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内視鏡後夜
今朝、人生初の胃内視鏡検査を受けてきた。
健康診断の結果を受け取り、胃の精密検査が必要という文面を見たのがつい2日前のことだ。僕はこういうタイプのアブノーマルは気になりだすと止まらない性格なので、すぐにでも検査を受けたいと思ってしまう。病気だったらどうしよう。なにせちゃんとした健康診断は今まで受けたことがなかった。十分にありえる。スマホで胃カメラのことや、胃がん、胃潰瘍などを調べすぎたせいで内臓系の広告しか出てこなくなった。
会社に休暇申請を出し、少しもったいない気もするが今日は有給を消化。いざ近所の内科クリニックへ。
名前が呼ばれるのを待っている間、僕の前に胃カメラ検診を受けている人の嗚咽が聞こえてくる。これはあれだ。ナガシマスパーランドでスチールドラゴンを乗るために待っていたあの時の緊張と同じだ。しかし大丈夫なはずだ。YouTubeで「胃カメラ施術の流れ」的な動画は見たし、あえて歯ブラシを喉の奥に突っ込んでみるという予行演習もした。大丈夫大丈夫。
そしてついに名前を呼ばれ、検査室に入った。
入るとすぐに胃を洗浄するための液体を飲まされ、その後横になり、喉の麻酔薬を口内に投入される。その後、眠気を誘発するための鎮静剤を点滴で投与するのだが、僕の血管は非常に分かりにくいらしく右にするか左にするか、ナースたちの間で一悶着あったのちに結局右になった。
点滴が入るとすぐに眠くなってきた。完全に寝てしまうわけではないが、入眠する寸前の意識朦朧としたあの感じがずっと続く。でもいつの間にかカメラが体内に入り、いつの間にかえずき、いつの間にか終わっていた。不思議な数分間だった。
カメラが抜き取られ、先生は開口一番「松本さん、胃むっちゃ荒れてるわ!」とだけ言って医師室へ行ってしまった。僕は意識がはっきりしていないので「は、はぁ」とぬるい返事をし、しばらく休ませていただいた。
診察の結果を聞くため、先ほどの先生とご対面。部屋に入るやいなや、先生は「胃むっちゃ赤いで!」と言ってくる。写真を見せられたが正常な胃の色を僕は知らないので、やはりぬるい返事しかできなかった。
とにもかくにもガンとか胃潰瘍にはなっていないようでよかった。ピロリ菌に感染している可能性があるので2週間後にまた行かないといけないが、まあいいだろう。
食事には気をつけてと言われていたが、昨日の21時から何も食べていなかったので近所の王将で餃子2人前とスタミナラーメンを食べた。胃と向き合うのは明日からだ。
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