「あなたのためを思って言うけど。部長、あなたのこと嫌いだって。」
「あなたのためを思って言うけど、
部長、あなたのこと嫌いだって。あまり話しかけない方がいいよ。」
2年前、新卒時代に先輩に言われた言葉だ。
トイレで手洗いしながら、世間話のように何気なく言われた。
「そうなんですね...ありがとうございます。気をつけます。」
と冷静に返事をしてデスクに戻るが、心臓はバクバク。
オフィスにいる全員から嫌われているように感じ、
耐えきれず再度トイレの個室に戻りめちゃくちゃ泣く。
「会社のトイレで泣くようなやつはクソ」というSNSの投稿を思い出し、「あぁ私はクソな社会人なんだ」と落ち込んだ。
部長に嫌われることをした覚えは全く無い。
仕事も新卒にしてはよくできていたと思う。
飲み会では大好きなサスペンス映画の話で盛り上がっていた。
なのに、私は部長に嫌われているらしい。
どうすれば会社に迷惑をかけて死ねるかを考えながら帰った。
ストレスで限界になり、数日後に私は会社を辞める。
退職を伝えるときに部長に勇気を出して聞いた。
「部長、私のこと嫌いなんですか?○○さん(先輩)に言われました。」
答えは想像通り。
「言うはずないし、思ったこともないよ。○○のついた嘘だよ。」
わかっていた。
それまでにも先輩には何度も嘘をつかれたことがあったからだ。
でも自分を信じられなかった。
「先輩が言っているし、本当かもしれない」
「ふざけて言ったのかもしれな」
心のどこかで不安が拭いきれなかった。
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「あなたのためを思って」は悪だ。
新入社員はスポンジのように先輩の言葉を吸収する。
吸収をしてはいけない言葉を選択できないこともある。
私の経験上、「あなたのためを思って」という言葉の中には、
「ただ気分が悪いので自分の伝えたいことを伝えるね。」
という意味が隠れていることが多い。
ただの嫉妬だったり、
若い芽を摘んでおこうとしている作戦だったりする。
絶対に気にしちゃいけない。
(このツイートをみて昔のことをふと思い出したので書きました。)
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