timeleszに夢中
Netflixドキュメンタリー「timelesz project -AUDITION-」がとんでもなくおもしろい。「地面師たち」ばりに一気見してしまう。
タイトルの通り、この番組ではtimeleszの新メンバーオーディションに密着している。正直旧Sexy Zoneがtimeleszに改名したことすら知らなかったし、メンバー3人のうち知っているのは菊池風磨さんの顔くらいだった。でもこれを観てしまうと好きにならずにはいられない。
オーディションの審査員を務めるのは事務所のエラい人ではなく、メンバーの3人だ。そこがおもしろさを強めている。やる気のない候補生には容赦なく辛辣な言葉が飛ぶ。
「ウチじゃなくてLDH行ったほうがよくないですか?」
「ドームで女の子が待ってる?歌詞飛んでるようじゃダメでしょ」
特に菊池さんが怖い。目も合わせてくれない時もある。それくらいオーディションに本気で向き合っているのだから、本気で来ないやつにはやはり厳しい。
普通こういったドキュメンタリーは「のちのち最終審査に進むんだろうな」という候補生ばかりが取り上げられるが、そこはNetflixだ。容赦がない。「なんでお前が1次に受かったの?」というやつもしっかり取り上げられる。
ダンスオーディションがあることは事前に告知済みなのに、手拍子だけして終わらせる候補者もいた。timeleszがそこまで好きではないのに「本当に大好きです!」と言ってしまう若者もいた。その方は「一番好きな曲名は何ですか?」という質問に対してまともな固有名詞を一つとして答えられずしどろもどろになっていた。そんなシーンもしっかり映る。
最初の2次審査はよくあるオーディション密着型のドキュメンタリーだが、3次審査からは一変するので、最初ハマらなかった人もぜひエピソード3までは見ていただきたい。
この番組では「人はどうすれば成長できるのか」が分かりやすく提示されている。ここまで追い込まれないと人は成長しないのかと思い知らされる。また、2次試験のやり取りは就職試験の面接においてたいへん参考になると思う。雇う側は本気のやつを採りたいに決まっているからだ。本気じゃないと失礼だろう。
1月12日時点でまだ全エピソード公開されていない。つまりまだ新メンバーが誰になるのか世間には出ていないということだ。ネタバレ被害を受けないためにも、皆さんには早く追いついていただきたい。