【読書】ノモレ

とっつきで足踏みした後は、
一気呵成に読み終えた。

関わらない方が良いのか？
そもそも良し悪しの話なのか？
どう頑張っても、
隔離し続けるのは不可能で、
そもそも全くの非接触は、
航空機が頭上を飛び交い、
ヘリ、重機、チェーンソー、船の
音、姿がひっきりなしに見聞き
されれば、もう「文明」に
触れてない、なんて前提に
無理がある気がしてくる。

救ってあげよう、は
おこがましい。
救わないといけない、
もなんだか違う。

けれど、無理やりこちらの
経済構造、文明世界に
招き入れるのが、必ずしも
良い気もしない。

生きたいように生きて欲しい。
でも、周りはものすごく
不快で恐ろしいモノに
囲まれた中でだけど。
そんな状態。

相手は関わって欲しいとも、
関わりたくない、とも
言ってない。
相手は相手の中にある
行動原理、思考で動く。
これがお互いに擦り合わせが
出来るかどうか。

これ、別に南米アマゾンだけの
話ではない。
全然身近な話。

言葉でお互いを確かめる。
通じてるはずの日本人同士でも、
いざこざばかり、不平不満ばかり。

ノモレ、だと思いたい。
ノモレのはずだけど、
なんだか打ち解けない。分からない。

同じ土地、同じ仕事、同じ空間に
いるだけで、別の人間。

ああ、他人はみんなイゾラドか。
もしかして、自分自身も、
相手にとって、さらには自分に
とってイゾラドやん。

読み終えて1日経つのに、
まだ収まらない読後のグラグラ感。