忘れるということ~50代からのプログラマー~
JavaScriptってなんだっけ
最近はYouTubeを見てプログラミングを学習している。
HTMLとCSSが中心だ。
久しぶりにJavaScriptを書く演習があった。
一瞬、違和感を感じた。
「なんだっけ」
メソッドやプロパティを忘れたわけではない。
JavaScriptそのものの感覚を忘れている。
2か月かけて毎朝学習したのに。
忘れてる。
「忘れる」はスキルか?
仕事で悩んでも、帰宅するころには忘れている。
気が付くとそうなっていた。
次の日、職場に行くまで思い出さない。
自席に座っても「あれ、何するんだっけ」
となるときもよくある。
窓口でお客さんと長時間バトルをしても、
次のお客さんと話すうちに、すっかり頭は切り替わっている。
忘れるという能力は、ストレス社会を生き抜くうえで重要なスキルだ。
この年になった、それが自然と身についている。
だが、それって本当にスキルか?能力か?
逆に記憶力という能力の低下なのかもしれない。
脳細胞の数は、確実に減っている。
脳は日に日に劣化している。
新認知機能検査
毎朝の犬の散歩でよく見かけるおじいさんがいる。
きのうの朝、突然話しかけてきた。
「あなたまだお若いが、よろしければどうぞ」
差し出されたのは、冊子だった、
高齢者自動車免許の更新時に配られるようだ。
『新認知機能検査』という冊子だ。
私は決して社交性のあるおじさんではない。
「要りません」普段ならそれで終わりだ。
でも、受け取ってしまった。
あまりにもタイムリーすぎる。
私もいつか読む日が来るのだろう。
脳が劣化すると、人は丸くなる?
プログラミング学習でアンチエイジングだ!
なんて微塵も思わない。
忘れたら、また覚えりゃいい。
50代、この緩さが、味わえる歳になった。
失敗続きの部下を見ても、かわいく思える時がある。
仕事ができない上司を見ても、可哀そうに思える時がある。
すべては、おじさんの脳の劣化の賜物か?
そういえば、夫婦げんかをして娘になだめられることもなくなった。
最後に夫婦げんかしたのは、いつだっけ?
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