【読書】ドローン情報戦
自分と同年代。
ほぼ同じ年齢。
かたやジャパンでのほほん、時に
鬱々、人間関係、お金、趣味のことで
あーでもない、こーでもない。
かたや、同時多発テロに憤慨し、
溢れる行動力と才覚で、
国家安全保障の最前線。
幽遊白書の仙水さんおそらくみたような
「黒のなんちゃら」的な映像、資料、体験を
これでもかと味わい、
ハートロッカーになって、病んで、
それでも持ち直して、野生生物を守る漢に
今は至る。
どっちも同じ人間、同じ時代。
読んで数日、
仕事でひっかかること、
職場の面倒なことが気にならなくなる。
なんとも小さいし、こんなことで
あれこれ悩むような奴は、
戦地なら即終わりやな、と
思うとどうでもよくなり、
さっさと済ませてしまう気になるし、
その通りにできてしまう。
病むだけ時間がもったいない。
それに、知らない、見てないだけで
アメリカは、世界は、えげつないことに
なっている。
知ってるやつ、見ている奴は見ている。
お前の首根っこ、考え、行動、全部筒抜け。
分かんないことも、あの手この手で
暴いてやるからな、の凄味。
スマート何て嘘っぱち。
泥臭い、汗まみれ、エリートの長時間労働、
不眠不休活動がこの世界を、異常に、
安全に、平和に回す。
筆者の元エリート軍人も、
極度の緊張、不眠、過労があったから、
病んで、アドレナリン中毒になって、
そこから方向転換したのだろうけど、
それがなかったら、淡々と、
正確に、日常として、対テロ作戦を
続けてたんやないかな?と思ってしまう。
ヒューマニズム、倫理観、平和主義が
トランス状態の混乱した脳みそにしか、
やってこないのが通常の世界。そんなも
ものはむしろ雑音、暇人の戯言。
ありがちな自分はみじめ、とも
ああ、自分は平和でよかった、とも
不思議とならない、今回は。
あ、こんな人生もあるのか。
偉人の生涯、創業者のポエミーな書籍より、
グッと腹に、心に入った感じ。
そのうえで、この人生は勘弁やな。
まぁ、こんなに優秀ではないし、
お声もかからんけど。
でも、そういえば、あの特戦群に行った・・・
なんて少し昔のことにも思いが
飛んだりしても、やっぱり、
目の前のことなんやな。と戻ってくる。
そう、空想、頭の中で満たされた
これまでの読書とは違って、
作品の中に埋没しない、できないと
いうより、むしろしたくない方が強い。
してもわからないし、わかるということは
勘違いやし、ホンマにわかる頃には
脳がおかしくなってる。
ええことは、よけいなことに悩むことが
なくなりそうなこと。
どうせなら、町中華で、
マーボー豆腐にするか、
油淋鶏にするか、
はたまた回鍋肉にするかで悩もう。
田舎の料理屋は、当たり外れが激しいから。