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「抵抗の7段階」を1時間で突破する

「抵抗の6段階」っていうものがあります。 最初これを聞いた時、ひゃー、人間って6回も抵抗するんだ! 本当に変わりたくない生き物なんだね!って正直思いました。

しかし一つ一つ見ていくと、なるほどなぁと思うのです。  

1.そもそも問題に合意していない (例:社員が悪い! いや社長が悪い! などなど)
2.解決策の方向性に合意しない (研修をすればいい! そんなことやるなら営業しろ!)
3.解決策が問題を解決できると思わない (指示ゼロ経営なんてうまくいくわけない!笑)
4.解決策を実行するとマイナスの副作用が起きると思う (指示ゼロ経営はいいが、社長が不要になるのと違うの?)
5.解決策の実行を妨げる障害があると思う (指示ゼロ経営を学ぶ時間やお金がない〜。)
6.実行した結果起こる未知への恐怖 (指示ゼロ経営って見たことないからやっぱり怖い。。。)  

私は個人的には1番をよく体験しているように感じます。 「あいつが仕事できないのが問題だ!」 「いや、上司が教育してないのが問題だよ。」 「そもそも教育が制度になってないのが問題だよ。」 「何を言ってるんだ、そんな業務があること自体が問題だよ。」

全く合意していない(^-^;;; そんなの解決策なんて出るわけないですよね。

で、頑張る会社は会議や研修を行うわけです(写真はイメージです😃)。

みんなで考えるわけです。 根っこの問題はこれだよね? まずはこの方向性でやってみようよ! 副作用も障害もあるけど、こうしたら大丈夫だよね! よし、具体的なアクションプランはこうだ! と決めていきます。

いい会社ですよね。やることまでちゃんと決めたらすぐに問題は解決できていきそうですよね。

しかし。。。そこまでやったのに一向に盛り上がらなくて、いつの間にか行動がなくなり、改革・改善が立ち消えになってしまった。。。ってことはありませんか?

私も自分でもよくありましたし、そんな場面はたくさん見ました。 

抵抗には7段階目がある?!

そんな時、相棒の米澤晋也は「それは社員が会社にいる理由と、会社の目標がリンクしてないんじゃない?」と言います。

指示ゼロ経営ブログ:社員は会社のために働いているのではない  

” 社員が「やらされ」ではなく主体的に取り組むためには社員の個人的な欲求を満たすことが大切だと考えています。 会社の目的は1つですが、それが実現した「その先」にある個人的な願望…自分にとって嬉しいことを目的として掲げることが大切だと考えています。 ”  

もっともですね! 私はここが「抵抗の7段階目」だと思います。

そして、これからの自律的創造的集団づくりにおいては、最も重要な段階だと思います。 会社のためにしなければならない。。。という「MUST」のモチベーションは続きませんよね。

しかしその先のなりたい自分にリンクしているとわかっていたら、是非やりたい。「WANT」のモチベーションは継続しますね。

もしかしてみんなでやろうと決めた具体策から、会社が良くなること、その結果として個人個人の「ありたい自分、なりたい自分、目指している自分」が実現できることが想像できないのかも知れません。

そりゃー、なかなか進みませんよね。 そこでおすすめするのは、10分でできる「未来構造ツリー」です。

  手抜き未来ツリーでワクワク感を一気にアップ 未来構造ツリー(Future Reality Tree)はTOC(制約条件の理論)のツールで、これから始まる明るい未来を樹木が育っていくように視覚化出来るものです。

未来が見えるので、凄くワクワクします! これをしっかり作った人が、常に社内の壁に張って、そのツリーのように実現していったのも見ています。いやー、順番にやって行くと本当にお店出来たね!次はこれだね!って感じです。

でも、これをちゃんとやると1日とか2日かかっちゃうんです。論理的に矛盾のないように積み上げていくのが大変なんですね。 で、たくらみ屋は手抜きしちゃいます😃 やり方はこうです。

まず抵抗の1番をしっかりやります。

簡単に根っこに近い問題に近づくには、全部問題を書き出してもらってこう質問していきます。 「これが解決すれば、いいことがたくさん起こりますか?」

多数決でいいので、最もいいことがたくさん連鎖的に起こりそうなのが根本に近いです。だって、本当に悪いことだったら、逆のことは本当にいいことのはずですからね。

これでまあ30〜40分くらいとしましょう。 そして、根っこの問題をかなり合意・特定した後にこう質問します。  

「この問題が解決されれば、どんないいことが起こりますか? 会社のことはもちろん、個人のこともできるだけたくさん書いて下さい。」  

「個人のこともある」のが大切です。目的は会社と個人がリンクすることです。とにかく、思いつくままに付箋に書いてもらうのです。

問題が根本に近い場合ほどどんどん書けます。あまりいいことが思い浮かばない場合は、問題の特定が間違っているかも知れませんね。もう一回考え直した方がいいと思います。

当たっていれば5分くらいでたくさんの付箋が出ますので、最後にこう言います。

「その中で最初に起こりそうなものを一番下に貼って、その上に次に起こりそうなものをどんどん貼っていって下さい。」 「最後に起こりそうなのは一番上です。順番はきっちり考えすぎなくていいです、いい加減に何とな〜くの順番でいいです。」

そうするとみんなが「このへんかな?」「これはもっと上だろう。」「これはそれより先に起こるな。」って感じで貼っていきます。

5分もすれば、立派なツリーが出来上がっています😃 

この写真のツリーでは「家を建てれる」まで書かれていますね。 多くの会社では、ここで拍手が起こります! この写真の会社では「この紙をラミネートしよう!」という声まで出ました。

一気に「個人が会社にいる理由と、会社の目標がリンク」します。

こうなると多少の副作用や障害はどんどん対策を自分たちでスピーディーに解決策を考えていくようになります。つまり抵抗の6段階の2〜6は「段階」と表現しなくていいくらいの感じになります。

これでもまだ弱い時は、米澤晋也達がやっているゴールのビジュアル化「BMR(夢新聞))」の方法を採り入れ、感性の方面から攻めます。

これは90分くらいはかかりますが、抵抗が一気に少なくなると思えばとても短い時間です。

最後に、抵抗の新7段階のまとめです。  

1.そもそも問題に合意していない → 問題に合意する!
2. ↓ あとで考える
3. ↓ あとで考える
4. ↓ あとで考える
5. ↓ あとで考える
6. ↓ あとで考える
7.集団が目指すゴールと、個人が集団に居る理由がリンクしていない → 問題解決すれば起こるいいことを視覚化する!  


上記のようにやると1時間で可能です。できそうに感じた場合は、是非試してみてくださいね。決めゼリフはこれです。 「問題が解決すれば、どんないいことが起こりますか?」   チームが創れる TOCセミナー一覧はこちら


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