってきたその姿はまさしく金本チルドレンの「シンデレラボーイ」でした。本人もこう言っています、「金本監督がジャージ姿で現れたあの初練習の日から僕人生は変わった」と。
今年、その金本氏は去り、発掘してもらった才能を花開かせるはずでした。しかし、まさか、こんな2019年の幕開けとは。

もちろんもう一度原口選手の勇姿を甲子園で見ることがファンの願いですが、第一は健康にこれからも長生きしてもらうこと。早期発見ということが何よりの救いです。
ちなみに原口選手に人間ドックを進言したのはタイガースOBの赤星氏だったという噂をテレビ局勤務の友人から聞きました。体調面の配慮から志半ばで引退した先輩からの助言で癌を見つけることができた、というのはなんとも感慨深いというか……


そんなことを考えながら、今日も英語を勉強していました。
健康であることに感謝し、自分の足でこうして海外の地まで来れていることにちょっとした奇跡を感じつつ一日を過ごしていました。
朝は普通に学校へ行き、昼はマクドで勉強(チーズバーガーだけ頼みたかったのにポテトとドリンクも付けさせられたのだがあれは何なの)、夕方から夜にかけてTOEIC対策。思い描いていた通り、英語に浸れています。順調です。

それでもやっぱり考えてしまうのは原口文仁のことだ。今日ばかりは仕方ないか。

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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。