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感情が動くタイトルをつける
福井の税理士法人さんでのTOC社内研修は、始まる前から「あ、絶対うまく行く」って予感がしました😊
集合したらみんなおやつを楽しく用意したりして、雑談に花が咲く。
普段からよく話しておられる様子が伺えます。
そんな会社はそもそも対話の土壌が整っているので、「コミュニケーションがボトルネック」にはなりにくいのです。
みんなで目指せる目標や、そこに行ける道具などが手に入ると、大抵すぐにアクションに繋がります。
土壌が整っていない会社は土壌作りから始めるのですが、今回はその必要は全くなし!😃
だから今回のポイントは、「コミュニケーションの力を流す先を間違えない」ことだと考えていました。
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プログラムは予想通りスムーズに進んで、この日の大切な時間、業務フローでボトルネックを洗い出すワークへ。
ここで1つだけ留意したのは、「価値を届ける先」を共通に意識していただくことでした。
例えば「自分たちの仕事を早く終わらせる」だけなら、大抵少しだけ改善して終わりになってしまいます。
ちょっと近視眼的な視野。全体の範囲が目の前のことだけになってしまって、
せっかくできているコミュニケーションの力も、発揮できる範囲が狭く、持て余すことになってしまいます。
しかし自分たちの仕事がスムーズになるのはもちろん、なおかつ相手にも価値を生んで、
喜んでいただいて、感謝と報酬がいただければ、もっと楽しいはず♪
「全体最適」。視野を広く持ってズームアウト・ズームインしながら
ちょうど良い力の出し先にピントを合わせておくと、持てる力が十分発揮できるのです。
そこで、業務フローのタイトルをちょっと考えてもらうことにしました。
「皆さんが届ける価値は何ですか? 価値を届ける相手は誰ですか?」
「ボトルネックに対処できて、その価値が相手に届くと、どんないいことがありそうですか?」
「その時に、どんな気分になっていそうですか?」
「その時の様子を思い浮かべて、タイトルを決めてみましょう。」
すると、1つのグループは次のような業務フロータイトルを書きました。
「喜ばれる月次処理 ♪♪♪」
おお、いいですね〜😊 「月次決算業務フロー」よりも、よほど心が動く。お客様も社員さんもみんないいこと起こってそう!
あとで社員さんに聞くと「タイトルを変えてみることで、見る先が変わって、業務の洗い出し方も変わってきました」ということ。
ボトルネックもほぼ確定。5stepの対処方法のお伝えと、実際に月曜日に行うアクションを各自1枚付箋に書いて、研修は終わりました。
あとは対話力のある社員さんのことですから、試して検証してまた考えるというPDSサイクルを回されて行くでしょう。
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EQ(感情知能)を学んで、自分で「感情に名前をつける」ことを続けてきました。
今回の業務フローワークでは、それと「結果を見据えた思考」との掛け合わせを試みました。
皆さんが行く先を共にイメージし、感情まで含んだタイトルで名付けることで、大きなエネルギーが集まってくることを実感できました。
まだまだ、私達には使っていない力が眠っていそうです😊
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