もう得なんてしない
ちょうど1週間前にKindleで米国株四季報を買った話を書いたばかりだが、昨日Amazonを眺めていたところ衝撃の数字を見てしまった。
ふざけるなふざけるな。半額セールしてるやんけっ!!ふざけんなっ!
どうしよう。死にたくなる。僕はこういうのを見てしまうとたまらなく損した気持ちになる。得をしたくて投資の本を買っているのに、なぜ損をしないといけないのか。あともう少し待てば半額だったのに!悔しい。本当に悔しい。まずAmazonが憎い。どうして先週買った時に「あともう少し待てば半額セール始まりますけど、どうしても今読みたいですか?」と警告してくれなかったのか。お前ら退会とかするときは「本当にいいんですか?」みたいなやりとり散々してくるくせに!
そしてこんなたかだか1,600ポイントのためにクヨクヨしてしまっている自分が憎い。もっと器のでかい大人になっているはずだった。一夜明けた今でも憎い。1,600ポイントが憎い。1,600ポイントあればいろんなことができたと考えてしまう。ちょっと奮発したランチが食べれた。楽天株が1株買えた。小説の単行本1冊買えた。
最近はあまりに「お得情報」が多く、損した気分になることも多くなった。ポイントやらクーポンやら、情報が多すぎて何が何やら分からない。店によっては三井住友カードで支払うとVポイントが7%還元とかも最近では出てきたので、コンビニで120円のコーヒーを買うのでさえ緊張感が出てきた。僕の人生はあまりにお得情報に振り回されすぎていて、むしろ一切を無視したほうが得なんじゃないかと思うようになってきた。
1600ポイント(1600円)損したからには、取り返さなければならない。土曜日なので中央競馬が開催されていたので迷わずベット。「困った時は松山弘平」というのが僕の中の鉄則だ。狙うは京都12R、松山騎手は1番人気の馬に騎乗だ。これに乗る。そして1,600ポイントを取り返すのだ。
もちろん取り返すことはできなかった。
こうなったら暴挙だ。「損した額が霞むくらいに使う」という荒技がある。家族で神戸umieに行った。それほど欲しくもなかったジョーダンモデルのスニーカーを買い、腹が減ってもないのにフードコートで大阪王将のふわとろ天津飯をオーダーし、涙を流しながら食べた。
僕の人生はこれからも損することに捉われて続いていくのだろうか。そんなことなら、もう得なんてしたくない。損したくないから、もう得もいらない!