ロン毛orアフロは全員クール
「ロン毛、アフロのやつはセンスがある」
これはもう一つの法則だ。
僕の人生に限ってかもしれないが、彼らはみんなハイセンスだった。
もちろん髪の毛を切らなかったり、クルクルにするだけで感性が磨かれるはずはないのだが、反証が見当たらない。本当にみんなナイスなやつらなのだ。
ロン毛やアフロの友人とサシで飲んだりするのは僕にとって最高に贅沢な時間とも言える。女の子と遊ぶよりロン毛やアフロと遊ぶ方が好きだ。
しかし何でなのだろう。この法則の確率は相当高い。理由があるのだろうか。
彼らは「人と違う」や「社会的制限」があるのに、うまくやれているからだろうか。
ロン毛やアフロは社会ではハンディキャップだ。
つまり自らの考えをひねったり、独自のルートを開拓したり、自分で社内のルールをカスタマイズしたりしないと彼らは社会では通じないのだ。
あなたもご存知のように、髪型がアバンギャルドだと淘汰されてしまう。いろんなシチュエーションで歓迎されないだろう。
それに抗うには「彼は別」と呼ばれる存在にならないといけない。ロン毛、アフロは凡庸ではいけないのだ。
逆に突出した存在になれないロン毛、アフロは極めて悲惨だ。「例外になれるポテンシャルもないのに髪伸ばしてんじゃねぇよ」と心で思われて、弾かれるだろう。「平均」というコミュニティからのつまはじきものにされる。
つまりロン毛やアフロとして生きるなら、思考停止や受動的な姿勢は死活問題とも言える。
「ふつーでいいんだよ、ふつーで」なんて考えの暮らしは彼らにとってマイナスでしかない。なぜなら彼らは髪が他と違うからだ。ある意味ロン毛アフロどもは人生ハードモードなのだ。
だけど彼らはそれを苦にしている様子もない。
一夕一朝で仕上がるスタイルでもないので、その生き様がしみついているのだ。
ここが金髪との違いだ。ブリーチすれば即日完成の金髪という「変身」にこの法則は当てはまらない(金髪でロン毛だったら◎)。
当たり前だがこれは「髪が短かったらダメ」という話ではない。
ただ僕は髪が長い男たちに全面的な信頼を寄せている。
それほどに彼らの話は面白くて教養もあって、過去もクールで、既存の考えに縛られていない人物が多い。
あなたのまわりにもロン毛かアフロがいると思う。そのひとたちはどうだろうか。「なんだか底知れないやつ」じゃないだろうか。
かと言って自分がロン毛になろうとは中々思えない。すぐに切ってしまう。
理由はもちろん乾かすのに時間もかかるし邪魔くさいからだ。こういうところが僕のダサさとセンスの無さなのだろう。ロン毛アフロたちはこのへんを超越している。
音楽を作って歌っています!文章も毎日書きます! サポートしてくれたら嬉しいです! がんばって生きます!