時系列のうちどこか一瞬でも好きでいてくれたならファンなのだ
僕のバンドjuJoeが12月6日にワンマンライブを行う。
アル中のリハビリのごとく始まった三人組バンド。初代ドラムのユウスケの「QOOLANDの二人よ!バンドやろうぜ!」がキッカケ。
4年ほど活動の後、ユウスケが脱退しドラマーこめちゃんにメンバーチェンジ。「音楽性と気分を変えるために四人組バンドにしたいや」と思って近くにいたギタリスト花ちゃんも加入。この発表が2023年の一月。
そんなこんなでもう一年近く経つ。
12ヶ月連続で新宿SAMURAIでイベントを開催し、「玉砕」と「待っていた」という四人組にデザインされた新曲もリリース。そんな一年であった。
締めくくりのワンマンを行う。せっかく四人いるし喜んでくれるひともいるのでQOOLANDの曲を数曲準備することにした。
「熊とフナムシ」という曲も練習している。
2013年に撮影。
このミュージックビデオの予算が10万円だったとやたら記憶している。SUPER BEAVERの渋谷くんが出演してくれていて、彼のギャラがゼロだったのもよく覚えている。ありがと。それにしても物価が安かった時代なのだろうか。
余談だがこの監督は2015年、別のミュージックビデオの制作中に音信不通の末、失踪。データを持ち逃げするという大罪を犯すことになる。民事の時効は20年なので今も指名手配中である。
「勝つまでが戦争」という曲も演るのだがこの曲でロッキング.・オンのコンテストに優勝し100万円をせしてめている。
10年前に作った曲を令和の世でプレイすると、多くのことに気付かされる。
訴求力を高めることに特化した曲だとも感じるし、100万円を狙っているフレーバーがたまらない。Aメロ,Bメロ, 間奏すべてがサビに聴こえるしつこさに胸焼けしかねない。自分自身でそれに嫌気がさしたこともある。
僕はいろんな曲を書いているし、もっと深い表現を目指してもきたつもりだった。
ライト層が集まるサーキットやらフェスなんかに出演したとき、ギャルに「あはー!フナムシと戦争だけ聴ければいいんで!」と正面切って言われたことすらある。あまりにもまっすぐ目を見て言われたので泣きそうになった。それにしてもこのセリフだけ聞くとどういうバンドなのか理解に苦しむ。「ほんとに曲名かそれ」とツッコミたくなる。
今は些細なことに嫌気がさしていた自分の小ささのほうが恥ずかしいし、楽しんでくれていたギャルを愛しく養いたいとすらも思うし、ああいったステージへと持ち上げてくれていた方々に感謝しかない。
そしてどういうカタチであれ、自分が作ったもので喜んでくれていることなんて作家冥利につきるとしか言えない。
10年以上も僕は世の中に音楽をアウトプットしている。
そんだけやっていたら「2014年の時だけ好きだった」とか「この曲だけ知ってる」とか「中学時代好きだった」とか「最近知った」とかザラにある。
その時系列のうちどこか一瞬でも好きでいてくれたならファンだと思う。 書いた歌に、演った時間にたくさんのファンがいたんだなぁと感謝している。
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