【読書】だから、居場所が欲しかった。
バンコクのコールセンターで働く日本人のルポ。
まず、こんな世界、働き方があったとは、
月並みな表現やけど、思ったから仕方ない。
田舎の、変化のすくない環境で仕事について、
もうすぐ5年。
なんとも刺激的に思える海外での就職、という響き。
タイトルからは、面白おかしい感じは受けないけれど、
そうはいっても南国タイでしょ?
楽しいんでしょ、そうは言っても。
と、思ってら、、、
出てくる人、出てくる人、なんとも
波乱万丈、壮絶、無気力。
ごく一部、未来を見据える人、成功者と
言われる人もでてきたけれど、
その人たちも異口同音に、
「こんな仕事は早くやめたい」
「この仕事についていることを知られたくない」
「この仕事はなにも身につかない」
・・・オヨ?
どこかで聞いた言葉。どこかで口にした言葉。
今の職場じゃないの。
コールセンターではないけれど、
同じことの繰り返し。
いつまでたっても使い慣れない機械に
うんざりしながら、
片道1時間近い出勤、退勤を繰り返しながら。
でも、本の中の人は、バンコク。
自分と周りの人は、日本の田舎。
バンコク、ってだけで、
なんか解放感があるのは、
実情を知らんだけか?
せやけども、本の中の人たちも、
にっちもさっちもいかんようになって、
日本を出た人もいるけれど、
なんとも言えん、息苦しさ、
窮屈さを日本に感じてたのは同じ。
日本、と大きくくくると
焦点がずれてしまう。
目の前の田舎、関わる人に感じる、
窮屈さ、閉塞感、がより正確な気がする。
この本の巻末、
参考資料のなかにも
まだまだ、海外での就職、仕事、暮らしの
他の本が載っている。
昔の戻れるわけでも、
今から飛び出すわけでもないけれど、
大会社の駐在勤務、以外でも
外に行く方法、働きに出る方法があって、
しかもそれをやっている人が
かなりの数いる、そういう選択を
している人もいる、と知れるのは、
自分にとって、有益であり、
心が動くに違いない。
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