63.ツイ消ししないと!
Q.いつも平井さんのnote に救われています。
ツイッターでいいねが少ないとツイートを消す人をどう思われますか?
2020.8.12 C娘さん(25歳・女性)
A.いいじゃないですか。
Twitterのタイムラインは、プロフィールより自分を語らうテキストの羅列です。それが歴史となり、その人物像を表してくれます。
プロフィール欄に好きなバンドを10個ぐらい並べているひとよりもよっぽど「分かり」ます。
消したというシチュエーションを想像するならば、「いいね」が少ないということは、「俺っぽくない」ということなんでしょう。
男女共にこの感覚は大事です。
「うーん!私らしくないぞ!ばかばかばか!」と言って、あたまを両拳で殴打し、立ち直る少女には異様な期待感があります。
僕もあなたも一年ごとに自己紹介をしなおせば、少しずつ変わっていると思うのです。激変は置いといて、ほんのり変わった自分に気付きます。
「変わっていれば良い」とか変わっていなければ悪い」とかではありません。しかし変化というものは「進化」と錯覚もしやすいので、楽しい限りです。
最近、「自分」という人間は、ただの原稿なのかなとつらつら思います。
編集社から言われるがまま書いてみている小説が、いよいよ書き終わりそうだからかもしれません。
それにしても執筆が「クリエイティブな作業か」と問われると首を傾げます。傾げすぎて骨が砕けます。
「書く」というより「組み立てる」や「作る」という表現のほうがしっくりくるのです。
じつは、これが音楽と同じなのです。
「降ってきた…」という瞬間よりも地道に組み上げていく時間が圧倒的に多いのです。
異なる創作物に初めて手を出して、類似点を見つけると、満潮の海のように心が満ちていきました。
訂正、修正、校正して「自分」はできるのかもしれません。そもそも生まれたばかりの赤ん坊は白いキャンパスです。そこに様々な影響が加わり「人格」となります。
ありのままの俺!なんてただの赤ん坊です。
乱雑なものよりも、「自分をメイクして、カスタマイズして、少しでも良く届けたい」という日々の積み重ねにこそ魂が宿ります。
「いいね」を消すひとはそのセンスが成熟しているんじゃないでしょうか。消すひと、消せるひと、好きです。
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