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デジタル庁のロードマップ

デジタル大臣である平井さんとデジタル監である石倉さんと落合陽一さんの対談で出た話題について考えていきたいと思う。気になった場所をバラバラにピックアップしていくので、あまり一貫性はないかもしれない。また、個人的に気になった部分を抜き取るだけなので、本対談とは論点がズレている箇所もある。ご了承いただきたい。

デジタル競争力ランキング27位(2020)

先進国の中では、圧倒的に下位の方である日本。平井さんが日本のデジタル化について「デジタル敗戦」と言っていたように、世界各先進国と比べて、デジタル化には遅れをとっているようだ。

エストニアはスマートグリッドを2011年から取り組んでる

エストニアは電子国家として有名だが、スマートグリッドという分散型の発電機インフラの構想を2011年から始めているというのは非常に驚いた。日本におけるスマートグリッドはなかなか進んでいない。2011年の東日本大震災後も、大型発電所の崩壊による影響を受けたはずなのに、電力を分散化させようという施策は生じなかった。

日本の完成されたシステムを「壊す」のには非常にエネルギーが必要である。東日本大震災では東北の大規模なシステムが壊れた。しかし、良い方向に修復は進まなかった。それはなぜかというと、日本のシステムとして、少なくとも東北においては政府機関が大きな力を持ち過ぎているからではないかと考えている。革命家になりうる東北の自治体たちは、やはり政府に頼るという構造が出来上がってしまっているから、壊れたものが前と変わらない構想になってしまうのではと思う。

エストニアでの今の議題

どうやって官民を連携するか?

どうやったら信用を確保できるのか?

以上のようなのが現状におけるエストニアの議題のようだ。平井大臣曰く、デジタル庁における議論と内容に大差はないらしい。デジタル化が重要なことであると気づいてからの日本は早い気がする。頑張ってほしい。

マイナンバーカードの普及

デジタル化の遅れがそのままマイナンバー普及の遅れになっている。なぜなら、デジタル世界じゃないとマイナンバーのような個人を汎用的に特定する機能はいらないからだ。

デジタル庁の500人中200人が民間企業出身

平井大臣「役所は今までのシステムを破壊することができない。だから、民間がデストロイヤーとして必要。」
今までの役所はとても閉鎖的な空間だったので、今回の取り組みは非常に良いと思う。役所=〇〇というステレオタイプがなくなるくらいカオスな空間を作れたら日本ブチ上がりそうだなと。

クイックに行く所、グランドデザインで行く所

クイックとは、プログラム開発のように、プロトタイプを作って、どんどん回していく、トライアンドエラーな取組み方。これは、デジタルのメリット。一方で、エストニアのロードマップのようなグランドデザインは非常に重要である。長期的な視点で見たビジョンのようなものも考えていく必要がある。役所は失敗を許さないという文化があるようなので、デジタル庁の役所としての役割はクイックに行く文化、失敗を許す文化を他の役所にも広めていくことだと思う。

ガバメントクラウド

ガバメントクラウドができたら日本は国のデジタル化においてNO1になれると平井大臣がおっしゃっていた。ガバメントクラウドにおけるクラウドの開発は内製。運用は日本もしくは海外のベンダーを考えているようだ。運用を民間に任すことは非常にリスキーだけど、鍵は政府が持つなど色々な条件をつけて運用してもらうというのが現状のビジョンみたい。

産官学全てを経験することは重要

今日対談されていた3人の方全員が産官学全ての場所を経験することをお勧めしていた。落合さんは実際に研究者であり、経営者であり、政府の仕事もされているので、産官学全てを網羅している。そういう方が言うんだから間違いないというのは思考停止になってしまうが、いろんなことを経験して悪いはずがない。

産官学全てを経験したい。


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