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鳥の目、虫の目、魚の目は全て1人で身につけられるのか?

この内容はポッドキャスト「シゲさんの愉快な仕事」でも話しています。


滋賀県の自宅周辺は雪景色。飛び交う冬鳥を見ながら、「鳥の目、虫の目、魚の目」という言葉について考えてみました。

これらは経営のシーンでもよく使われる表現ですが、果たして一人でこれらすべてを身につけることができるのかという疑問が浮かびました。

鳥、虫、魚はそれぞれ全く異なる生物です。経営者はこれらの能力を全て身につけようと頑張っているように感じます。得意な「目」はあると思いますが、本当に一人でこれらすべてをこなせるのか? 身につける必要があるのか?という問いを立てて、疑問の解像度を上げてみました。

私は「カツオドリ」


私自身は鳥類と自認しています。全体を俯瞰するのが得意で、地図を見なくても道に迷うことはほとんどありません。また、物事が重くなるとすぐに飛び立ってしまう性質もあり、新しい発見を求めて飛び回る傾向があります。

特に好きな鳥はカツオドリ(英語名:ガネット)です。ニュージーランドに住んでいた時に初めて見ました。20〜30メートルの高さから海にダイビングする姿に感銘を受けました。一点を狙って羽を縮め、一気に突き刺さるように飛び込む姿は印象的でした。自分もああいう風になれたらいいなと思っています。

一方で、虫の目も使っています。ミーティングなどで「解像度を上げましょう」という言葉をよく使います。抽象的な会話を具体的にし、詳細を把握することで本当の課題に近づこうとしています。これは訓練して身につけたスキルですが、個人的にはワクワクすることか?と言われるとこれはそうでもありません。

魚の目については、TOC(制約理論)と関連付けて考えています。流れを見る視点であり、詰まっているところに注目して対処することで流れを作り出すという考え方です。また、時代の変化や未来を見るための視点としても使っていますが、私の場合は4〜5年先くらいしか見えません。20年とか300年とか先を見ている友人はすごいな〜といつも感じています。

メガネの使い分けと「対象」の重要性


さて、これらのさまざまな視点は、メガネのレンズのようなものだと考えればどうでしょう。状況に応じて使い分けることができますが、一番フィットするのは自分は鳥のメガネだと感じています。

重要なのはレンズを通して何を見ようとしているのかということです。

私個人としては、新しい発見をすることが一番心を踊らせます。特に、人の眠っている潜在力や才能、可能性を新たに見出せた時が最大の発見だと感じています。

この発見をするために、様々なレンズを使うわけです。

対象がわかると、レンズは誰が持っていてもよい


そうすると、目的は「発見」をするためなので、そのためには一人で身につけてもつけなくてもどちらでもいいのではないかと考えました。

一人でもある程度これらのレンズを使い分けることは可能だし、できると思えばやればいい。しかしさらに面白いのは、同じ対象を見る目的を持った人たちが、それぞれ得意なレンズを持ち寄ることです。

たくらみ屋のように、人の潜在力を発見することが好きな人たちが、虫の目、魚の目、鳥の目をそれぞれ得意とする人たちで集まればワクワク感が増すでしょう。そして目的と得意技がチームで意識上にのぼれば、これはお互いの良さが生きる素晴らしいチームになるでしょう。

皆さんは、どんな目が得意でしょうか?周りの仲間はどんな目が得意でしょうか?そして、何を見ようとしているでしょうか?こういったことを考えていくと、また新たな発見があるかもしれません。


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