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自分が認知症になりたくないと思う理由
こんにちは。
スター行政書士事務所の山田です。
このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験と介護職員向けの研修でお話してきたことなどをお伝えしたいと思います。
今日は「自分が認知症になりたくない理由」をテーマに書いていきます。
「認知症になりたくない」このように考える人は多いと思います。
認知症予防の本や食品など、認知症にならないための商品を見かけることも多く、多くの人が関心を持っているのだと思います。
しかし、認知症に原因の一番のリスクは年齢。
年齢を重ねるごとに認知症になる可能性は高くなります。
つまり、認知症は長寿の証とも言えると思います。
年齢が認知症のリスクを高める以上、生きていればどれだけ認知症にならないように気を付けても、誰もが認知症になる可能性はあります。
私は、これまで高齢者福祉に関連した仕事を20年以上やってきて、たくさんの高齢者を見てきました。
その経験から、認知症になりたくない、という理由について考えてみます。
認知症の一番多い原因疾患は、アルツハイマー型認知症です。
代表的なアルツハイマー型認知症の症状には、短期記憶の障害が挙げられます。
例えば、食事をしてもそのこと自体忘れてしまい「食べていない」と言ったり、買い物をしたのを忘れて、同じものを購入したり。
また、人や時間、場所が分からなくなってしまう、見当識障害という障害がでることもあります。
夫のことを弟だと思ったり、昼間にパジャマを着て寝てしまったり、いつも通っている近所の道で迷ったり。
このような記憶障害や見当識障害によって、日常生活に支障が出ることは明らかです。
誰かの援助がなくては、生活が難しくなることもあるでしょう。
このような理由から、「認知症になりたくない。」と考える人も多いのではないのかと思います。
自分も進んで認知症になりたい、というわけではありません。
(なったら仕方がないと思いますが。)
その理由は、上記のような認知症の症状によって生活がしづらくなる、ということではなく、そのような症状によって、周囲の人たちから「何もできない人・分からない人」とレッテルを貼られることです。
時には、バカにされるようなこともあるかもしれません。
また、私の意思を無視して、周囲の人たちが勝手に大切なことを決めてしまうかもしれません。
このような理由から、認知症になりたくない、と思います。
もし、認知症になってわからないことやできないことや増えたとしても、そのことを否定されず、失敗や間違いを責められず、嘲笑されない環境があれば、認知症になっても良いかな、と思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。